はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

台湾中銀、ビットコインの国家準備資産化「研究」へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

議員が提案、中銀は慎重姿勢

ビットコイン技術企業のJAN3は12日、台湾国民党の立法委員である葛如鈞氏が立法院でビットコイン(BTC)を国家準備資産に組み入れることを提案したと発表した。同社CEOのサムソン・モウ氏がこの提案を支援している。

葛氏は自身のSNSで、行政院と中央銀行がビットコインの戦略的準備資産化の研究、6カ月以内の関連規制策定、押収ビットコインを用いた国庫保有の試験運用という3点を承諾したと発表している。

現時点では研究段階にあり、具体的な政策実施にはまだ距離があるとみられる。

関連:台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱

今まで台湾中央銀行のビットコインに対する姿勢は慎重だ。同行は今年3月の第1四半期理事会で、ビットコインは価格変動が大きく、安全性と流動性が不足しているため、「準備資産としては不適切」との見解を示していた。

ところが10月30日、中央銀行の朱美麗副総裁が立法院財政委員会で、立法委員の提案に対し「継続的に研究する」と表明したことで、態度の軟化が見られた。

関連:アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025

グローバルな動き

近年、複数の国がビットコインを国家戦略資産として位置付ける動きを見せている。

米国では今年3月にトランプ大統領が「戦略的ビットコイン準備」の設立を命じる大統領令に署名し、押収した約20万ビットコインを保有する方針を示した。アルゼンチンのミレイ大統領もインフレ対策としてビットコインを支持する姿勢を表明している。

ブータンも水力発電を利用したビットコインマイニングを国家事業として展開し、相当量のビットコインを保有していることが明らかになっている。

各国がビットコインの戦略的保有を検討する背景には、インフレヘッジ機能、米ドル依存からの分散化、デジタル経済分野での競争力強化といった狙いがある。

ただし、ビットコインの国家レベルでの活用には課題も多い。2021年、エルサルバドルが世界初のビットコインを法定通貨として採用したケースでは、日常決済での使用を目指した。

しかし、価格の急激な変動により国民生活に混乱が生じ、実際の利用率は期待を大きく下回った。国際通貨基金(IMF)からの融資条件もあり、同国は2025年1月には法定通貨としての地位を事実上撤回している。

法定通貨としての採用と戦略的準備資産としての保有は異なる概念だが、いずれもビットコインの価格変動リスクや規制の不確実性といった共通の課題を抱えている。

関連:レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析

関連:Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
09:10
イーサリアム、2026年の主要アップグレードで並列処理とプライバシー機能強化へ
仮想通貨イーサリアムが2026年に2つの大型アップグレードを計画している。Glamsterdamは並列処理とガスリミット拡大で性能向上を、Hegotaはプライバシー保護と検閲耐性の強化を目指す。
07:45
BNBチェーン、Fermiハードフォークを1月14日実施へ 
BNBチェーンが2026年1月14日にFermiハードフォークを実施する。ブロック間隔を750ミリ秒から450ミリ秒に短縮し、時間依存型アプリケーションへの対応を強化する予定だ。
07:00
プーチン大統領「米政府はザポリージャ原発でのマイニングに関心」
プーチン大統領は、ウクライナにあるザポリージャ原子力発電所で仮想通貨のマイニングを行うことに米政府が関心を持っていると述べたことがわかった。今後の和平交渉に注目が集まる。
06:35
米政府、1月末に再び閉鎖の可能性浮上 仮想通貨市場構造法案の審議に影響も
米政府が1月末に再び閉鎖される可能性が浮上した。再び発生すれば1月に審議入りが予定されている最重要な仮想通貨市場構造法案の議決がさらに延期されてしまう。
06:05
アーサー・ヘイズ氏がDeFiトークン買い増し、3億円以上のLDOとPENDLE
著名投資家アーサー・ヘイズ氏が185万ドルのLDOトークンと97.3万ドル相当PENDLEトークンを追加購入した。イーサリアムを売却して割安なDeFiトークンへの買い増しを加速。
05:50
バイナンス傘下トラストウォレットの10億円不正流出、CZ氏が全額補償を表明
バイナンス創設者のCZ氏が同社傘下のトラストウォレットのハッキング被害について10億円以上の全額補償を表明した。ブラウザ拡張機能の脆弱性が原因で、内部関係者の関与が疑われている。
12/26 金曜日
18:02
Aave、ブランド資産移管案を否決 DAOガバナンスの課題浮き彫りに
Aaveのブランド資産移管提案が26日のSnapshot投票で否決。反対55%、棄権41%、賛成わずか3.5%。CoW Swap手数料問題が発端となった所有権紛争は、DeFiガバナンスの構造的課題を浮き彫りに。
18:00
仮想通貨の税制改正大綱、押さえておくべき重要ポイントを専門家が徹底解説|Gtax寄稿
税制改正大綱で、暗号資産(仮想通貨)税制の大幅見直しが示されました。分離課税・3年間の繰越控除が導入される一方、対象となる「特定暗号資産」や取引形態には制限も。現物取引とデリバティブ取引の損益通算、ステーキング報酬の扱い、NFTの課税方式など、今後の制度設計を見据えて準備すべきことを公認会計士・税理士が詳しく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧