- ライトニングネットワークのテスト成功
- ビットコインのスケーラビリティ問題の解決の糸口ともなり得るライトニングネットワークが、ビットコインのメインネットでのテストを成功させました。しかし、飽くまでもテストの成功であり、その実用化はまだ先になるようです。
- ライトニングネットワークがビットコインに与える影響
- 今後、このライトニングネットワークが採用されると、取引承認の遅延や手数料の高騰を抑えることができると予想されています。さらに、マイクロ決済を可能にし、Peer-to-Peer の仮想通貨としてまた利用されることになるかも知れません。
以前からライトニングネットワークはスケーラビリティー問題の解決策として注目されていました。
ライトニング・ネットワークは、スマート・コントラクトをビットコイン上に組み込み、個人とその個人がやり取りする全ての人との間にプライベートなペイメントチャネルを構成し個人間のやり取りをより効率的、スケールフリー、そして、低コストにすることができます。今回の発表は今後の不安定なビットコイン価格を安定させる非常に重要な結果でしょう。
ライトニングネットワークとは?
ライトニングネットワークのテスト成功
ビットコインは、そのスケーラビリティ問題に対して、明確な解決策が求められています。
SegWitは既に施行されてはいますが、未だ採用率は低いままであることを考慮すれば、ライトニングネットワークも視野に入れていくべきだと感じています。
しかし、残念なことに、この解決策がいつメインネットに採用されるかは誰も定かではないのです。
複数顧客間でのライトニング取引が完了し、メイン・ビットコイン・ブロックチェーンでも実施されたことは大きな発展でしょう。
このようなことが行われたのは初めてなのです。ビットコインユーザー達は、はこのスケーラビリティ問題の解決策を長らく待ち望んでいました。
これで、一夜のようにビットコインの全ての問題が解決されるわけではありません。
ただ単に、テストが成功したというだけで、現時点ではそれ以上でもそれ以下でもありません。
ライトニングネットワークが実用化に向け進歩
現時点では、ビットコインユーザー達は多くの問題に直面しています。取引承認の遅延や、手数料の高騰は、今となっては日常茶飯事で当たり前になりつつあります。
将来的に、もしビットコインの価格が少しでも下がれば、さらに大量の取引が発生する可能性があります。
ビットコインが拡張されない限り、この遅延は続くでしょう。
世界で先駆者として認知されているこの仮想通貨で、このような問題が顕著に現れている状況は決して受け入れられるべきではありません。
このようなテストが成功したのは好ましいことです。
ライトニングネットワークは長い間、開発段階にありますが、多くのコーディング、テスト、そして、さらに多くのコーディング、テストを必要とするような解決策をゼロから実用化まで持っていくのは簡単なことではないのです。
メインネットで概念実証は行われましたが、まだやるべきことはたくさんあるようです。
よって、ライトニングネットワークの公式施行日は未定で、全ての準備が整うまで発表はないでしょう。
この技術が実用化されると、興味深いことが起きます。ビットコインは、やっとマイクロ決済が可能になり、ほとんどの取引承認の遅延を解消し、手数料も低くなり、Peer-to-Peerとして利用される仮想通貨に戻るかも知れません。
しかし、これは飽くまでも予想であり、実際、目にするまで定かではありません。
ビットコインにはスケーラビリティに対する黒歴史があるため、非常に少数のものしか順調に推移しません。そして、この開発も例外ではありません。
First Lightning Network Transaction on Bitcoin’s Mainnet is a Success
Dec 9, 2017 by JP Buntinx
参考記事はこちらから
CoinPost考察
ビットコインが仮想通貨決済として一番利用されている反面、スケーラビリティー問題や、トランザクションのつまりが問題となり、実用性を兼ねていない点が浮き彫りになっています。
このような状態が続いた場合、ビットコインの決済通貨としての未来はなく解決策が求められています。
この解決策となると噂されていたライトニングネットワークの実験成功は今後のビットコイン市場、つまり仮想通貨市場に大きな良きニュースと言えるでしょう。