
AI(人工知能)と暗号資産、そして伝統金融の融合が韓国を中心に具体化しつつあります。AIクオンツソリューション企業であるAMマネジメントは、このほどハナ証券本社(韓国)で開催されたセミナーに登壇し、デジタル資産市場の動向と自社の運用戦略について紹介しました。
セミナーの概要と議論の内容
本セミナーは、韓国の大手証券会社の一つであるハナ証券が主催した非公開のイベントで、同社の主要な実務部門の担当者が参加しました。参加者は、クオンツ技術を基盤とした金融商品の設計や最新の技術トレンドについて活発な議論を交わしました。
AMマネジメントは、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)ベースのクオンツ戦略ソリューションを通じて、金融機関向けの概念実証(PoC)プロジェクトやグローバル取引所での運用経験を豊富に持つスタートアップ企業です。
今回のセミナーでは、同社代表のキム・ホジュンがグローバルなデジタル資産市場の最新動向と韓国内の制度環境について解説し、続いて最高技術責任者(CTO)のチョ・ハンサンがAMマネジメント独自の技術的アプローチとその応用可能性について詳しく説明しました。
代表のキム・ホジュンは、「今回のセミナーは、金融機関の戦略構造を深く理解し、現場における具体的な技術ニーズを把握する上で大変貴重な機会となりました。この経験を活かし、今後も実務に根ざした運用戦略を一層高度化させ、多様なパートナーシップの可能性を積極的に追求してまいります」と述べています。
AM Managementの取り組みと企業の背景
今回の発表は、単に技術を紹介するに留まらず、AIおよびデジタル資産分野において韓国のスタートアップ企業が伝統的な金融機関との連携を本格的に模索する動きとして注目されています。特に、日本を含むアジア市場においては同様の形態での連携はまだ稀であり、AMマネジメントのこのような取り組みは、新しい協力モデルを提示するものとして大きな意義を持つと言えるでしょう。
AM Managementについて
2021年に設立されたAM Management(エイエムマネジメント)は、AIを活用したディープテックベースのクオンツアルゴリズムを用い、暗号資産を含むデジタル資産に特化した投資ソリューションを提供するスタートアップです。
現在はUAE(アラブ首長国連邦)や日本を含むグローバル市場へ展開しており、累計運用資産額は約100億円を突破しました。国別のAUM(運用資産)貢献度は、日本が83%、韓国が15%、UAEが2%となっており、日本資本の比率が最も高い点も注目すべきポイントです。
AM Managementは、資産を直接保有せず、APIを通じて戦略を提供するAIベースのクオンツソリューションを開発しています。市場データをもとに学習したアルゴリズムを活用し、顧客が利用できる投資戦略を設計・提供することで、安定性と透明性の両立を実現しています。
本ソリューションの最も注目すべき特徴は、同社独自のクオンツアルゴリズムによる高収益戦略の提供に加え、(1) 資産を預かることがないため、カストディリスクを排除できる点、(2) 法人顧客および富裕層向けに、期待収益率および最大ドローダウン(MDD)をカスタマイズして提供できる点にあります。
また、世界第2位のデジタル資産取引所であるOKXにおいて、2023年11月より個人投資家向けに提供しているクオンツ商品は、1年以上にわたり、運用利回り・運用規模・購読者数すべてで首位を維持しており、グローバル利用者数も6万人を突破しています。
■会社概要
- 会社名:AM Management(エイエムマネジメント)
- 設立:2021年
- 所在地:韓国・ソウル特別市
- 代表者:キム・ホジュン
- 事業内容:デジタル資産クオンツ投資ソリューションの開発・提供
- 公式サイト:https://www.amcryptoteam.com/
【本件に関するお問い合わせ】
- AM Management 広報担当
- E-mail: support@amcryptoteam.com
- Website: https://www.amcryptoteam.com/
- Tel.: +82-70-5100-5502
- FAX.: +82-70-5100-5503
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