はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

イラン政府、仮想通貨禁止せずに規制環境を整え活用する方向へ イラン国民は最大7兆円の仮想通貨を保有

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

制限ではなく規制の上活用へ

イランは、暗号資産(仮想通貨)を全面的に制限するのではなく、規制環境を整えて活用していく方向性を計画している。イランの国営通信社ヌール・ニュースが伝えた。

同国のアブドルナセル・ヘマティ経済財務大臣は、7日にテヘランで開催された仮想通貨に関するイベントに登壇。イランは仮想通貨が経済に与える悪影響を管理・排除しつつ、その良い影響を活用する方向に進んでいると話した。

ヘマティ氏は、この決定の理由として、仮想通貨の進歩やそれがもたらす利点を挙げている。

国の資産や若者の雇用を増やし、制裁を無効化し、イランの活動を世界経済と一致させることを目指して成長させることが期待されると述べる格好だ。また、イラン中央銀行が監督を行うとも述べている。

イランは2022時点で、海外からの輸入に対して仮想通貨で支払えるようにする規制を制定していた。この動きには米国による経済制裁を回避する意味もあると考えられる。

関連イラン政府、海外からの輸入に仮想通貨払いを可能とする規制を制定

イラン国民は4兆円以上の仮想通貨保有

ヌール・ニュースが8日に伝えたところによると、イラン中央銀行は、現在国内の仮想通貨市場を統制するための新たな規制や法律を策定しようと取り組んでいる。

また、経済学者のモハマド・サデグ・アルホセイニ氏によると、イラン人が保有する仮想通貨は総額で300~500億ドル(4.5~7.6兆円)と推定されるという。これは、イランの金(ゴールド)市場の約3分の1にあたる。

また、イラン中銀は、仮想通貨取引がイランのマネーロンダリングと課税に関する法律に違反しないことを保証する枠組みを構築する予定だ。

これについてアルホセイニ氏は、イラン中銀が事業者にウォレットの許可を与えると、イランのウォレットが特定可能となり、米国の制裁対象となる可能性があると懸念を表明している。

2022年には、特定のIPアドレスのブロックなどによりイランのユーザーを排除していなかったとして、米財務省の外国資産管理局(OFAC)が仮想通貨取引所クラーケンを告発・和解した事例があった。

関連米クラーケン、米財務省と和解 イランに対する制裁違反で

ロシアの事例

米国や欧州、日本などから経済制裁を受けるロシアも、仮想通貨の用途を拡大しているところだ。今年夏には、仮想通貨による国際決済を許可する法律を承認している。

制裁により制限されていた一部の国や海外企業との取引を可能にする動きだと指摘されているところだ。

関連ロシア、仮想通貨による国際決済を許可する法律承認 エルサルバドルとも連携か

また、ロシアにおける仮想通貨マイニングは今年法的根拠を与えられている。11月には仮想通貨を財産として認めてマイニング事業に課税する法律も成立した。

関連露プーチン大統領「ビットコインを誰も禁止することはできない」

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧