CoinPostで今最も読まれています

米4月予想外の失業率上昇、ビットコイン63000ドル台回復

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

利下げ正当化のデータか

暗号資産(仮想通貨)ビットコインは4日、米国の4月雇用統計結果が予想を下回ったことでドル安が進行し、NYダウなどの主要株価指数の上昇に連動して63,000ドルの大台を回復した。

主要株価指数は雇用統計のニュースに反応し上昇した。

出典:CoinPost

また、ドル円は前日比で-0.45%となり、1ドル=152.9円に。今週は日本時間29日に円相場は34年ぶりに一時1ドル=160円台まで下落したが、その直後と2日早朝に日本当局による市場介入が繰り返されたとの観測から円高に振れた。

4月の米雇用統計に関しては、雇用者数は17万5000人増となり、エコノミスト予想の24万3000人増を大幅に下回った。さらに、4月までの12ヵ月間の賃金上昇率は3.9%で、3月の4.1%増に続いて予想されていた4.0%増を下回っており、コロナ禍時の2021年6月以来の小幅な伸びにとどまった。

関連2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

市場予想を下回った雇用データから、FRBの年内2回の利下げ観測は再び広がった格好だ。

ING銀行のチーフ・インターナショナル・エコノミストであるジェームズ・ナイトリー氏は、金曜日のメモの中で、「状況を鑑み、我々は9月利下げのシナリオを維持する」と述べた。

また、チャールズ・シュワブUKマネージング・ディレクターのリチャード・フリン氏は「スタグフレーション」を避けるために、FRBに年内の早期利下げを求める圧力がかかる可能性があるとコメントしたという。(スタグフレーションとは、米国経済が失速し、失業率が上昇すると同時にインフレ率も高くなる状況を指す。)

一方、フィッチ・レーティングスの米経済調査担当責任者、オル・ソノラ氏は「単月の数字はトレンドを成さない。FOMCが利下げの検討を早めるには、この種の減速を示す統計が数カ月続き、それにインフレ統計の改善が伴うことも必要だろう」と指摘した。

米FOMCは今週木曜日、6会合連続として政策金利の据え置き(5.25-5.5%)を決定した。その際、パウエルFRB議長は「インフレ率が持続的に2%に向かっているという確信が得られるまでは利下げをすることは適切でないと考えている」と述べ早期利下げへの慎重な姿勢を見せていた。なお、「失業率が上昇した場合、行動を起こす用意がある」とも話していた。

関連FOMCで政策金利現状維持、ビットコイン一時59000ドル台回復

伝統金融・仮想通貨相場 *5/4(土)

  • NYダウ:38,675 +1.18%
  • ナスダック:16,156 +1.99%
  • 日経平均(2日):38,236 -0.099%
  • 米ドル/円:152.9 -0.45%
  • エヌビディア:887.8ドル +3.4%
  • アップル:183.3ドル +5.9%
  • マイクロストラテジー:1,223ドル +8.3%
  • コインベース:223.2ドル -2.4%
  • ビットコイン(BTC):62,490ドル +4.7%
  • イーサリアム(ETH):3,098ドル +3.4%
  • ソラナ(SOL):142.8ドル +3%

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

関連イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

関連ソラナ(SOL)おすすめ取引所、手数料・ステーキング・出庫機能を徹底比較

『早割』終了まで
0
0時間
0
0
さらに!! CoinPost読者限定割引コード提供中!
クリックしてコードをコピー
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/18 火曜日
17:29
JBA、新年度の重点課題に「申告分離課税」と「レバレッジ倍率の見直し」など
日本ブロックチェーン協会(JBA)は2024年度の役員体制を発表。代表理事に再任した加納 裕三氏は、申告分離課税とレバレッジ倍率改定などを重要テーマとして取り組む方針を示した。
16:37
バイナンス新CEO、年末ビットコイン価格見通し・相場サイクルの特異性を語る
バイナンス新CEOリチャード・テン氏が、2024年末の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格見通しと暗号資産市場サイクルの展望を語る。市場はまだ初期段階にあり、さらなる成長を見込む。
15:01
ZKsync大型エアドロップは2時間で45%が申請完了 一躍ランキングTOP100圏内に
ZKsyncが36億7500万ZKトークンの大型エアドロップを実施。2時間で45%が申請完了し、暗号資産ランキングTop100圏内に急浮上。バイナンスでの取り扱いも開始。
13:50
エチオピアの仮想通貨事情、禁止から規制へ
エチオピアは、仮想通貨の全面禁止から、仮想通貨とブロックチェーン技術のメリットを慎重に検討する方向へと、この2年間で方針を転換してきた。現在はビットコインマイニングが活発化し、モバイル送金サービスも成長を続けている。
12:25
ビットコイン続落でメジャーアルト全面安、IEO銘柄BRILは公募価格の2倍超で推移
暗号資産(仮想通貨)相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げ観測後退もあり引き続き軟調。ビットコインの続落でイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)では売りが先行した。一方でIEO銘柄ブリリアンクリプト(BRIL)は公募価格の2倍超で推移する。
11:21
ビットコインの対円は緩む展開、マイナーやハッシュレートの動向も注視が必要か|bitbankアナリスト寄稿
6/8(土)〜6/14(金)の仮想通貨相場 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オ…
11:10
米SEC、対リップル社裁判で罰金額めぐり反論
米証券取引委員会は対リップル社裁判で民事罰が過大とするリップル社の主張に反論した。テラフォームラボとの違いを指摘している。
10:45
BTC現物ETF、先週は900億円超の資金が流出
仮想通貨ビットコインの現物ETFから先週、900億円超の資金が流出。これには米FOMCが影響を与えたとの見方が上がっている。一方、イーサリアムなどのアルトコインには資金が流入した。
09:50
米SEC仮想通貨部門の責任者が退任
米証券取引委員会の執行部仮想通貨・サイバーユニットの責任者を務めていたデイビッド・ハーシュ氏がSECを退職した。
08:30
テザー、ゴールド裏付けの新たなステーブルコイン「aUSDT」発表
ステーブルコインUSDTの発行企業テザーは、「Alloy by Tether」と呼ばれる新しい仮想通貨カテゴリーを発表した。
07:25
米BTC採掘企業、合計時価総額が最高値更新
米上場の仮想通貨ビットコインのマイニング企業について、合計時価総額が最高値を更新したとJPモルガンのアナリストが指摘。最高値更新の要因を分析している。
06:45
中国Coolpad、20億円相当のビットコインマイナーを購入予定
中国の通信プロバイダーCoolpad(酷派集団)は仮想通貨ビットコインマイニングマシンに追加で投資する予定だ。
06:15
コインベース、上場予定仮想通貨のプレマーケット取引をローンチ
仮想通貨の「プレ・マーケット」取引は、バイナンスやBybit、Aevoもすでに提供中。プレマーケットの取引は現物取引ではなく、まだローンチされていないトークンの先物取引となる。
05:55
韓国アップビット、複数の通貨ペア追加 来月上場銘柄見直しも
アップビットとビッサムは最近、新規銘柄の上場を増やしているが、7月19日前後に発効する「仮想資産ユーザー保護法」によって、600以上の銘柄が上場の見直し対象となりうる。
06/17 月曜日
16:32
ビットトレード、アプトス(APT)とトンコイン(TON)の取扱いを開始
ビットトレード株式会社は6月19日からアプトス(APT)とトンコイン(TON)の取扱いを開始する。取引所、アプリでの利用が可能に。2つの暗号資産(仮想通貨)の性質について解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア