はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

メタマスクらが注意喚起 Ledger対応の広範なdAppsで仮想通貨が不正流出か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

6,860万円超が盗難か

暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業のLedger社は14日、同社の一部のサービスが不正利用されたことを発表した。

これによって、Ledger社のウォレットに対応する広範な分散型アプリ(dApps)で資産が抜き取られる被害が起きている可能性がある。ブロックチェーンを分析する「Lookonchain」は14日の23時44分時点で、48万ドル(6,860万円)超の仮想通貨が盗難されたと報告した。

dAppsとは

Decentralized Applications」の略。中央集権的な管理者がいないことが大きな特徴である。

▶️仮想通貨用語集

Ledger社は問題を認識した後、即座に対応して攻撃者が使用した悪意のあるファイルはすでに停止させたと説明している。そして、被害のあったユーザーに連絡をとって資産を取り戻せるようにサポートを行い、法執行機関とも協力しているとした。

また、Chainalysisやテザー社などのパートナー企業と連携しているとも述べている。すでに攻撃者のアドレスを突き止め、ステーブルコイン「USDT」の凍結を行ったとも説明した。

問題発生後、同社は即座にフィッシング攻撃や詐欺に注意するよう呼びかけている。そして、24語のシークレットフレーズを誰とも共有しないように注意喚起した。

また、Ledger社の機器やLedger Liveのアプリには問題はないことも伝えている。

アプリの対応事例

今回はLedger社という著名なウォレット企業が攻撃されたため、影響は広範に及んでいるようだ。

DEX(分散型取引所)のSushiSwapも14日、今回の問題でユーザーに注意喚起を行い、SushiSwapのページを開いた後、予期しないウォレット接続のポップアップが出ても接続しないように伝えた。

なお、その後にSushiSwapは悪意のあるLedgerのコネクターを削除したと説明。ウェブサイトがオンラインに戻ったことをすでに報告している。

一方、大手UniswapはLedgerコネクターを導入していないため、影響は受けていないという。

また、ウォレットのメタマスクもXでユーザーに注意を呼びかけた。15日4時18分にはLedger社が問題を解決したと報告。一方で、Ledger社の対象の機能を利用するdAppsの利用は24時間待つことが推奨されているとも述べた。

各アプリの対応には差があるため、まだ注意が必要であるとの声も上がっている。明確にアップデートが行われるまでアプリを使用しない方が良いとの指摘も上がった。

問題の経緯

Ledger社は今回の問題の発生後、15日にPascal Gauthier CEOの説明を公開。Gauthier氏は、ユーザーが同社の機器とdAppsを接続するためのボタンを実装する「Ledger Connect Kit」というライブラリが原因だと述べた。

今回の攻撃者はまず、Ledger社の元従業員の1人にフィッシング攻撃を仕掛け、同社に悪意のあるファイルをアップロードすることに成功。資産が攻撃者のウォレットに送金されるようなコードを含めたLedger Connect Kitを公開した。

Ledger社は、影響を受けたLedger Connect Kitのバージョンは「1.1.5」「1.1.6」「1.1.7」だと説明。そして、悪意のあるファイルが稼働していた時間は約5時間だったとした。

現在はLedger Connect Kitの問題を解決したバージョン「1.1.8」をリリースしている。

関連Ledger、オープンソース化計画を前倒し 信頼性回復を図る

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/16 土曜日
13:45
トランプ一族支援のアメリカンビットコイン、日本・香港企業買収を検討
ドナルドJrとエリック・トランプ氏が支援する米仮想通貨マイニング企業アメリカンビットコインが、日本と香港の上場企業買収を検討中。マイケル・セイラー氏の戦略に倣い企業財務でビットコイントレジャリー企業を目指す。
13:18
仮想通貨取引所ジェミナイがIPO届出書公開 リップル社からの信用枠も設定
米仮想通貨取引所ジェミナイがナスダックへの上場申請書類を公開した。2025年上半期は純損失が拡大も、リップル社から信用枠も確保している。
11:20
ニューヨーク州議員、仮想通貨取引に0.2%課税法案を提出
ニューヨーク州議会のフィル・ステック議員が仮想通貨取引に0.2%の物品税を課す法案を提出。ビットコインやNFT取引が対象で年間1億5,800万ドルの税収を見込む。
10:15
米司法省、ランサムウェア攻撃容疑者から約4億円の仮想通貨を押収
米司法省がランサムウェア攻撃容疑者から280万ドル超の仮想通貨を押収した。トランプ大統領のビットコイン・仮想通貨準備金政策により、政府が備蓄資産に加える可能性もある。
09:50
ヒューマファイナンス、Eコマース販売者向け当日決済ソリューションを発表
ソラナ基盤のPayFiネットワークを運営するヒューマファイナンスがArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界大手Eコマースプラットフォーム販売者向けの即時決済サービスを開始。
08:10
ETH財務企業ビットデジタル、25年2Qに黒字転換
ビットデジタルは2025年2Qの決算を発表。仮想通貨イーサリアムの保有量やステーキング量も報告し、今後もイーサリアムの買い増しを継続すると説明した。
07:30
DeFiデベロップメント、ソラナ保有量387億円相当に拡大
ソラナ特化型財務戦略企業DeFiデベロップメントが2200万ドルで11万SOL追加取得。総保有量142万SOLで1株あたり0.0675SOLに増加。
06:30
ビットマイン、186億円相当イーサリアムを追加取得
ETHトレジャリー企業ビットマインが過去2時間でギャラクシー・デジタルのOTCアドレスから大口ETH移転を受領。総保有量120万ETHから拡大継続。
06:00
イーサリアムトレジャリー企業シャープリンク、四半期決算で大幅赤字
仮想通貨イーサリアム財務戦略企業シャープリンク・ゲーミングが第2四半期決算で大幅赤字。ETHステーキングに関する8780万ドルの非現金減損が損失の大部分を占める。
05:35
米FRB、仮想通貨監督の特別プログラムを終了 トランプ政権の規制緩和受け
米連邦準備制度理事会が2023年開始の仮想通貨・フィンテック特別監督プログラムを終了し、通常監督へ統合。トランプ政権の規制緩和方針が牽引。
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧