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仮想通貨業界:今後5年に起こりうる10のこと(前編)

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ビットコイン価格が$100,000(約1120万円)を越える?
ビットコインはまだこれから上昇が続くと予想されていて、2018年だけでも$40,000(約448万円)もの値を付けるのではないかと考えられています。
コモディティ(商品)市場の全デジタル化
オンライン上取引サービスの分野で、ブロックチェーン技術の発展によって、より効率的に機能し、多くの供給をオンライン上で行えるようになると考えられています。
完全に非中央集権化された取引所
2020年になっても、多くの取引は未だブロックチェーン上に組み込まれていないかもしれないと言及され、未だ整備すべきインフラが多くあるようです。
新しい組織:利益は必要条件
従業員とリスク資本の流動性の増加によって、多くの賢明な起業家達は自身の地域で会社登記をすることが減っていき、既存の枠組みを超えた活動が予想されます。
暗号化株式の発足:認可された株式トークン
多くのビジネスがその所有権や価値を法的にトークン化された株式に結びつけると記述されています。

ビットコインの価格予想は、まだほんの序章に過ぎません。

ビットコイン価格が$10,000(約112万円)を越え、ICOの資金調達総額が$38億(約4200億円)を越えた2017年は仮想通貨元年であったと言えるでしょう。

私たちは、(1年間でイーサリアムの価格が50倍など)圧倒的な価格上昇や、数多くのプロジェクトの設立を目の当たりにしました。

この半狂気的な資金調達が行われ、大きな災難を引き起こす種を巻いてしまったのかもしれません。

一つ明確なのは、このテクノロジーがこの世界に公開され、オープンソース化されてしまっていることです。

これは、もう(パンドラの?)箱から出てきてしまい、戻すことはできないのです。

専門家達もこのデジタル資産の異常な値上がりを受け、インターネットバブルと類似していると指摘しています。

これが実際に同様であるとしたら、問題は、この2017年が1994年と1999年寄りのどちらの年と同様であるのかということです。

さらなる言及は避けますが、この仮想通貨業界が2022年に向けてどのように変化していくのかを見ていきたいと思います。

目次
  1. ビットコイン価格が200万円を越える
  2. コモディティ(商品)市場の全デジタル化
  3. 完全に非中央集権化された取引所
  4. 新しい組織:利益は必要条件
  5. 暗号化株式の発足:認可された株式トークン

1.ビットコイン価格が200万円を越える

全体のシステムの欠陥もなく、ビットコインは現時点で最も多くの困難を乗り越えてきたデジタル資産であり、未だ指数関数的な曲線の初期段階にあります。

傍観している多くの人がチューリップバブルと同様であると考えていますが、実際に私たちの社会でこれほどまでにグローバルで人工的に上限を決められたものはありませんでした。

今年2017年の実用性はビットコイン価格をも凌駕しています。

1日の(USD建ての)取引高はビットコイン価格が$1,000(約11万円)であった年初と比べると100倍ほど伸びています。

賄賂などの使用用途に限っても、ビットコインの時価総額は大幅に増加しています。

もし、一国の賄賂が摘発された時、押収を避けるために、その富がビットコインに流入したとしたら、その通貨の信頼価値は5倍にも跳ね上がるでしょう。

一部の金融コミュニティでは、2018年だけでも$40,000(約448万円)もの値を付けるのではないかと考えられています。

2.コモディティ(商品)市場の全デジタル化

最も混乱が起きている分野として挙げられるのが、コンピュータ処理、帯域幅などを含むオンライン上取引(や承認)サービスの分野です。

ブロックチェーン技術の発展によって、この市場はより効率的に機能し、多くの供給をオンライン上で行えるようになると考えられています。

何故全てのホスト会社は、標準サービスに支払いを組み込むことができる中、その顧客の獲得や囲い込み、アカウントの設立などにおいて競争しなければならないのでしょうか。

私達は、一つまたは複数の主要デジタル・コモディティが容易に取引されることを望んでいます。

さらに、私達は取引やブロック報酬が自然に行われるよう、特定の通貨の報酬を保証し、ハッシュパワーも提供できるマイナー達を雇用の対象として捉えています。

既存または新規に作られるであろうプロトコルの中のどれが勝者となるのかは未だ明確ではありませんが、勝者は市場を構成する投機者(金融系の人々やノード提供者)を自然に集めることができるでしょう。

そして、質問となるのは、それがAmazonのAMSやGoogle croudにどの程度食い込むのか、または、発行者がその上に建てたプラットフォームで彼らのビジネスを行うのかということです。

3.完全に非中央集権化された取引所

多くの人は、流動性があり、非中央集権型の深い市場を作成するのが困難だと捉えています。

既存の中央集権型の取引所は、捏造により多くの利益を生み出している中、どのように進化していくかが注目されています。

市場は全ての分散化された台帳がシェアされ相互的に接続されるべきであり、一度その市場の全てが完全に接続された場合、取引所は取引を行うのに非常に適した場所となるのです。

非中央集権化に向けての重要な要素は規制でしょう。

特定の通貨や取引所がより厳しく規制されることで、機関(特に金融投資家達)が、その規制に沿って運用しようとし、(たとえ、闇市場でも)適切な指針を持つようになります。

例えば、ICOが違法のトークン発行を実施したとしても、未だその市場で買い手や投機家が存在しているのです。

歴史的例を挙げると、10年前のペニー株の不当な市場操作でも、仲介業はUIによって操作されている可能性を読み取り、株式の取引を中止しましたが、買い手はそれを無視し、(上昇や下落に関わらず)大きな値動きを引き起こしました。

よって非中央集権の取引所がオーダー量を把握、公開でき、株式分割をサポートできるインフラや、これをより容易に、そして親しみやすくするための消費者やプロフェッショナル用の取引インフラなど、未だ設計されるべきインフラはたくさんあるのです。

上記の点を考慮すると、2020年になっても、多くの取引は未だブロックチェーン上に組み込まれていないかもしれません。

ライトニングネットワークやRootstockプロジェクトを始めとする抽象概念としてのチェーン外のレイヤーの追加は、現在R&D(研究開発)の進んでいる分野でもあります。

このようなプロジェクトの数々は、未だ初期段階ではありますが、資産の動きが公開されトレースされることなく、即時に取引完了できる、より革新的な未来を示唆しています。

つい何週間か前に、ライトコインとビットコインにおいて最初の公開クロスチェーンスワップが行われました。この分野は、注目すべき分野です。

4.新しい組織:利益は必要条件

従業員とリスク資本の流動性の増加によって、多くの賢明な起業家達は自身の地域で会社登記をすることが減っていくでしょう。

そして、一般的な会社の常識と考えられてきた枠組みの外で価値を創造することにも繋がるかもしれません。

投資家は一般的に“vanilla”条件を模索したり、社員賞与のためのストックオプションの重要性を説きますが、これは組織をまとめる際にはもはや王道ではなくなってきています。

Delaware C. Corporation は、ブロックチェーン技術の優位性を利用し、その王道から外れようとしています。

さらに、私達は今後利益を明確な目標としない組織を次々と目にすることになるでしょう。

経済活動は、公共の利益や相互会社のように見える組織によって行われ、飽くまでも二次的な側面として利益を生み出す活動が行われるのです。

もう一つの例として、個人間の金融取引に目を向けて見ます。

1つの”席(トークン)”は公平な権利と公平な利益を持ちます。

この利益は、個人メンバー自身の取引によって生じるものであり、”席”が属する”家”の所有権から生じるものではないのです。

5.暗号化株式の発足:認可された株式トークン

さらに多くのプロジェクトがトークン経済界隈で発足していく中、多くのビジネスがその所有権や価値を法的にトークン化された株式に結びつけるでしょう。

容易な取引、流動性、同様にトークン化されたどんな資産にも変換できる可能性は、トークン経済以外にも恩恵を与えます。

さらなる規制の整備が必要ではありますが、プライベートな株式投資家の参戦や、埋もれてしまっている価値の流動性をNYSEやNasdaqに上場することなく保証することができます。

※お知らせ

長文になったので、記事を2分割しました。

残り5つの項目に後編にて公開中です。

仮想通貨業界:今後5年に起こりうる10のこと(後編)
仮想通貨業界で今後5年間で起こりうることの予想記事:後編です。政府発行の仮想通貨が増えること、更には国家が税金の徴収に苦戦するようになることが予想されています。

10 Predictions For The Next 5 Years Of Crypto

Dec 1, 2017 by Noah Jessop

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