CoinPostで今最も読まれています

Coinbaseの仮想通貨カストディ、預かり資産額が8700億円規模に 欧州にも拠点拡大

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

預かり資産は80億ドルに到達

大手仮想通貨取引所コインベースが運営するコインベース・カストディは、仮想通貨の預金を扱うヨーロッパの法人、Coinbase Custody International Inc.を立ち上げた。アイルランドのダブリンを拠点とする。

コインベースのブログによると、機関向けのカストディ・サービスに対する顧客の需要に対応する動きだという。

また、コインベース・カストディの預かり資産は現在80億ドル(約8720億円)にも達していることを同社スポークスマンが明かした。

昨年8月に同社は、仮想通貨ウォレットと保管を提供するXapo(ザポ)社の、法人カストディ事業について買収を行い、70億ドル(約7630億円)超の仮想通貨を保管する巨大カストディアンになっていた。その時点から、短期間でさらに10億ドルに増えたことになる。

コインベース・カストディは2018年以降、英国、スイス、ドイツ、フィンランド、オランダなどのヨーロッパに拠点を置くクライアントにサービスを提供しており、ヨーロッパに拠点を置くことにより、これらのサービスを完全にローカライズした方法で提供できると同社は欧州法人設立の意図を説明している。

現地のスタッフを配備し、欧州の法律に合わせたコンプライアンスを行うことで業務円滑化を図る見込みだ。

「クライアントがいる地域と同じ地域からサービスを提供することにより、法律上、規制上の明確性向上を目標とする」と同社は述べる。

ステーキングサービスも欧州拠点へ移行

コインベースが実行するすべてのステーキング活動も新しいCoinbase Custody Internationalに移行される予定だ。現在提供しているステーク銘柄はテゾス(XTZ)。

資産保有者がテゾスなどのPoSベースネットワークのセキュリティに協力するかわりに仮想通貨で報酬を受け取るステーキングだが、有識者によると、税務上の取り扱いについてはまだ曖昧な部分があり、ヨーロッパなど米国外の一部の投資家は、米国に拠点を置く企業のサービスを使うことには躊躇していた。

ステーキングサービスのヨーロッパでの拡大も、新拠点設立の目的と考えられそうだ。

Coinbase Custody Internationalとは別組織であるコインベース(取引所側)は、2019年10月にアイルランドの電子マネーライセンスを取得している。

コインベース以外にも、国際的な拡大を目指しているカストディサービス企業は存在している。フランスの新興企業Ledgerは最近、韓国のブロックチェーンプラットフォームFLETAとのパートナーシップを発表、アジア地域でのカストディサービス提供拡大を開始した。

さらに米Geminiも海外進出を行なっており、すでに香港やシンガポール、オーストラリアなどの地域で取引サービスを提供している。

参考:コインベース発表

CoinPostの注目記事

9000億円に迫るBTCの保管量 仮想通貨取引所コインベース
ブロックチェーン分析会社LongHashは、主要仮想通貨取引所のコールドウォレットアドレスとそのビットコイン保管数を独自分析。 主要取引所の内訳を紹介する。
仮想通貨市場に影響を及ぼす「重要ファンダ」一覧表|ビットコイン、リップルなど【3/7更新】
ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など、仮想通貨市場に影響を与え得る重要ファンダ一覧はこちら。あらかじめイベントをチェックしておくことで、トレードの投資判断に役立てることができる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/15 水曜日
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。
12:30
コインチェック LSK保有者向け「KLY」エアドロップ対応方針発表
コインチェックは、LiskブロックチェーンのイーサリアムL2への移行に伴い、新谷発足するKlayrのネイティブトークンKLYのエアドロップへの対応計画を発表。スナップショットは2024年5月21日に予定される。
12:25
CPI発表迫り方向感を欠くビットコイン、イーサリアムETF承認は悲観的な見通し強まる
CPI(米消費者物価指数)発表を本日21時30分に控える中、暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインの方向感に欠ける展開で狭いレンジで上下している。
12:00
香港のビットコイン・イーサリアム現物ETFから最大の資金流出
香港の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム現物ETFは4月の立ち上げ以来最大の1日当たり純流出を記録した。米国のBTC現物ETFは流入に転じている。
11:30
SBI VCトレード、口座保有者にHashHubのWeb3レポートを無料提供へ
SBI VCトレードは、暗号資産(仮想通貨)取引のサポート強化として、口座保有者に「HashHub Research」の一部を無料で提供開始。市場動向、プロジェクトの技術的背景などを把握するのに最適。
10:45
グーグル、新AI検索機能の一般提供発表
AIのGeminiで検索体験をさらに向上させるため、グーグルが新機能「AI Overviews」の一般提供を発表。同社のプロダクトにもAIを活用するとし、他にも様々な発表を行なった。
10:05
仮想通貨投資信託提供のCoinShares、1Qで利益総額が前年比11倍に 
仮想通貨投資企業CoinSharesは2024年第1四半期の決算を報告。利益総額は前年比11倍以上増加した。3月にはヴァルキリーのETF事業を買収している。
08:45
Polymarket、ヴィタリックなどから70億円調達
仮想通貨利用のポリマーケットは、2024年にプラットフォーム上で約2億200万ドル相当の予測取引が行われたと報告。特に米国の選挙の結果に125億ドル以上が賭けられており、現在のところドナルド・トランプ氏が49%の確率でジョー・バイデンの44%をリードしている。
08:15
Re、アバランチ上で再保険ファンド提供
仮想通貨アバランチのブロックチェーン上で、RWAである再保険のトークン化ファンドをReがローンチ。再保険業界の透明性を向上させ、オンチェーン決済を促進していく。
07:35
オルカンベンチマーク指数提供のMSCI、マイクロストラテジーなどを追加
MSCIの定期見直しは、投資家にとって重要な指標であり、各企業の市場での位置づけや影響力を反映するものだ。今回の見直しニュースを受け、マイクロストラテジーの株価は前日比で4.15%上昇した。
06:25
ソラナ基盤のDrift、エアドロップとコインベース上場予定
仮想通貨DRIFTトークンは、エアドロップの形でリリースされる。日本時間5月16日21時より取得可能となる。エアドロップ分のトークンは合計120,000,000 DRIFTで、総発行数の12%を占める。
05:50
米ウィスコンシン州投資委員会、ビットコイン現物ETFに255億円投資
米ウィスコンシン州投資委員会がスポットビットコインETFに1億6300万ドルを投資したことを報告。ブラックロックのIBITとGBTCを大量保有し、他の仮想通貨関連企業にも投資していた。
05/14 火曜日
18:00
オントロジー DIDソリューション普及のため、15億円規模の基金を設立
分散型ID(DID)とデータ共有を可能にする高速で低コストのブロックチェーンプラットフォーム、オントロジーは1,000万ドル規模の「Ontology DID FUND」を設立。プロジェクト提案は専用フォームから迅速に申請可能。
14:23
ビットトレードがシバイヌ貸して増やすの特別募集を開始
ビットトレードが年率48%のシバイヌ(SHIB)の貸して増やす・貸暗号資産の特別募集を開始。さらに、ビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーンでAmazonギフトカードが当たる施策も実施中。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア