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トランプ一族、DeFiプロジェクト「WLFI」の支配権を強化 ロイター報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

トランプ家が経営の実権を握る形に移行

トランプ一族が開発中のDeFi(分散型金融)プラットフォーム「World Liberty Financial(WLFI)」において支配権を強化していることが3月25日付のロイター通信の報道で明らかになった。同プロジェクトの共同創設者であるザック・フォークマン氏とチェイス・ヘロ氏が「支配的当事者」の立場から外れ、トランプ家が経営の実権を握る形に移行したとされている。

関連:トランプ一家のWLFI(ワールドリバティ)とは?トークンセールなど注目のDeFiプロジェクトを解説

この動きはWorld Libertyが追加で2億5,000万ドル(約380億円)の資金を第2回WLFIトークン販売で調達してから約2週間後に発生したものだ。同プロジェクトは1月19日、トランプ大統領就任日前に販売された初回の200億WLFIトークンが即完売したことを受け、総供給量の追加5%の販売を開始していた。これまでの合計で、米国の適格投資家および世界中の非適格投資家に対するWLFIトークン販売により、総額5億5,000万ドル(約830億円)を調達している。

3月31日のロイター通信によると、トランプ一族は1月に新たな親会社「WLF Holdco LLC」を設立し、プロトコル開発を監督する体制に移行した。この親会社の60%はトランプ家が所有する「DT Marks DeFi LLC」が保有している。World Libertyのウェブサイトの記載によれば、「DT Marks DEFI LLCはドナルド・J・トランプおよび特定の家族メンバーに関連する事業体であり、WLF Holdco LLCの株式持分の約60%を所有している」とされ、フォークマン氏とヘロ氏は「単独の取締役およびメンバー」の地位から外れたことが確認された。

この構造変更により、トランプ一族はWLFIトークン販売からの純収益の75%を受け取る権利を持ち、コア機能が稼働した後はプロトコルの運営収益の60%も獲得できる立場となった。これにより、トークン販売で調達された5億5,000万ドルのうち約4億ドル(約600億円)がトランプ家に渡る可能性があり、追加のトークン販売が行われればさらに増加する見込みだ。また、供給上限が1,000億トークンに設定されているWLFIトークンのうち、トランプ家とDT Marks DeFiは少なくとも225億トークンを所有していると見られる。

同プロジェクトには約8万5,000人が2回のトークン販売に参加しており、調達額5億5,000万ドルの約7割は少なくとも10万ドル以上を投資したウォレットからのもので、50%以上は100万ドル以上の購入者によるものだ。著名な投資家としては、トロン創設者のジャスティン・サン氏が7,500万ドル相当のWLFIトークンを購入したことで知られている。また、ブロックチェーンスタートアップ「Movement」やRWAトークン化プロジェクト「Ondo Finance」も協力を表明している。

プロジェクト発表時、ドナルド・トランプ氏は「最高仮想通貨提唱者」に指名され、長男ドナルド・ジュニア氏と次男エリック氏は「ウェブ3アンバサダー」、末っ子のバロン氏は「最高DeFiビジョナリー」とされた。エリック・トランプ氏はWLF Holdco LLCの取締役会メンバーの一人を務めている。

なお、過去数ヶ月間でWorld Libertyは数十種類の仮想通貨を売買しており、ピーク時には主にETH、WBTC、USDT、USDCなどのステーブルコインを中心に3億6,000万ドル相当のトークンを保有していた。

関連:トランプ一族のワールドリバティ、ステーブルコイン『USD1』立ち上げへ

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