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予測市場ポリマーケット、日本を利用制限対象に 金融庁は慎重姿勢

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ポリマーケット、日本など33か国で利用制限
  • 国会でも予測市場の法整備が議論に

ポリマーケットが閲覧専用モードに

予測市場大手ポリマーケットは最近、地理的制限についてのポリシーを更新した。日本も、ポリマーケットへのアクセスが制限される33か国の一つに組み入れられている。

こうした制限が当てはめられるのは、米外国資産管理局(OFAC)によって制裁対象となっている国、あるいは特定の規制遵守上の理由で追加された国がある。日本は後者と考えられる。

ポリマーケットによると、日本はサイト自体へのアクセスがブロックされるのではなく、フロントエンド(画面・UI)が制限されているところだ。

予測市場とは

選挙、スポーツ結果、経済指標などの将来の出来事について「起きるか・起きないか(Yes/No)」の契約を参加者が売買し、その取引価格を確率として集約する仕組み。専門家の意見や世論調査よりも高い精度で未来を予測する「集合知」の活用事例として注目されており、ポリマーケットやカルシが代表的なプラットフォーム。

地理的制限は、国際制裁および禁輸措置、現地の金融規制、ギャンブルおよび予測市場に関する法律、マネーロンダリング対策(AML)要件、顧客確認(KYC)規制などに関する法的順守を行うために実施されているものだ。

制限対象となっている33か国の内には、他にオーストラリア、キューバ、ドイツ、イギリス、フランス、イラン、イラク、イタリア、北朝鮮、ロシア、シンガポールなどが挙げられている。

日本の国会では21日にブロックチェーン基盤の予測市場が議題に上がっていたところだ。

国民民主党の原田秀一議員が経済予測、災害ヘッジ、価格発見市場として予測市場を活用する考えがあるか質問。これに対して、金融庁の井上俊剛企画市場局長は、賭博性やインサイダー取引などの問題があることなどを理由に、極めて慎重に対応する必要があるとの考えを示していた。

関連記事:参議院の財政金融委員会で予測市場が議題に、DEX規制では片山大臣も答弁

参議院の財政金融委員会でブロックチェーン基盤の予測市場が議題に上がった。国民民主党の原田議員が質疑を行っており、他にもDEX規制については片山大臣も答弁している。

米国では規制下で復帰

ポリマーケットは2022年、米商品先物取引委員会(CFTC)から未登録のデリバティブ取引だとして罰金を科され、米国ユーザーへのサービスを停止した。

しかし、トランプ政権誕生後の2025年にはCFTCが方針転換。ポリマーケットは規制対応した取引所(QCX)を買収することで米国に再参入することになった。CFTCライセンスを取得し、完全準拠の指定契約市場(DCM)として運営している。

米国居住者はグローバル版ポリマーケットにはアクセスできないが、本人確認(KYC)を行い米国版のポリマーケットを利用することが可能だ。

以前は、暗号資産(仮想通貨)ウォレットを接続するだけで入金できたが、現在は米国のユーザーは、規制対象のブローカーを通じて口座に入金する必要がある。

ただ、米国復帰は果たしたものの、テネシー州やネバダ州その他複数州が、一部市場がスポーツ賭博にあたるとしてポリマーケットに訴訟を起こしている状況だ。競合のカルシに関しても同様の事態が発生している。

関連記事:米州がカルシ・コインベースなど5社を提訴、予測市場は「違法スポーツ賭博」と主張

米ウィスコンシン州司法省が4月23日、カルシ、ロビンフッド、コインベース、ポリマーケット、クリプトドットコムを違法スポーツ賭博を理由に提訴した。ニューヨーク州に続く提訴で、州と連邦CFTCの管轄権争いが本格化している。

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