ビットコインに言及
ロシアのプーチン大統領は、登壇したイベントで暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)に言及した。ロシア国営のタス通信などが4日に報じた。
プーチン大統領は、現在は複数の通貨が普及していると述べ、その例としてビットコインに言及。他の「電子決済手段」も含め、これらは新しい技術で誰も使用を禁止することはできないとの見方を示した。この発言の背景には、米国や欧州、日本らによるロシアに対する制裁があるようだ。
JUST IN: 🇷🇺 Russian President Putin says "who can ban #Bitcoin?"
— BRICS News (@BRICSinfo) December 4, 2024
"Nobody" pic.twitter.com/EMCTN8gJDP
他にもプーチン氏は、米ドルがどうなっても、他に何が起きても、こういった通貨や支払い手段は発展していくだろうと発言。その理由は、誰もがコストを削減したり、確実性を高めたりしようと努めるからだと語り、これは必然の変化だと述べている。
そして、こういった変化に米ドルはまったく関係ないが、世界で米ドルの使用が減少していけば、必然的に米国の経済力の基盤は弱体化するだろうとも発言。これは明確であるとプーチン氏は語った。
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プーチン氏の言動
プーチン氏は、2020年に仮想通貨による決済利用を禁止する法案に署名したり、2021年に仮想通貨含むデジタル資産の不正利用に注意喚起したりしてきたが、仮想通貨の活用に前向きな姿勢も伝えられている。
例えば2022年には、仮想通貨とブロックチェーンの技術を使用した、新たな国際決済ネットワークの必要性を呼びかけた。
この時「デジタル通貨と分散型台帳の技術によって、現在よりも便利で、利用者にとって完全に安全な国際決済システムを構築することができる。最も重要なことは、そのシステムが銀行や第三者による干渉から独立していることだ」と語っている。
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今年に入ってからは、ロシアでのマイニングを合法化する法案に署名。また、11月には仮想通貨のマイニングと取引に課税する法的枠組みを規定する法律にも署名した。この法律は、税法改正を行い、仮想通貨を財産として認めて課税対象とするものだ。
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他にもロシアなど有力新興国で構成されるBRICSが2024年3月に、仮想通貨およびブロックチェーン基盤の新たな決済システムを構築することを発表しているが、一方でこういった一連の動きに対しては、制裁を回避する目的もあるとの見方が上がっている。
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