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「自民総裁選で仮想通貨の税制や規制も議論を」国民民主党の玉木代表が要望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制も議論を

国民民主党の玉木雄一郎代表は4日、自民党総裁選で金融資産課税が注目を集める中、暗号資産(仮想通貨)に関する税制や規制の見直しも議論して欲しいと要望した。

暗号資産取引の利益に対して一律20%の申告分離課税を適用することなど、具体的な政策例を4つ提案。これらの政策を速やかに導入すれば、日本市場で取引が増え、数十兆円規模の資産を増やすことにつながり、税収も増えるだろうと主張している。

玉木氏はまず、日本で暗号資産の口座数が1,000万を超え、利用者の預託残高が約3兆円になっていると国内の現状を指摘。そして、この市場は以下のような適切な政策パッケージを導入することでさらに拡大させることができると提案した。

  • 他の金融所得と同様20%の申告分離課税の適用、損失繰越控除(3年間)の適用
  • 暗号資産同士の交換時には課税しない
  • レバレッジ倍率を2倍→10倍(個人は5倍)に引き上げ
  • 暗号資産ETFの導入

関連:JCBAとJVCEA、2025年度の暗号資産税制改正要望書を政府に提出

ETFとは

「Exchange Traded Fund」の略。金融商品取引所に上場している投資信託を指し、仮想通貨に限らず幅広い金融商品が取引されている。

▶️仮想通貨用語集

一方、口座数や預託残高が増加しても、2017年ごろに比べると、世界における日本円の取引割合は減少していると課題も指摘。上記のような政策を実行すれば取引を増やせるだけでなく、5兆円を超えるデジタル貿易赤字の解消にも貢献できると訴えた。

その上で、国民民主党は次の衆院選の公約に、上述したような暗号資産政策を入れる予定であると表明している。

関連:国民民主党玉木代表、仮想通貨税制改正に意欲 Web3推進で

トランプ氏の講演にも反応

玉木氏は、これまでも暗号資産に高い関心を示してきた。今年7月には、米共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏が年次カンファレンス「ビットコイン2024」へ登壇した際にもXにコメントを投稿している。

トランプ氏はこの時、「犯罪で摘発したビットコイン21万BTCを売却せず米国で備蓄すること」や「大統領就任初日に米証券取引委員会(SEC)のゲンスラー委員長を解任すること」などを表明した。

関連:24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ

玉木氏はトランプ氏の表明を受けて、以下のようにコメントしている。

イーサリアムなどはどうなるのか気になるが、暗号資産を政府が準備金として保有することや大統領直属の諮問機関を設けることなどを発表したことには注目。

日本こそ大胆な規制緩和、税制改正でクリプト大国を目指すべき。

自民党の動向

玉木氏が今回投稿した政策については、与党である自民党内でも言及されている。自民党は今年4月、デジタル社会推進本部と同本部のweb3プロジェクトチーム(PT)が合同会議を開き、提言に当たる「web3ホワイトペーパー2024」を策定したことを発表していた。

この時の提言で暗号資産の税制について、以下の内容を「ただちに対処すべき論点」として挙げている。

  • 損益を申告分離課税の対象とすること
  • 損失の所得金額からの繰越控除(翌年以降3年間)を認めること
  • 暗号資産デリバティブ取引も同様に申告分離課税の対象にすること
  • 損益は、保有する暗号資産を法定通貨に交換した時点でまとめて課税対象とすること

関連:「仮想通貨取引の申告分離課税検討すべき」自民党web3PTの新ホワイトペーパー

また、この時の提言では暗号資産ETFにも言及。日本では暗号資産ETFが認められていないが、海外動向を踏まえ、日本が許容しないことが果たして適切な金融政策であるのかが問題になると記載した。

個人投資家からも要望が多い税制については、先月開催のカンファレンス「WebX2024」で、web3PT座長の平将明議員が言及している。

この時に平氏は、「現時点で確定的なことは申し上げられない」と前置きしつつ、「米SECが承認したビットコインETFが日本でも認められれば流れが変わる可能性はある。世界大手の伝統的なファンドもポートフォリオを形成している」と指摘。そして、以下のように述べた。

暗号資産は、すでに金融商品として一定の役割・評価がされている。これまでは資金決済の方で規律されてきたが、金融商品の方で規律すべきではないかという議論はある。

ここが整理されると、金融の方に寄って行き、それに合わせた証券並みの分離課税にはなりうる。

関連:暗号資産の税制改正にも言及、自民党の平議員と越智議員が語る「日本のWeb3戦略と展望」|WebX2024

税制に関する最近の動向としては金融庁が先月末に令和7(2025)年度の税制改正要望を公開し、暗号資産の取引に言及。「暗号資産取引に係る課税上の取り扱いについては、投資対象となるべき金融資産として取り扱うかなどの観点を踏まえ検討を行っていく必要がある」と記載した。

関連:「仮想通貨取引の課税上の取り扱いを検討する必要」金融庁が税制改正要望を公開

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