はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

デジタル資産のナショナルインフラ実現へ プログマのSaaS版がリリース NTTデータとSBI R3 Japanと連携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタルアセットのインフラ構築

三菱UFJ信託銀行が分社化したプログマ(Progmat)社は1日、デジタルアセット発行・管理基盤「プログマ」のSaaS版をリリースし、その導入支援サービスの提供を開始したと発表した。

この取り組みでは、NTTデータとSBI R3 Japanと連携する。SaaS版をリリースして導入支援サービスを提供することで、デジタルアセット市場におけるナショナルインフラの実現を目指すとした。

プログマ社は、日本におけるセキュリティトークン(ST)やステーブルコインの規制整備を好機と捉え、2023年10月に中立的な共同事業体として創設された。創設の目的は、デジタルアセット市場参加者同士のグループを超えた共創と、金融市場に関する深いドメイン知識と圧倒的なインフラ構築力を1つの組織で兼ね備えることである。

セキュリティトークンとは

ブロックチェーン技術を利用して、株式などの有価証券をデジタル化したトークンのこと。

▶️仮想通貨用語集

関連国内3メガバンク、ステーブルコインを用いた国際送金の実証実験に参画

基盤としてのプログマは、プログラム可能なネットワークで社会をつなぎあらゆる価値のデジタル化の実現を目指すプロダクト。ST、ステーブルコイン、ユーティリティトークンといった複数の資産、複数のブロックチェーン、複数のウォレットに対応できることが大きな特徴だ。

出典:プログマ社

今回の発表で同社は、ステーブルコインよりも先に取引が始まっているSTについて、案件取扱数や利用証券会社のネットワークにおいて、プログマはトップの実績を誇っているというデータを掲載した。

出典:プログマ社

一方で、これまでのプログマのパッケージ版では、自社サーバー上にブロックチェーンや分散型台帳のノードなどを構築するか、カストディアンとして第三者を介在させて手数料を支払う必要があり、市場参加者の裾野を拡げる際のハードルになっていたと課題を指摘。この課題が、SaaS版提供の背景だとしている。

SaaS版の概要

上述した課題を解決するために開発されたのがプログマのSaaS版で、パッケージ版との違いは以下の通り。

出典:プログマ社

そして、画像が示すようにノードの運用や接続する分散型台帳などが変わることで以下のような効果が期待できると説明した。

  • 幅広い金融機関が容易にデジタルアセット事業を開始できる
  • 幅広い証券会社や仲介企業が、投資家の秘密鍵管理等を自社で完結し、第三者(カストディアン)へ支払う手数料を極小化できる
  • ST発行企画者が選択可能なパートナーが拡がり、コスト削減余地や市場効率が最大化
  • ST投資家が選択可能な取引チャネルが広がり、市場規模が最大化

この仕組みの中で、クラウド運用などの基盤サービスの提供でNTTデータと連携。このサービスは、金融業務で必要となる高い品質、安全性、柔軟性を備え、安定的なアプリケーションの動作継続が可能であるとしている。

また、SBI R3 Japanとの連携により、アジアで初めて「Corda5」に対応すると説明。Corda5は、各国の中央銀行が導入を検討しているCBDC(中央銀行デジタル通貨)など、業務遂行に不可欠なシステムの要件に対応するため、既存のCordaの設計理念を維持しつつ、基盤となるシステムアーキテクチャを刷新したものだという。

今後については、パッケージ版を利用している三菱UFJ信託銀行で、現在カストディ委託元となっている証券会社と連携し、2025年2月にSaaS版への一斉移行を実施する予定だと説明。他の導入企業については利用開始時点で公表するとした。

関連なぜ日本政府は「Web3政策」を推進し始めたのか?重要ポイントと関連ニュースまとめ

関連RWAによる流動性革命 メルカリらが新事業発表|WebX2024

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧