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CBDCの相互運用プロトコルのCypheriumのビジネス実績

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

本稿は企業が広報のために発信するプレスリリースです。CoinPostの執筆記事ではありません。

ビットコイン誕生から10年、ブロックチェーン分野の1つである暗号資産は既に3800億ドル市場にになっていて既に大きいように見える。

しかし、さらに巨大な市場が存在している。それが中央銀行が発行するデジタル通貨のCBDCである。既に各国の中央銀行が開発を競い合っており、その時価総額規模は37兆ドルになると見られている。

Cypheriumは、2017年からブロックチェーンプロトコルの開発をスタートさせ、CBDCやエンタープライズ利用に焦点を当てたブロックチェーンである。プライベート構成やパブリック構成が可能で、幅広い用途に活用できるようになっている。

まもなくメインネットがローンチされるCypheriumについて、今回はその実績を中心にお送りしていく。

Cypheriumのビジネス面の進捗

BaaS選択肢の提供

Cypheriumは、メインネットローンチ前にもかかわらず、自社のソリューションを利用機会を増やす活動を勢力的に行ってきた。

最近は、エンタープライズがブロックチェーンのサービスを簡単に構築できるようにするために、クラウドサービス各社がBaaS(Blockchain as a Service)を提供している。多くのBaaSでは、EthereumやHyperledger Fabricのような既にエンタープライズに好まれているブロックチェーンが採用されているが、Cypheriumは既に各社とパートナーシップを締結し、エンタープライズがCypheriumのソリューションに容易にアクセスできる環境を構築している。

具体的なパートナーは Google Cloud, Microsoft Azure, Amazon AWS, IBM Cloud Showcase になる。これらのクラウドサービスは、合計で世界シェアの過半数を占めるため、Cypheriumが既に多くのエンタープライズに利用できるということを意味している。

エンタープライズのユースケースの創出

Cypheriumでは、Google CloudとRandstandと共同で、既にユースケースを創出している。Randstandは、米国で4万名の従業員を擁しているHR企業で、求職者と雇用主のマッチングを行っている。

当然ながら、求職者が申請してきた情報には正確性が求められる。そのためには、求職者の学歴や専門資格、生年月日や住所などを検証する必要があり、従来はこれらの過程は手作業であった。この方法では、非効率で情報漏えいのリスクを排除することはできなかった。

そこで、RandstandはCypheriumで構築されたスマートコントラクトを利用し、人が情報を収集せずに、プライバシーを確保したまま求職者の検証作業を実現する仕組みを確立した。また、スマートコントラクトを介して保証された即時支払いを行い、人材の受入れや退職を効率的に処理できるようになった。

CBDC領域のユースケース創出

ここからは、他のブロックチェーンプロジェクトにはない、Cypheriumの独自領域であるCBDCの話である。

Cypheriumでは、中国のCBDCに対して独自技術のDCIF(デジタル通貨相互運用性フレームワーク)を提供している。利用人口が圧倒的に多くなるであろう中国のデジタル人民元において、必要なセキュリティを提供し、スケーラビリティの制限を受けることなくサービスを展開することができるようになっている。

特に、このケースにおいて中核を担うCypheriumの技術が、分散型ID認証である。犯罪やマネーロンダリング防止のためのKYCを実現しつつも、匿名性を確保して検索を可能にできるため、利用者のプライバシーを侵害することなく認証を行うことができるようになる。

また、Cypherium上から提供されるツールを使うことによって、他国のCBDCとの相互運用にも対応することができるようになる。

Cypheriumの技術面の進捗

高い基本性能

エンタープライズやCBCDの利用に耐えるには、卓越したスケーラビリティが必要になるのは言うまでもない。

一般的には、ブロックチェーンではブロックチェーンのトリレンマというものがある。ノードを分散させ高いセキュリティを確保すると、今度はスケーラビリティが落ちるというものである。

Cypheriumでは、CypherBFTと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムが採用されている。これは、LibraのBFTアルゴリズムであるHotStuffがベースになっているもので。分散化を保ちつつ、完全なパーミッションレスで安全な合意形成を行うことができるというものである。

CypherBFTにより、メインネットでは1万TPS以上が達成可能で、かつ手数料は0.1USD未満、そしてネットワーク遅延がある場合でも最大3秒で取引が完了する即時ファイナリティが実現できるようになっている。

また、初期段階として仮想マシンのプログラミング言語にJavaを採用するため、これまでのシステム開発に慣れ親しんだ層を取り込むことが可能になっている。プログラム言語は、その後PythonやRubyなどにも対応が予定されている。

金融のための必要なツール群の提供

Cypheriumでは、DCIF(デジタル通貨相互運用性フレームワーク)と呼ばれるフレームワークを用意し、ブロックチェーンそのものが金融と親和性が高くなるようになっている。

DCIFを構成するツールが「CypherLink」「Cypherium Connect」「Cypherium Valildator」「Cypherium ID」である。

CypherLinkは、ブロックチェーンだけではなく、銀行の内部元帳システムのような台帳を接続することができ、信頼ができるサードパーティのコネクタやバリデータを通してお金をお互いに自由にやり取りすることができるようになっている。コネクタを実現するのがCypherium Connectであり、プラグインモジュールとして扱えるようになっている。

また、バリデータはCypherium Valildatorで実現される。一般的に、銀行はセキュリティの理由から他社のシステムを好まない傾向があるため、取引の詳細が直接見えないようにできるCypherium Valildatorは銀行に好まれる仕様となっている。

Cypherium IDは、分散型ID認証システムになる。従来の中央集権型のデータサーバーだと、サイバー攻撃の標的となり、流出した情報が悪用され二次被害が起こる原因ともなる。Cyphereium IDでは、ブロックチェーン使い個人情報をユーザー自身が保有することを実現し、従来よりプライバシーを確保し、より攻撃に強いID認証を実現することができるようになっている。

また、WC3が推進する標準規格であるDIDを含む、オープンIDプロトコルを取り入れることができるようになっている。

そして、これらのツールは、金融機関間の電子データ交換に関するISO標準であるISO 20022に準拠している。そのため、金融機関は他のブロックチェーンよりも比較的容易にCyphereiumを自らのシステムに組み込むことができるようになっている。

Cypherium は、いよいよ2020年第3四半期内にメインネットのローンチを予定している。メインネット前に入念にビジネスや技術を整えてきたプロジェクトが、さらなる存在感どう出していけるかが、これから注目されるところだ。

公式ページ:https://www.cypherium.io/

Twitter:https://twitter.com/cypheriumchain

Telegram:https://t.me/cypherium_supergroup

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