CoinPostで今最も読まれています

チュニジア中央銀行、デジタル通貨(CBDC)発行を公式否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル通貨発行を公式否定

チュニジア中央銀行(BCT)が政府発行のデジタル通貨を開発しているとの報道が、ロシアの国営通信社から報じられたが、同行はこれを根拠のない情報だとして否定する声明を行なった。

報道によって、中央銀行によるデジタル通貨(CBDC)を発行する最初の国になる可能性が浮上していたが、世界初のCBDC発行事例は不確定な状況になった。中国が発行を予定するデジタル人民元(DCEP)が最初の事例となるかもしれない。

関連チュニジア中央銀行がデジタル通貨を発行

今回の声明によると、チュニジア中央銀行は、確かに現金などに代わるデジタル決済手段については様々な可能性を探っており、その中にはCBDCも含まれていることは認めた。しかし、それを実際に実行に移す計画は、現時点で存在していないと説明した。

通貨発行に伴い提携しているとされたロシアのスタートアップ企業「Universa」との関係性も否定。CBDCを発行するために国内外の企業とパートナーシップを結んでいるようなことはないと明言。

誤報の原因になった可能性のあるチュニジアの「中央銀行と連携した独立団体」が開催した「Forex Club」というイベントとの関係性も否定した。

同イベントでは、CBDCについての議題が特集されており、参加者はデジタル通貨の実現可能性について理論的に証明するセミナーにも招待されていた。

2020年に規制サンドボックスを準備

声明の中では、2020年初頭に銀行および金融セクターの技術革新のための規制サンドボックスを開始する準備をしていることも明記された。

チュニジアが政府発行デジタル通貨を実行する最初の国となる可能性は薄れたが、CBDCについては、話題に上ることの多い中国を始め、様々な国が検討しているところだ。直近では香港の中央銀行とタイ中央銀行(BoT)が CBDCの有用性に関する共同研究に取り組むことが明らかになった。バハマも、災害対策も兼ねてCBDCの準備を進めている。

関連バハマ中央銀行、デジタル通貨発行準備へ

さらに、欧州連合(EU)が、欧州中央銀行(ECB)とEU各国の中央銀行にCBDC発行を促す草案を発表したことも報道されている。大手テック系企業IBMは、五年以内に各国がCBDC導入へ向けて取り組み始めると予測している。

参考資料 : チュニジア中央銀行

CoinPostの関連記事

香港とタイの中央銀行 CBDC通貨の共同レポート発表へ
香港金融管理局とタイ中央銀行は、中銀発行デジタル通貨のユースケースをリサーチし、共同で作成したレポートを2020年第1四半期までに発表する予定だ。CBDCは企業レベルでの活用を想定している。
EU 欧州中央銀行にデジタル通貨発行を促す|仮想通貨の規制強化も提案
欧州連合は欧州中央銀行等にデジタル通貨発行の検討を促す草案を公表した。リスクの高い仮想通貨プロジェクトを禁止し、規制強化を進める提案も行なった。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。
12:30
コインチェック LSK保有者向け「KLY」エアドロップ対応方針発表
コインチェックは、LiskブロックチェーンのイーサリアムL2への移行に伴い、新谷発足するKlayrのネイティブトークンKLYのエアドロップへの対応計画を発表。スナップショットは2024年5月21日に予定される。
12:25
CPI発表迫り方向感を欠くビットコイン、イーサリアムETF承認は悲観的な見通し強まる
CPI(米消費者物価指数)発表を本日21時30分に控える中、暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインの方向感に欠ける展開で狭いレンジで上下している。
12:00
香港のビットコイン・イーサリアム現物ETFから最大の資金流出
香港の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム現物ETFは4月の立ち上げ以来最大の1日当たり純流出を記録した。米国のBTC現物ETFは流入に転じている。
11:30
SBI VCトレード、口座保有者にHashHubのWeb3レポートを無料提供へ
SBI VCトレードは、暗号資産(仮想通貨)取引のサポート強化として、口座保有者に「HashHub Research」の一部を無料で提供開始。市場動向、プロジェクトの技術的背景などを把握するのに最適。
10:45
グーグル、新AI検索機能の一般提供発表
AIのGeminiで検索体験をさらに向上させるため、グーグルが新機能「AI Overviews」の一般提供を発表。同社のプロダクトにもAIを活用するとし、他にも様々な発表を行なった。
10:05
仮想通貨投資信託提供のCoinShares、1Qで利益総額が前年比11倍に 
仮想通貨投資企業CoinSharesは2024年第1四半期の決算を報告。利益総額は前年比11倍以上増加した。3月にはヴァルキリーのETF事業を買収している。
08:45
Polymarket、ヴィタリックなどから70億円調達
仮想通貨利用のポリマーケットは、2024年にプラットフォーム上で約2億200万ドル相当の予測取引が行われたと報告。特に米国の選挙の結果に125億ドル以上が賭けられており、現在のところドナルド・トランプ氏が49%の確率でジョー・バイデンの44%をリードしている。
08:15
Re、アバランチ上で再保険ファンド提供
仮想通貨アバランチのブロックチェーン上で、RWAである再保険のトークン化ファンドをReがローンチ。再保険業界の透明性を向上させ、オンチェーン決済を促進していく。
07:35
オルカンベンチマーク指数提供のMSCI、マイクロストラテジーなどを追加
MSCIの定期見直しは、投資家にとって重要な指標であり、各企業の市場での位置づけや影響力を反映するものだ。今回の見直しニュースを受け、マイクロストラテジーの株価は前日比で4.15%上昇した。
06:25
ソラナ基盤のDrift、エアドロップとコインベース上場予定
仮想通貨DRIFTトークンは、エアドロップの形でリリースされる。日本時間5月16日21時より取得可能となる。エアドロップ分のトークンは合計120,000,000 DRIFTで、総発行数の12%を占める。
05:50
米ウィスコンシン州投資委員会、ビットコイン現物ETFに255億円投資
米ウィスコンシン州投資委員会がスポットビットコインETFに1億6300万ドルを投資したことを報告。ブラックロックのIBITとGBTCを大量保有し、他の仮想通貨関連企業にも投資していた。
05/14 火曜日
18:00
オントロジー DIDソリューション普及のため、15億円規模の基金を設立
分散型ID(DID)とデータ共有を可能にする高速で低コストのブロックチェーンプラットフォーム、オントロジーは1,000万ドル規模の「Ontology DID FUND」を設立。プロジェクト提案は専用フォームから迅速に申請可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア