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イーサリアムL2「Blast」、本稼働前にTVLが1550億円相当まで増加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Blastの利用が増加

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2「Blast」は、正式なローンチ前にも関わらず、入金額が11億ドル(1,550億円)相当まで増加している。

以下はデータサイト「DeFiLlama」のグラフで、11月22日から12月29日の間に運用のためにロックされた仮想通貨の総価値「TVL(Total Value Locked)」を表している(青線)。11月22日のTVLは8,950万ドル(126億円)相当だった。

出典:DeFiLlama

L2とは

「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。

▶️仮想通貨用語集

関連ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

Blastは、イーサリアムとステーブルコインに対し、自動的に利回りを提供するL2チェーン。現在はローンチ前だが、先月21日から早期アクセスの受付を開始している。

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早期アクセスでBlastを利用するには招待コードが必要。招待コードを入手してBlastにアクセスできるようになれば、イーサリアムやステーブルコインをブリッジして送金することが可能になる。

現在は、イーサリアムに対しては年4%、ステーブルコインに対しては年5%の利回りを提供。それに加え、ブリッジした資産の量や招待した人数に応じて「Blastポイント」も付与しており、Blastポイントはエアドロップを受けとるためのポイントとして2024年5月に利用できるようになる。

メインネットは同年2月にローンチする計画だ。

Blastへの懸念

現在、利回りやエアドロップを求めて多くのユーザーがBlastに資金を集めているとみられる。28日には早期アクセスしているユーザーが8万5,000超いることも報告された。一方でBlastには懸念の声も上がっている。

まず、メインネットのローンチが来年2月のため、それまで預けた資金を引き出すことができない。テストネットを来年1月にローンチする計画であるが、その前に一方通行の入金を開始したことに批判が集まった。

Blastの資金調達をリードした投資会社ParadigmのDan Robinson氏は「L2より先にブリッジを立ち上げ、3カ月間引き出しを不可能にするという決定に同意していない」と明かしている。

この点についてBlastを創設したPacman氏は、Paradigmは市場参入戦略に関与していないと強調。そして、招待報酬システムがコミュニティの貢献とプラットフォームの成功に重要であると主張している。

ほかにも、Blastの資金管理が5つの新しい匿名アカウントが共有するマルチシグコントラクト(Gnosis Safe)で行われていることで、セキュリティに対する懸念も浮上。運用者の身元が不透明なため、このコントラクトが悪用されるリスクがあると指摘する声が上がっていた。

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