銀行委員会に仮想通貨肯定派所属へ
暗号資産(仮想通貨)支持で知られるバーニー・モレノ氏は、トランプ新政権の議会で上院銀行委員会の委員に就任することになった。次期上院多数党院内総務ジョン・トゥーン氏が20日に発表した。
上院銀行委員会(正式名称:銀行、住宅、都市問題委員会)は、証券取引委員会(SEC)や銀行、FRBなどの監視も役割の一部としている。
上院銀行委員会には、モレノ氏の他にも仮想通貨に好意的な議員が就任する。具体的にはシンシア・ルミス議員、ビル・ハガティ議員、デイブ・マコーミック議員も名前を連ねる格好だ。この4人はすべて共和党である。
特にルミス議員は、米国政府にビットコイン(BTC)準備金の保有を義務付ける「2024年ビットコイン法案」を提出した人物だ。仮想通貨支持派の議員が銀行委員に就任することで、仮想通貨に友好的な政策を働きかけることに期待が高まっている。
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番狂わせで勝利したモレノ氏
モレノ氏は11月の選挙で番狂わせで勝利していた。オハイオ州で、約18年間議員を務めていた現職のシェロッド・ブラウン議員(民主党)を接戦の末、50.2%の得票で破っている。
これまでは高級車ディーラー分野の起業家として活動。2016年よりブロックチェーン技術の価値と変革の可能性に注目し、関連のボランティア活動や投資を行ってきた。
モレノ氏は銀行委員会の他、予算委員会、商務委員会、国土安全保障・政府問題委員会に所属する予定である。
なお、上院銀行委員会では仮想通貨に批判的なエリザベス・ウォーレン議員が民主党リーダーを務める。共和党が上下両院で過半数を獲得していることにより影響は限定的とも考えられるが、仮想通貨肯定派と意見が対立する可能性もある。
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下院で米国の経済、銀行、住宅、証券などに関する問題を管轄する下院金融サービス委員会では、仮想通貨に肯定的なフレンチ・ヒル議員が委員長に選出されたところだ。
ヒル氏は、1月に退任が決まっているゲンスラーSEC委員長が明確なルール作りを行わなかったことを批判しており、仮想通貨関連法案に優先的に取り組みたいとしている。
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トランプ氏による人事
ドナルド・トランプ次期大統領は、様々な重要ポストの人事に仮想通貨肯定派を指名しているところだ。
最近では仮想通貨分野の発展を目的とした大統領諮問委員会の議長にソラナ(SOL)初期投資家のデビッド・サックス氏を選出。サックス氏は新設のAI・仮想通貨特命官にも任命されている。
また、大統領に経済政策を提言する経済諮問委員会(CEA)の委員長にスティーブン・ミラン氏を指名した。ミラン氏は仮想通貨を含め経済分野のイノベーションと規制緩和が重要であると唱えている。
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