CoinPostで今最も読まれています

ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

9日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比331.3ドル(0.85%)高、ナスダック指数は43.5ポイント(0.27%)高で取引を終えた。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、マイクロストラテジーが前日比2.4%高の1263ドル、マラソンデジタルが2.1%安の19.6ドルに。

CoinPostアプリ(ヒートマップ機能)

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比237.6円(0.62%)高の3万8311円となった。

暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、9日大引け後に決算発表を行ったセレスが、10日の前場で前日比400円高(ストップ高)の2191円まで高騰した。

セレスは最大手ポイントサイト「モッピー」や自社アフィリエイトを運営するほか、2017年7月には国内暗号資産(仮想通貨)大手ビットバンクにセレスが23.6%出資する形で持分法適用関連会社化しており、利益の一部を損益に計上することになる。

24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が、前年同期比3.2倍の11.4億円に急拡大したことなどが好感された。

セレスIR担当のブログ(note)によれば、主力ビジネスである「モッピー」のポイントを一種の仮想通貨(トークン)であると定義しており、ビットバンクやマーキュリーで取り扱うビットコインなどの暗号資産(トークン)やブロックチェーン技術と非常に親和性が高いと考えているという。

暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンクは、板取引で取り扱う暗号資産の種類の多さと取引量において国内トップクラスであるほか、取引手数料の安さや送金承認の早さなどから、国内トレーダーから最も多くの支持を集めている。

一方、暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する完全小会社のコインチェックがナスダックへのSPAC上場を予定するマネックスは、前日比1.6%高の788円に留まっている。

株式上場が実現すればコインベースに続く暗号資産(仮想通貨)取引所の米国株式市場の上場2例目となるが、当初の予定より大幅に遅れており、材料不足は否めない。この点についてマネックスは、「登録申請書類の公表には進捗したが、米SEC(証券取引委員会)による登録申請書類の承認、および上場の可能性が高まったとは言えない」と補足している。

関連:コインチェックのナスダック上場、24年9月までにSPACとの統合完了目指す

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比%高の1BTC=62,832ドルに。

BTC/USD日足

下落の目立っていたアルトコインの反発も散見され、ソラナ(SOL)が6.5%高、Toncoin(TON)が7.8%高、NEARが5.9%高となった。

トレンドが出ておらずレンジ内を推移するビットコイン(BTC)。1BTC=66,000ドル水準(①)を上回ればショートカバーを伴う上昇も見込めるが、60,000ドル水準(②)を再び割り込めばリスクオフに傾く可能性もある。

15日に分水嶺のCPI(米消費者物価指数)発表を控える中、積極的にポジションを取りにくい局面と言えそうだ。

Rekt Capital氏は、「ビットコイン(BTC)の過去の調整局面において、高値から20%以上のドローダウンを経た後の(週足レベルの)“長い下ヒゲ”が出現した場合、相場の反転ポイントを示唆する強力なシグナルになり得る」との見方を示した。

下方向に長いヒゲを持つピンバーは、価格が大きく下落した後、急反発して始値近くで終値を迎えたことを意味する。これは、売り圧力に対する買い圧力の強さを示し、潜在的な上昇転換のシグナルと見なされやすい。

前週のローソク足では、始値63,100ドル→安値56,500ドル→終値64,000ドルの推移をたどった。

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

ビットコインETFフロー

ビットコイン現物ETF(上場投資信託)の資金フローでは、1日に5.6億ドル規模の過去最大の純流出額となるも、その後3日、6日には3.8億ドル、2.2億ドルの純流入を記録するなど回復傾向にあり、潮目の変化を示唆する。

coinglass

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/19 木曜日
17:48
「SECの仮想通貨規制は市場混乱を招く」米下院公聴会で厳しい批判
米国下院金融サービス委員会の公聴会で、証券取引委員会は「仮想通貨市場に更なる混乱と不確実性をもたらした」として、厳しく批判された。元SEC委員の証言では、議会主導の包括的な規制枠組みの必要性が強調された。
17:39
ゼロ知識証明の利点と課題:汎用性の高さと多彩なユースケース|WebX2024
WebX2024で業界トップの専門家が、ゼロ知識証明の可能性について語った。スケーラビリティ、プライバシー、セキュリティの向上から、AIや金融分野での革新的応用までの幅広いトピックで意見を交換した。
14:30
テザー社、これまでに不正ウォレット凍結で160億円を回収 市場シェアは75%に到達
テザー社が不正資金対策の成果を報告。世界180の当局と協力し、1,850以上のウォレットを凍結。USDTの市場シェアは75%に拡大。
14:08
FOMC後に上昇加速したビットコイン相場をプロが解説|寄稿:仮想NISHI
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に上昇した暗号資産(仮想通貨)相場の今後の展望は? ビットコイン相場とデリバティブの最新データについて、SBI VCトレードのアナリスト「仮想NISHI」が解説した。
13:20
ソラナスマホ「チャプター2」、「Solana Seeker」へと改名 Helium無料サービスなど搭載
ソラナラボ傘下のスマホ子会社「Solana Mobile」は19日、二代目のスマートフォン「チャプター2」を「Solana Seeker(ソラナシーカー)」へとリブランディングしたことを発表した。
12:55
Bitgetら2社、TONへの42億円の投資を発表
TONエコシステムの発展を支援することを目的に、BitgetとForesight Venturesが42億円の投資を発表。仮想通貨TONを大口保有者から入手することで投資を行うという。
11:20
三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開
ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。
09:45
米SEC、仮想通貨DeFiプラットフォームRari Capitalと和解
SECがRari Capitalの利回りサービスの問題点を告発・和解。未登録ブローカー活動や誤解を招く宣伝などで和解に至った経緯を解説。
08:25
米FRB、0.5ポイントの大幅利下げを決定
米FRBはFOMCの会合で0.5ポイントの大幅利下げを決定。金融政策の転換がビットコインなどの仮想通貨相場の追い風となるか注目が集まっている。
08:05
米国初、ルイジアナ州政府 ビットコインライトニングに対応 
ビットコインの支払いの仕組みについては、政府間取引のための仮想通貨変換サービス「Bead Pay」によって米ドルに変換される。政府としては、ビットコインを直接保有したりしない。
06:55
トランプ氏、ニューヨークのバーで初めてのビットコイン決済
米国のドナルド・トランプ前大統領は18日、大統領選に向けたキャンペーンで、ニューヨーク市のバー「PubKey Bar」を訪問し仮想通貨ビットコインを使ってチーズバーガーを購入した。
06:20
仮想通貨ALEOとZETA、コインベースへ新規上場 価格高騰
仮想通貨取引所大手のコインベースは19日、2銘柄の新規上場を発表した。ZETAは価格が高騰している。
09/18 水曜日
16:52
「ビットコインはリスク資産ではない」ブラックロック幹部が指摘
ブラックロックのデジタル資産責任者が、ビットコインの誤った認識を指摘。リスク資産ではなく非相関資産であると主張し、機関投資家教育の重要性を強調した。
14:00
シンガポール最大銀DBS、仮想通貨オプション提供へ
年内に提供か シンガポール最大の銀行であるDBSは17日、2024年第4四半期(10〜12月)から機関投資家と富裕層向けに暗号資産(仮想通貨)のオプション取引と仕組み債を提供す…
12:50
Wintermute、米国選挙の予測市場開始へ トランプとハリストークンを上場
Wintermuteが米国選挙予測市場をまもなく開始する。イーサリアムなど複数ブロックチェーン対応。トランプ氏とハリス氏の勝利予測動向も解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア