CoinPostで今最も読まれています

アルゼンチンやフィリピンなど新興国が仮想通貨相場を後押し、P2P取引所の取引高が過去最高に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

P2P取引所に明暗

「P2P(Peer to Peer)」仮想通貨取引所で様々な変化が起きている。老舗P2P取引所LocalBitcoinsは出来高の低下が指摘される中、ロシアが国別ビットコイン取引高で4月、5月の2か月で連続の1位になった。P2Pは、ネットワークに接続されたコンピューター同士で直接通信するものだ。

その一方で、CoinDanceのデータによると、同じくP2P取引所のPaxfulの先週の取引高はドル建てで過去最高を記録しており、出来高の急増を後押ししたとみられるのが、アルゼンチンやフィリピンなど、過去数か月で取引高を急激に伸ばした国だ。

Paxful(Coin Danceより)

ビットコイン建てでは昨年の強気相場時の取引高には及ばないものの、ドル建てでは過去二週間連続で3500万ドルを超える週次取引高を記録している。

国内の法整備が進み、体制の整った仮想通貨取引所も複数存在する日本では、以前に比べP2P取引所への注目度合いは下がっているが、新興国では依然として有力な換金・ヘッジ手段となっている。

Paxfulでは、アルゼンチンとフィリピンにおいて、特に出来高の急激な増加が見られているが、このほか、アフリカのケニアなども取引高の成長著しい国となっている。

アルゼンチンとフィリピンの取引データ(Coin Danceより)

アルゼンチンはLocalBitcoinsにおいても2020年に入ってから急激に取引高を伸ばしており、Paxfulが急激にシェアを拡大しただけというわけではないようだ。

LocalBitcoinsでは、アルゼンチンを抑え、ロシアが国別の総取引高シェアで5月は17.9%とトップに立っている。ロシアでは仮想通貨の法規制を巡り不透明な状況が続いており、先日、仮想通貨の発行および利用(送金等)、それらに関する情報を配信することも禁止する法案が提出された。

取引量減少が続くLocalBitcoins

LocalBitcoinsでは、今年一月、アフガニスタンやイラクなど特定の地域の利用者が予告なしに利用制限を受けていることが報じられた。サービス当初は匿名での取引も可能だった同サービスだが、世界的なAML強化などに伴い、顧客情報を取得する方向へとシフトしてきた。

そういった背景もあり、今年4月にはLocalBitcoinsは、2017年にビットコインが最高値を更新して以来、最低の取引高を記録している。

一方でPaxfulのように順調にシェアを伸ばしている競合サービスもあることから、P2P取引所は、国内法整備が比較的に進んでいないアフリカやラテンアメリカなどを中心に依然として需要がありそうだ。

参考:Coin.Dance

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧