CoinPostで今最も読まれています

フィンテック法案:米議会が仮想通貨のテロ資金への悪用を対策

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の不正使用及び、テロ活動への使用が問題視
仮想通貨の不正使用やテロ資金への悪用が、政党に関わらず問題視されています。様々な法案が提案されており、仮想通貨そのものを廃止するのではなく適切な活用につなげていく意向を示しています。仮想通貨業界にとってポジティブな変化であると言えるでしょう。
仮想通貨の不正使用問題に対するプロジェクトの概要
共和党ノースカロライナ代表のTed Budd氏の法案では、プロジェクトチームを発足し、FBIと同様に有益な情報提供者に報酬を与えるというシステムを構築する予定です。

アメリカの政策立案者の多くは、仮想通貨のテロ資金への流出や、仮想通貨の不正使用に向けた対策を優先的な課題として挙げています。

1月10日に行われた米下院金融サービス委員会にて、共和党ノースカロライナ代表のTed Budd氏(以下、Budd氏)は、金融技術及び防衛に関する法令を提案しました。

この法案の大きな特徴としては、仮想通貨の不正使用や、テロ資金への悪用に関する有益な情報提供者に対し適切な報酬を与えるフィンテックのプロジェクトチームを発足させることが挙げられます。

2017年5月にも、テロに関する仮想通貨使用の国土安全保障法令が民主党ニューヨーク代表のKathleen Rice氏によって提出されており、党に関わらず仮想通貨のテロ資金への流出対策に注目が高まっています。

アメリカの法立案者の多くが、仮想通貨の不正使用に干渉し倫理的基準を施行するようになったのは、彼らが仮想通貨業界への理解を示し始めたことを意味し、業界にとってポジティブな発展と捉えられるでしょう。

小売り業界でのビットコイン支払いなどを阻害するのではなく、仮想通貨技術をより積極的に普及させたいという考えです。

Budd氏の法案では、独立したフィンテックのプロジェクトチームは政府の役人及び、銀行、非営利団体、シンクタンク等の民間組織から集められ、計6人で構成されることが提案されています。

この人選はアメリカ合衆国財務長官のSteven Mnuchin氏によって行われる予定です。

実際の運営

本プロジェクトチームは、FBIが最重要犯罪者に関する情報提供者に報酬を与える仕組みに似ており、法令内で「仮想通貨をテロ活動に濫用した、という情報の提供者に対して」報酬プログラムを作成する予定です。

しかし、報酬の額やその支払いが、法定通貨またはビットコインで行われるのかは未だ定かではありません。

さらに、プロジェクトチームは「Fintech Leadership in Innovation Fund 」と称されるファンドを発足し、仮想通貨の不正使用防止に向けたツール開発を支援することを見込んでいます。

このファンドを通じて、プロジェクトチームは関連性のあるアメリカの会社や大学などに助成金を配布することもできます。

助成金の配布に関して、プロジェクトチームは特にKYC/AMLプロトコルをサポートしている技術に関心を示しています。

彼らは政策を整備しているのと同時に、仮想通貨に対して理解を深めることにも意欲的です。

ロイターの報告では、2月下旬に上院議員に対して米国商品先物取引委員会や米国証券取引委員会関係者からビットコインやその金融業界へのリスクについての証言が行われることが予定されています。

なお、米国証券取引委員会は、既にICOに焦点を当てたプロジェクトチームを発足しており、米国商品先物取引委員会では、CMEやCBOEに対してビットコイン先物取引を許可したように規制局を設けています。

Fintech Bill: US Congress Plans to Combat Cryptocurrency Use in Terrorism Financing

Jan 17, 2018 by Gerelyn Terzo

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧