WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

SEC、米国株トークン化の免除制度公表を延期 第三者発行の株主権利保証が課題

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 第三者トークン発行の権利保証義務が技術的に不明確と複数の元規制当局者が指摘
  • パース委員は免除範囲を「原資産と同一のデジタル表現」に限定と説明

SEC、免除制度を延期

米証券取引委員会(SEC)は5月23日、米国株に連動するトークン化資産の取引を対象とした「イノベーション免除」制度について、当初今週中とされていた発表を延期したことが明らかになった。ブルームバーグが事情を知る複数の関係者の話として報じた。

SECスタッフは既にドラフトを作成・精査していたが、直近数日間で株式取引所幹部や市場参加者との協議を実施し、その内容を踏まえて時期の見直しを進めている。

調整の主な焦点となっているのが、発行企業の同意・裏付けなしに第三者が発行できる「サードパーティ・トークン」の取り扱いだ。

SECの免除制度では、トークンを提供するプラットフォームが投資家に対し、議決権・配当といった通常の株主と同等の権利を保証することが条件となる。ただ、ブロックチェーン上では仮名性を持つウォレット間でトークンが移転するため、複数の元規制当局者が「どのように企業が技術的にその義務を履行するかは不明確だ」と指摘していると報じられた。

関連記事:RWAトークン化市場が314億ドル突破 2030年にベースケースで1.6兆ドル規模へ=バイナンス・リサーチ予測

バイナンス・リサーチの最新レポートによると、現実資産(RWA)のトークン化市場は2026年5月時点で314億ドルに達し、2025年初頭比で約5倍に拡大した。2030年の基本シナリオでは1.6兆ドル規模への成長が見込まれる。

第三者トークン発行が焦点に

ブルームバーグによると、ニューヨーク大学スターン経営大学院のオースティン・キャンベル教授(仮想通貨専門家、元銀行家)は、厳格な本人確認(KYC)ポリシーを採用しないプラットフォームにトークン化証券が流通するリスクに警鐘を鳴らし、「誰がトークンを保有しているか分からない状態では配当を支払えない。北朝鮮関係者が持っているかもしれないからだ」と述べた。また、Better Marketsの政策ディレクターでバイデン政権時代のSEC元幹部を務めたアマンダ・フィッシャー氏は「企業経営者なら、この制度の含意について非常に懸念するはずだ」と語ったという。

一方、SECのヘスター・パース委員は5月22日にXへの投稿で、免除制度の範囲について「限定的な範囲にとどまる」との見解を示した。「合成証券ではなく、投資家が現在の二次市場で購入できる株式と同一の原資産をデジタル形式で表現したものの取引に限定されるものと、私は一貫して想定してきた」と説明した。

SECは既に複数の金融企業に対してトークン化証券関連の取り組みを承認しており、証券決済インフラを担う米国預託信託清算会社(DTCC)には、ブロックチェーン上で高流動性資産をトークン化する3年間の承認期間が付与された。

また、ニューヨーク証券取引所(NYSE)も24時間365日取引を可能にするトークン化株式プラットフォームの開発を進めている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 火曜日
12:30
ロシア最大手銀行スベルバンク、仮想通貨ウォレットを導入へ
ロシア最大手のスベルバンクが仮想通貨ウォレットとデジタル預託機関を自社アプリに統合する計画を発表した。9月施行予定の仮想通貨規制法を受け、ウォレットを数カ月以内に、デジタル預託機関を12月1日までに整備する方針だ。
11:45
米上場Empery Digital、1200BTCのビットコイン買い増し報告
Empery Digitalが直近6日間で1200BTCを取得したとオンチェーン監視アカウントが報告。同社は7月1日、ビットコイン買い増しを行わない方針を公式に発表しており、両者の整合性は現時点で確認されていない。
11:15
韓国最高裁、仮想通貨の民事差し押さえ手続きで規則改正案を提示
韓国の大法院は仮想通貨の差し押さえ・売却手続きなどを定める民事執行規則の改正案を立法予告した。8月まで意見公募し、10月の施行を目指している。
10:30
バーンスタイン、ビットコイン年末15万ドル目標を維持 下落は過去より緩やか
バーンスタインは現在のビットコイン下落局面を分析し、高値から54%の調整は過去サイクルより緩やかだと指摘。ETF・トレジャリー企業の資金流入動向も踏まえ、年末15万ドルという強気目標を維持する姿勢を示した。
10:02
テラウルフ、アンソロピック社と20年のAIインフラリース契約 3兆円の収益見込む
仮想通貨ビットコイン採掘企業テラウルフが、AI企業アンソロピックと20年のAIデータセンターリース契約を締結した。初期契約期間の収益は約190億ドルと見込まれる。
09:55
トレードワークス、ブロックチェーンで政治資金管理基盤を開発
トレードワークスは、ブロックチェーン技術を活用し、政治資金の流れを可視化して管理する基盤を開発したことがわかった。政治の資金と支援のつながりを透明化する。
09:05
ビットコイン乱高下、DAT企業のBTC売却で急落もStrive買い増しで反発|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月6日夜から7日朝にかけて、円建てで上下50万円を超える荒い値動きとなった。米主要DAT企業の一部が売却に動くなか、米国ではクラリティー法案の成立見通しがなお不透明である。
08:25
グレースケール分析、ストラテジーのビットコイン売却は底値形成に寄与か
米資産運用大手グレースケールは、ストラテジーによるビットコイン売却と新たな財務枠組みが市場信頼を回復させ、ビットコイン価格がより持続的な底値を形成する可能性があると分析。
07:20
リップル、欧州のMiCA認可を正式に取得
リップルは、仮想通貨サービスプロバイダーとして欧州のMiCA規制の正式なライセンスを取得したと発表。今回の取得は、2026年6月に発表した予備承認に続くものである。
07:02
トム・リー率いるビットマイン、イーサリアム供給量の4.8%保有 5%の保有目標まで残りわずか
米イーサリアム・トレジャリー企業のビットマインは7日、6月28日時点のETH保有量が5,742,237ETHに達したと発表した。前週比4万2,197ETH増で、ETH供給量の4.8%保有・目標5%の95%に到達。
06:35
米クラリティー法、8月6日に照準
米仮想通貨市場構造法「クラリティー法」の交渉が続く中、全国黒人法執行幹部協会が初の支持を正式表明した。倫理条項の合意は得られておらず、次の期限である8月6日に向けた協議が続いている。
06:05
トランプ政権のビットコイン戦略準備金、省庁の権限争いと法的問題で難航=報道
ブルームバーグはトランプ政権のビットコイン戦略準備金設立が財務省と商務省の主導権争いと法律上の問題により停滞していると報じた。司法省法律顧問室が法的枠組みの検討を進めている。
05:35
トランプ大統領、子ども向け投資口座へのビットコイン追加を示唆
トランプ米大統領は7日、子ども向け税優遇投資口座「トランプ口座」の発足式典で、仮想通貨ビットコインを組み入れる可能性を示唆した。中国との競争を根拠に仮想通貨支持を説明し、発言を受けてビットコインは約1.8%上昇反発。
07/06 月曜日
21:25
ストラテジー、350億円相当BTCを売却 ビットコイン急落
ビットコイントレジャリー企業最大手のストラテジーが6月29日〜7月5日の期間に3,588BTCを計350億円で売却した。先週承認したBTC収益化プログラムに基づく措置で、優先株配当の支払いに充当した。仮想通貨ビットコインはこの動きを受けて急落。
15:58
アフリカ最大の仮想通貨取引所VALR、ハイパーリキッド統合
アフリカ最大の仮想通貨取引所VALRがハイパーリキッドを統合、200超のパーペチュアル市場を提供開始。エヌビディアなどの株や金、原油、為替まで一つの口座で取引可能に。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧