USDT0・Solvプロトコル・LayerZeroなどの統合効果により、アクティブアドレスは前期比65%増加

暗号資産データ分析企業Messariの最新レポートにより、ビットコイン基盤のDeFiレイヤーであるRootstockの利用者基盤が拡大していることが示された。2025年第2四半期において新規アドレス数は過去最高を更新し、アクティブアドレスも増加した。
こうした成長は、USDT0やSolvプロトコル、LayerBankなどとの統合効果に加え、コミュニティ主導のキャンペーンによって後押しされたものである。
第2四半期にRootstockの新規アドレス数は8,307件に達し、前期の2,101件から約4倍に増加した。アクティブアドレスも前期比65.3%増の420件に上昇し、ネットワーク活動が活発化した。Messariは、この成長がSolvやLayerBankといった新規プロトコルとの統合による効果であると分析している。
特に注目すべきは、オムニチェーン・ステーブルコインUSDT0のRootstockへの統合である。これにより、BTCFiエコシステム全体でドル建て流動性へのアクセスが広がり、DeFi利用の裾野が拡大した。
さらにRootstockはユーザー参加を促す施策として「ステーキング・サージ」キャンペーンを5月15日から6月14日まで実施した。この取り組みではSOLVとPellのDeFi機能を体験してもらい、新規ユーザーの流入とアクティブユーザーの増加は前月までの基準値を大きく上回りユーザーアクティビティを牽引したとみられる。
DeFiとセキュリティの強化


- DeFiにおける総預かり資産(TVL)は前期比9.8%増加し、2億3,590万ドルに到達。
- 分散型取引所UniswapでのTVLは700万ドルから3,500万ドルへと拡大。
- マージマイニング参加率は87.1%に上昇し、過去最高を更新。世界最大のビットコインマイニングプールFoundryとの統合効果が寄与した。
Rootstockは、ユーザー獲得・流動性回復・基盤強化の三点を同時に進め、BTCに裏打ちされたEVM互換のDeFi基盤として次段階に入った。今後は、獲得した新規ユーザーの定着、アクティビティ密度の向上、継続的なネットワーク利用の拡大に注目する。
そして、Rootstock Labsはニューヨークで開催されたPermissionlessイベントの基調講演において、新しい機関投資家向けプロダクトを発表した。この動きは、Rootstockの利用領域が個人だけでなく金融期間へと広がっていく可能性を示している。
Messariによる最新の四半期コミュニティレポート『State of Rootstock Q2 2025』はRootstockのネットワーク状況、DeFiエコシステムの拡大、ユーザー動向、技術的進展を包括的にまとめたものであり、Rootstockの成長を示す重要な資料となっている。
https://messari.io/report/state-of-rootstock-q2-2025
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