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ビットコインが110万円急落、背景と今後の展望|仮想NISHI 仮想通貨アナリストが相場分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。

仮想通貨マーケットレポート(2/27 AM7時)

仮想通貨(暗号資産)市場は、過去24時間で▲110万円以上の大幅な下落となった。トランプ米大統領が欧州連合(EU)からの輸入品に対する関税について「まもなく発表する予定だ」との考えを示したことで、投資家のリスク回避姿勢が強まったことが影響した。加えて、米国債の入札が行われ、10年債と2年債の金利差が縮小したことにより米国景気の減速に対する懸念が改めて確認されたことが、仮想通貨市場の低迷を後押しする要因となっている。

出典:Tradingview

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2月26〜27日相場状況

市場参加者の投資家心理は悪化の一途をたどっている。オプション市場のプットコールレシオ(PCR)を見ると、ここ2~3日で急激に上昇しており、市場参加者の投資態度が弱気に転じていることが確認できる(下画像黄矢印)。

デリバティブ市場においても、25日朝の売られすぎの状況はすでに解消されており、現在はニュートラルな状態にある。そのため、デリバティブ市場を起因とする上昇は見込みづらい状況となっている。

現状分析(2/27日AM8時)

トランプ政権による関税強化の方針と、それに伴う米国の景気悪化懸念が、仮想通貨市場全体に暗い影を落とし始めている。市場のセンチメントを好転させる可能性のある材料としては、米州で審議が進められているビットコイン準備金法案の可決が挙げられる。特に、可決の可能性が高いとされるアリゾナ州とユタ州の動向には注目したい。

今後の重要な日程

  • 2/27日 米実質GDP
  • 2/28日 米PCEデフレータ
  • 3/4日 ISM製造業景気指数

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寄稿者:仮想NISHI仮想NISHI
クリプトアナリスト。BTC Status Alert制作協力者、DECOCHARTの企画・監修者としても、日本の業界に必要な投資関連情報の配信に携わっている。
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