仮想通貨企業からも寄付相次ぐ
リップル社など様々な暗号資産(仮想通貨)企業が、ドナルド・トランプ次期大統領の就任式のために寄付を寄せている。フォックス・ニュースが報じた。
仮想通貨取引所のコインベースとクラーケンは、それぞれ100万ドル(約1.6億円)をトランプ・ヴァンス就任式委員会に寄付している。また、リップル社はXRPにより500万ドル(約7.8億円)相当を寄付する予定だ。
その他、仮想通貨決済プロバイダーMoonPayも金額は明らかにしていないが寄付を行う見込みである。
仮想通貨企業以外では、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、OpenAIのサム・アルトマン氏など、大手テック企業幹部もそれぞれ100万ドルを寄付したと伝えられるところだ。
クラーケンのアルジュン・セティ共同CEOは、次のようにコメントした。
革新的技術の可能性を真に理解し、仮想通貨セクターを受け入れる大統領が誕生したのは初めてだ。
トランプ次期大統領とその政権と引き続き協力し、待ち望まれていた規制の明確化を進め、次のイノベーションを促進していけるのを楽しみにしている。
トランプ氏の陣営は、すでに仮想通貨に友好的な人事を行っている。米証券取引委員会(SEC)委員長にポール・アトキンス氏を、財務長官にスコット・ベセント氏を指名。両社共に、仮想通貨に好意的な姿勢を示している。
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また、人工知能(AI)・仮想通貨特命官のポジションを新設し、ソラナ(SOL)の初期投資家でもあるベンチャーキャピタリストのデビッド・サックス氏を任命した。
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テクノロジー企業が以前より好意的に
テクノロジー企業の幹部らは、2017年にトランプ政権一期目が開始した時にはそれほど寄付を行っていなかった。2017年の就任式でも1億700万ドル(約167億円)が集まっていたものの、最大の寄付者は主にスポーツチームやカジノ、ベンチャーキャピタルなどからだった。
情報筋は、今回は就任式当日までに寄付金額は2億2,500万ドル(約352億円)に達する見込みだと話した。二期目にあたって、テクノロジー企業のトランプ氏に対する見方は以前よりも好意的なものとなっている。
アマゾンのベゾス氏もその一人だ。トランプ氏は最初の任期中にアマゾンが小売業者に「大きな損害」を与えているなどと非難していたが、最近はそうした論調を抑えていることも一つの背景とみられる。
起業家のイーロン・マスク氏も、以前は民主党を支援していたが、バイデン政権がテスラよりもフォードなど伝統的な自動車メーカーを優遇していることなど政策面や意見の相違により、共和党のトランプ氏支持に転向していた。
マスク氏はビベック・ラマスワミー氏と共同で、トランプ新政権の政府効率化局を率いることになる。この組織は年間5,000億ドル(78兆円)の不適切な政府支出削減を目指している。
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