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ロンドン(英国)— 2025年2月17日(月):BitcoinのスマートコントラクトOSであるBitcoinOS(BOS)は本日、BitcoinOS Grail Bridgeのテストネットアプリを発表しました。この画期的なソリューションにより、BTCを複数のブロックチェーンネットワーク間で安全かつ信頼不要で転送することが可能になります。
この最初のテストネットリリースにより、ユーザーと開発者の双方が実際に活用できるツールが提供されます。Grailアプリは、BitcoinテストネットからEVMチェーンへの一方向ブリッジ機能を備えています。
初期統合はEthereum Holešky、Base Sepolia、Mode Sepolia、Merlin Chain Testnetで完了しており、これに先立つ2024年11月には、Merlin Chain上で初のBitcoin ZKブリッジトランザクションが実行されました。
Grailアプリは、OKX、Xverse、Unisat、Bitget、およびWallet Connect対応のウォレットで利用可能です。
BOSのコア貢献者であるEdan Yago氏は次のように述べています。
「すでに暗号資産およびWeb3エコシステムの主要プロジェクトとの提携が決定しており、今回のマイルストーンは、Bitcoinの“聖杯”とも言える信頼不要なスケーリングソリューションを実現するというBOSのミッションに向けた重要な一歩です。EVMチェーンとの統合によるGrailアプリのローンチは、BOSの利用を待ち望んでいた多くのステークホルダーにとって有益です。EVMチェーンはZKP(ゼロ知識証明)の実績があり、DeFi領域で支配的な地位を誇ります。DeFi活動の約90%がEVMチェーン上で行われており、ラップドBitcoinの大部分もこれらの環境に存在するため、最適な出発点となるのです。」
Grailの技術と利点
Grailは、BTCを異なるブロックチェーンネットワーク間で安全かつ信頼不要で転送するための最先端インフラです。これは、BOSのゼロ知識証明(ZKP)検証システム「BitSNARK」の最初の応用例となります。
従来のブリッジは、カストディアン、多署名スキーム、コンセンサスモデルに依存していましたが、GrailはBitSNARKを活用した高度なZKP技術を採用し、最小限の信頼で最大限の暗号学的セキュリティを提供します。
Grailの革新の核心にあるのは「オネスト・シングルトン(honest singleton)」信頼モデルです。従来のブリッジが不正なアクターに脆弱な多署名設定に依存しているのに対し、BOSのアプローチでは、1つの誠実なノードが不正なトランザクションを防ぐことができます。これにより、Grailは既存の代替手段よりもはるかに高いセキュリティを実現し、Bitcoinを分散型のままスケールさせるための優れたソリューションとなります。
今後の展開
双方向ブリッジ機能は2025年第1四半期末までの実装を目指しており、EthereumからBitcoinへの小規模なトランザクションがメインネットで完了する予定です。
全面的なメインネットローンチは2025年第2四半期を予定しており、包括的なセキュリティ監査およびCardanoやSolanaなどの非EVMエコシステムとの統合が完了次第実施されます。
Grailアプリへのアクセスはこちら:https://test-grail.bitcoinos.build/
BitcoinOSについて
BitcoinOSは、Bitcoinの究極のアップグレードです。ZK証明の活用における革新により、任意の計算を直接Bitcoinトランザクション内に埋め込むことが可能になります。これにより、完全なL1セキュリティ、信頼不要なブリッジ、スケーラビリティ、ネイティブなプライバシー機能を備えたBitcoin初の真のL2が実現します。
BOSのモジュラーインフラは、システム内のすべてのL2間のシームレスな相互運用性を確立するOSとして機能します。その結果、Bitcoinのネットワーク効果を完全に維持しながら、コードのフォークを必要とせずにレイヤー構造で進化する、許可不要で平和的なパラダイムを築くことができます。
詳細情報: bitcoinos.build
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