CoinPostで今最も読まれています

中国の国家ブロックチェーンプロジェクトBSN、仕組みが判明──手数料を仮想通貨から人民元、パブリックチェーンの仕組みを転用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BSN国内版の仕組み

中国の国家ブロックチェーンインフラプロジェクト「BSN(Blockchain-Based Services Network)」の国内版では、24種類のパブリックブロックチェーンを許可型のブロックチェーンに変えて、中国のユーザーに提供することが分かった。内部資料を仮想通貨メディアCoinDeskが報告した。

内部資料には24種類のブロックチェーンの名称は書かれていないが、全てがコミュニティから高い評価を得ているとしている。稼働する時には元のブロックチェーンの名称は利用せずに二十四節気を使って表現し、決済で使われる手数料も暗号資産(仮想通貨)ではなく人民元を利用する。

「ブロックチェーンのインターネット」を目指し、国家情報センター主導で開発が進められてきたBSNは今年4月に正式にローンチした。BSN自体はブロックチェーンのプロトコルではなく、様々なブロックチェーンを組み合わせて使用するインフラプラットフォームで、dAppsの開発や導入を迅速かつ低コストで行えるグローバルなインフラになることを目的としている。

規制の関係上、中国国内と海外ではサービスを分けて提供。海外向けで利用されるのは「BSN International Portal」で、7月にはイーサリアム、イオス、テゾス、Nervos、ネオ、IRISnetのブロックチェーンを接続することが明らかになった。

関連中国国家ブロックチェーン構想、6種類のパブリックチェーンを統合へ

今回詳細が明らかになったのは、中国国内を対象にした「BSN China Portal」。そこで利用されるブロックチェーンの仕組みが明らかになった格好だ。

中国はブロックチェーンの利用は国家戦略として推進しているが、仮想通貨の取引は禁じている。BSNは法や規制を遵守する必要があるため、違反するネットワークは全て排除するという。

内部資料では技術的に仮想通貨の取引を禁止すると説明されており、全パブリックチェーンが規制当局に監督される許可型のブロックチェーンになる。

BSN China Portalの利用は11月の後半から開始する予定。24種類全てのブロックチェーンの統合は2021年第1四半期(1月から3月)に完了させ、データの共有を同年の上半期に開始するとしている。

BSN China Portalの参加企業

許可型のブロックチェーンを利用するにあたり、内部資料によるとHuobi Groupだけが参加企業として名前が上がっているという。取引の決済や清算、新サービスのマーケティング、Portalの運営を担当する。

またクラウドサービス企業がデータストレージやインターネットのリソースを提供することになるとみられるが、以前からBSNに協力しているChina MobileやAmazon Web Service(AWS)が候補と考えられる。

BSNのユースケースとして想定されるのは、中小企業向けの金融プラットフォーム、サプライチェーンのトレーサビリティ、銀行や政府機関などのデータ保管だ。

参考資料 : CoinDesk

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/14 火曜日
09:50
中国の警察、仮想通貨による400億円以上の違法取引を摘発
中国吉林省の警察は、仮想通貨を使用して400億円規模の違法な人民元・韓国ウォン取引を行っていた疑いで犯行グループを摘発した。
08:45
ArbitrumとBase利用のレイヤー3チェーンDegen Chain、24時間以上稼働停止
「Degen Chain」という仮想通貨イーサリアム系のレイヤー3ネットワークは、24時間以上トランザクション処理が停止している。このブロックチェーンはArbitrumとBaseを利用している。
08:00
Jupiterローンチパッド投票第三弾、deBridgeなどが参加
仮想通貨ブリッジサービスのdeBridgeは今回の有力候補とされている。これまで20億ドル相当のブリッジボリュームを記録し500万ドル以上の手数料を徴収してきた。
07:26
トランプ前大統領、10億円相当の仮想通貨を保有か
米トランプ前大統領が10億円相当の仮想通貨を保有していることなどを公表し、Arkhamが著名人の所有額を比較。同氏はミームコインのTRUMPの次にイーサリアムを多く保有している。
06:40
エルサルバドル、ビットコイン保有の追跡サイトを公開
同国は現在5,749.76 BTCの仮想通貨ビットコインを保有しており、565億円に相当する金額だ。
06:20
GameStop株やミームコインが暴騰
仮想通貨市場では「GMCIミーム指数」は、301.1で7.67%上昇。GMEミームトークンは前日比で1,200%以上高騰した。
05/13 月曜日
15:05
リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。
14:32
ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘
ユニスワップの創設者らは仮想通貨業界に対する米SECの姿勢を批判し、大統領選で現職バイデン氏の再選に不利になる可能性を示唆した。
12:18
JPモルガン、ビットコイン現物ETFの保有が明らかに
米JPモルガンはSECへ提出した書類の中で複数社のビットコイン現物ETFへの投資を報告した。ダイモンCEOはBTCに対して懐疑的な姿勢を保っている。
12:17
冴えない動きの続くビットコイン、15日にCPI控え様子見基調
暗号資産(仮想通貨)相場では、15日にCPI(米消費者物価指数)を控える中、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)相場の様子見基調が強まっている。売り優勢の局面を打開できずにいる。
05/12 日曜日
11:24
来週のビットコイン相場はPPIとCPIに注目、ネガティブならチャネル下限試すシナリオも|bitbankアナリスト寄稿
GW明けのビットコイン(BTC)相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ前大統領の異例発言に高い関心
今週は、米フランクリン・テンプルトンによる仮想通貨ソラナのレポート発表、ビットコインの累積トランザクション数の10億件到達、ドナルド・トランプ氏による異例の発言に関する記事が最も関心を集めた。
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア