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イラン政府、海外からの輸入に仮想通貨払いを可能とする規制を制定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨利用の輸入決済

イランで、暗号資産(仮想通貨)を輸入取引の支払いに利用するための規制を制定したことが明らかになった。

半官半民のタスニム通信が29日に報じた内容によると、法律は28日に政権で最終決定されたという。産業・炭鉱と通商大臣であるレザ・ファテミ・アミン氏は、「仮想通貨マイニングの電力供給や、ライセンスの付与方法など、仮想通貨に関する全ての問題を盛り込んだもの」と、28日に開かれた自動車産業展示会で記者団に対して語った。

同氏はまた、「産業省とイラン中央銀行の間の合意の下で、地元のビジネスマンは、米ドルやユーロの代わりに仮想通貨を使用して自動車を輸入できるようになった」と加えている。

8月9日にイラン政府は、仮想通貨による初の輸入注文をテストとして行ったことを公表したばかり。イラン産業鉱山貿易省のアリレザ・ペイマン・パク副大臣は9月末までに、仮想通貨とスマートコントラクトの使用は、対象国との貿易で拡大する見通しを示していた。

関連:輸入資金に14億円相当の仮想通貨を利用

イランの仮想通貨規制

仮想通貨は銀行などの決済チャネルを使用する必要がないため、現在イランに課されている米国の経済制裁を回避するのに利用される可能性がある。米国はイラン関係のドル決済を止めているところだ。

2015年に米英仏独露中の6カ国とイランが締結した核合意について、米国のトランプ前政権が18年に一方的に離脱して経済制裁を再開。反発したイランも合意の制限を大幅に超えるウラン濃縮などを続けてきた経緯がある。

制裁の影響もあり、足元の消費者物価上昇率が40%と国内経済が悪化しているイラン政府には、仮想通貨事業を新たな収益源として管理している。

イランは19年に仮想通貨のマイニングを合法化し、20年1月には産業鉱山貿易省が仮想通貨マイナー(採掘業者)にライセンスを付与。多額の補助金で安価な電力供給を実現し、21年3月時点には世界のビットコイン採掘の4.5%を占めた。

イランの中央銀行は21年4月、認定された銀行や両替業者などを対象として、輸入資金に仮想通貨を利用することを承認していた。イラン政府が公認したマイニング事業者が採掘した仮想通貨のみが利用できる仕組みだ。

しかし、22年1月時点には0.1%に低下。背景として、イラン政府が電力需要に応じてマイニング事業者への電力供給を停止しており、6月には、イラン電力業界のスポークスマンが、合法的に登録された118のマイニング事業者すべてに対して電力供給を停止すると述べていた。

イランでは正式にマイニング事業者として登録した場合、電力をより高い料金で購入する必要があるため、無免許で活動を続ける事業者も存在してきた。このためイラン当局は、たびたび違法業者の取り締まりも行っている。

関連:イラン政府、仮想通貨による初の輸入注文を実行

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