はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

オントロジー、DIDソリューション普及のため15億円規模の基金設立 ONT IDの開発を包括的にサポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オントロジー DID基金の設立

分散型ID(DID)とデータの共有を可能にする、高速で低コストのブロックチェーンプラットフォームOntology Networkは4月17日、分散型アイデンティティ(DID)ソリューションの普及を促進するために「Ontology DID FUND」を発表した。暗号資産(仮想通貨)ONTおよびONGトークンで、総額1,000万ドル(約15.5億円)を拠出する。

このイニシアティブは、DIDに関する教育と普及を加速させるとともに、特にオントロジーの主要な分散型アイデンティティプロトコルである「ONT ID」を活用した技術開発を促進することを目的としている。オントロジーは、ユーザー、開発者、企業を巻き込みながら、ONT IDを中心としたエコシステム全体を強化することを目指している。

ONT IDとは

ONT IDはオントロジーの主要な分散型アイデンティティプロトコルであり、W3Cの分散型識別子および検証可能な認証情報に関する推奨事項に基づいたDIDフレームワークだ。1,600,000人以上のユーザーベースを持つ。

このプロトコルはブロックチェーンと暗号技術を活用し、人々、データ、サービスを迅速に識別・接続できる。分散型で自己主権を有し、プライバシーを保護する上、使いやすい設計となっており、ユーザーは自分自身のデータとアイデンティティを完全にコントロールできる。

分散型アイデンティティにおけるオントロジーの先駆的な取り組み

オントロジーはDID分野で長期にわたるコミットメントを示してきた。過去6年以上、オントロジーはDID技術の最前線で活動し、この分野でリーダーとしての地位を築く重要なマイルストーンを達成している。

ONTウォレットとOrange Protocol 出典:Ontology

オントロジーは、マルチチェーンウォレットでありDIDや信用スコアシステムをサポートする「ONTOウォレット」や、クロスチェーンのレピュテーション管理に使用される「Orange Protocol」など、Web3エコシステム全体にわたるDIDの普及を広げるプロダクトを展開している。これらのプロダクトはデジタルアイデンティティの未来を形作る上で、オントロジーの中心的な役割を担っている。

Ontology DID FUNDの構成

DID教育: オントロジーは、DIDに関する認識と理解を深めるため、DID教育に重点を置く。DID FUNDの資金は、記事、ビデオ、没入型イベントなどさまざまなリソースに充てられ、コンテンツクリエーターや教育者をサポートする。これにより、コンテンツの品質、リーチ、革新性を確保し、DIDの普及を図る。

ONT ID技術チュートリアル: DID FUNDは、オントロジーの旗艦DIDソリューション「ONT ID」のチュートリアルやドキュメンテーションの充実を支援する。初心者から上級者までのレベル別に提供されるリソースを通じて、実践的なアプリケーション、ステップバイステップのガイド、対話型学習ツールが提供される。ONT IDの実装と利用がより容易になるだろう。

ONT IDの統合・提携促進: DID FUNDの戦略には、ONT IDとのパートナーシップを確立する新規・既存プロジェクトやプラットフォームへの統合も包括する。オントロジーは統合提案を受け付けており、コミュニティエンゲージメント戦略が明確で詳細なリソースを備えていること、そして、ユーザーエクスペリエンスの重要性とDID普及の可能性を拡げるプロジェクトを求めている。

ONT IDを利用した開発奨励: オントロジーは、ONT IDを活用した革新的なアプリケーションやサービスの創出を奨励する。資金は明確な開発と実装計画を持つプロジェクトをサポートし、提案を3項目(革新性、市場ポテンシャル、持続可能性)に基づいて評価。この施策を通し、ONT IDの有用性と多様性を示すとともに、エコシステムの成長を確実にすることを目指す。

包括的なサポートとコミュニティエンゲージメント: オントロジーはDID FUNDで資金提供を行うプロジェクトに対して、継続的なサポートを提供する。チュートリアルのスキルレベル区分、アイデアのインキュベーションサポート、技術リソース、市場検証ガイダンスなどがある。さらに、資金提供はマイルストーンに基づいて段階的に行われ、プロジェクト選定におけるコミュニティの関与を含むフォローアップサポートは、インキュベーションプログラムの中心的な要素である。

Ontology DID FUNDへの参加

Ontology DID FUNDは、クリエーター、開発者、企業、教育者がデジタルアイデンティティの進化に貢献するためのユニークな機会を提供する。オントロジーは、革新、教育、普及を目的としたコミュニティを育成することで、単にプロジェクトに資金を提供するだけでなく、分散型アイデンティティの未来を共に築いていく。

創造的で革新的なアイデアを持つユーザー、開発者、企業がOntology DID FUNDに参加し、オントロジーのサポートを活用してDID分野で具体的な影響を生み出すことが期待されている。

プロジェクト提案は専用フォームから提出可能。合理化されたプロセスにより、迅速かつアクセスしやすい申請手続きが整っている。

オントロジーについて

オントロジーは、デジタルアイデンティティとデータに特化した高性能なオープンソースブロックチェーン。

オントロジー独自のインフラは、堅牢なクロスチェーンコラボレーションとレイヤー2のスケーラビリティをサポートし、企業がニーズに合ったブロックチェーンを設計するための柔軟性を提供している。

代表的なプロダクトには、ONT ID(モバイルデジタルIDアプリケーションおよびエコシステム全体で使用されるDID)やDDXF(分散データ交換およびコラボレーションフレームワーク)がある。これらは速度、セキュリティ、信頼性を高めるための分散型アイデンティティおよびデータ共有プロトコルのスイートである。

最新の情報やフィードバックはこちらから

公式チャンネルで最新の更新情報をチェック。フィードバックも受付中。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
17:24
米上場AlphaTON Capital、約630億円調達へ TONトークン取得とAI投資
ナスダック上場のデジタル資産運用企業AlphaTON Capitalが、米SECに4億2069万ドル(約630億円)の資金調達枠を申請。TONトークンの追加取得とテレグラムのCocoon AIネットワークへの投資を計画。TONエコシステムへの機関投資加速が見込まれる。
14:30
チェーンリンク現物ETF、初日に64億円の流入で好調 ソラナETFからは最大流出
仮想通貨チェーンリンク現物ETFの取引初日に64億円が流入し好調な滑り出しとなった。一方ソラナ現物ETFからは過去最大の資金流出があった。
14:00
国際通貨基金(IMF)、ステーブルコインの規制断片化に警鐘 
国際通貨基金が今週、ステーブルコイン市場の評価報告書を公開し、各国の規制枠組みの断片化が金融安定性を脅かし監視を弱体化させ、国境を越えた決済の発展を遅らせていると警告した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧