CoinPostで今最も読まれています

ビル・ミラー氏が運営するヘッジファンド、資金の半分をビットコインに投資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ファンド資金の50%がBTC
ミラー氏は『MVP1ファンドの約50%』をビットコインに投資していると述べました。
リスク軽減
ファンドのリスク軽減方法を模索中で、今後ビットコイン投資はファンド資金の半分以下になるそうですが、それがビットコインを売るという意味ではないようです。
大きな采配は数十年ぶり
ミラー氏は、前回ファンド資金の半分を投資したのは1990年代、ファンドの20%をAOL、20%Dell社、10%をFannie Mae社に投資した時だと言います。

株式投資第一人者で知られるアメリカ投資家、ビルミラー氏が運営するヘッジファンド資金の半分がビットコインに投資されています。

先週ミラー氏はConsuelo Mack氏とのWealthTrackポッドキャストにて、『MVP1ファンドの約50%』をビットコインに投資していると述べました。

ファンドの実績と未来

ミラー氏はLegg Mason社にて35年の経験を積み、2016年“Miller Value Partners”を創立しました。Legg Mason社では15年連続でS&P 500を超えるファンドを管理していました。

彼は集中賭け(concentrated bet)で知られますが、ファンド資金の半分の金額を投資することは異例です。

ポッドキャストでミラー氏は、前回ファンド資金の半分を投資したのは1990年代、ファンドの20%をAOL、20%をDell社、10%をFannie Mae社に投資した時だと述べました。

また10月後半の時点では、The Wall Street Journal紙が、『ミラー氏のファンドの約30%と資産の約$1億5400万(約173億円)がビットコインに投資されている』と報じていました。

当時ビットコインは$6,000(約68万円)で取引されていましたが、その後投資家の興味を引き、今ではその3倍にあたる$19,000(約214万円)に値上がりしています。

ミラー氏の企業は、純資産の高い個人の預金口座やミューチュアルファンドを含む総額22億ドル(2,477億円)を管理しています。

ポッドキャストで彼は、

ファンドとポートフォリオ全般のリスクを軽減する方法を模索中です。今後我々のビットコイン投資はファンド資金の半分以下になりますが、それがビットコインを売るという意味ではないです。』

と述べました。

『現状で、ファンドはビットコイン以外の仮想通貨の購入はしておらず、今後もビットコインに集中します。金融界の歴史をみていると、多くの仮想通貨の価値はいずれなくなる(限られた通貨に厳選される)でしょう。』

とミラー氏は述べました。

しかし、Miller Value Partnersポートフォリオマネージャーを務めるミラー氏の息子は、約1か月後にICOを迎えるあるコインの購入を説得中で、ミラー氏は初めて“ビットコイン以外の仮想通貨を目にとめた”と語っています。

ミラー氏はポッドキャストで、2014年と2015年に1ビットコイン約$350~500だった時期に購入したと述べました。 Forbes社は今年7月、2014年ミラー氏が純資産の1%をビットコインに投資したと報じました。

Bill Miller’s hedge fund has half its money in bitcoin

CNBC Evelyn Cheng 12/19/17

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

仮想通貨のような、大幅上昇が見込める反面、リスクも大きい相場を形成する資産に、ヘッジファンドの半分の資産を投資することは大きな決断と言えるでしょう。

世界の金融地区ウォール・ストリートにある多くの銀行も目をつけて、すでに行動を開始していると報道されています。

ゴールドマンサックスは、確定利率収入の分野での収益が商品及び通貨の低迷によって昨年から今年の6月までに21%落ちたことで、仮想通貨を新しい市場として模索しています。

また、ミラー氏が語るように、多くの仮想通貨は価値がなくなっていく可能性が大いにあります。

これは数年で多くの仮想通貨が生まれた反面、どのような企業によって支えられているか不明瞭であることが多く、そのような通貨は規制の対象や取引上場のクリアなど困難な時代に突入し、株式市場のようによりしっかりとした法の元で管理された市場へと進化していく可能性が高いと考えているためです。

銀行やヘッジファンドの多くが仮想通貨市場に注目することで、急激な合法化だけでなく、ビットコインや他の仮想資産の政府規制機関による精密な調査が多くなることは間違いありません

しかし、長期的にしっかりとした資産として世界で認められるためには通る必要がある道であるといえるでしょう。

仮想通貨ビットコイン最新ニュースまとめ:価格に関する情報を随時更新
仮想通貨ビットコイン(BTC)のニュースをまとめた特集記事です。価格の下落や高騰についても触れていきます。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
Runesデビュー1週間、ビットコインネットワークで200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア