はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

注視すべき動き

リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはポッドキャスト「World Class」のインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。

番組内でポッドキャストのホストに、暗号資産(仮想通貨)領域におけるブラックスワン(想定外の事態)について尋ねられるとガーリングハウス氏は、ブラックスワンとは言えないかもしれないと前置きしつつ、「米国政府はテザーを狙っている。それは明らかだ。」と答えた。

私はテザーをエコシステムの非常に重要な一部と見なしているが、それがエコシステムの他の部分に与える影響をどう予測すべきかわからない。

同氏は、破綻した取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOやバイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)前CEOについて、一時は仮想通貨業界の重要人物と認識していたとコメント。しかし現在では、両者とも懲役刑を言い渡されフェードアウトする展開となったことこそ、まさにブラックスワンだと述べた。

一方で、このような打撃的な事件に遭遇しても、潰れることなく、立ち直る仮想通貨業界の回復力には、驚くべきものがあると指摘。今後もこのような想定外のことが起きるのは確実だが、仮想通貨については非常に楽観的に見ていると述べた。

なお、リップル社は先月、米ドルペッグのステーブルコインの発行計画を発表している。XRPレジャー(XRPL)とイーサリアムのブロックチェーンで発行されるもので、今年後半にローンチされる予定だ。

関連:リップル社、米ドルステーブルコイン発行へ

遅れをとる米国

ガーリングハウス氏は、米国はインターネットとWeb2領域では世界を牽引することで、優位な地位を確立し、経済発展に寄与したのにも関わらず、Web3については政府が敵対的な姿勢をとることに疑問を感じ、憂えているという。

特に(仮想通貨批判派として知られる)エリザベス・ウォーレン上院議員が事実に基づかない主張を繰り返す様子は、「(例えるなら)1995年のIT黎明期にインターネットを使用していた人は、全員悪者だったいうようなものであり、全く意味がわからない」と述べた。

さらに、イノベーションへの支援や雇用創出は超党派の課題であるべきなのに、ウォーレン氏は「反資本主義的」な方法によって、仮想通貨を政治的な議論にしてしまっていると批判した。

マクロ的な視点

今後の仮想通貨の市場規模の予想として、ガーリングハウス氏は年末までに時価総額が現在の約2倍の5兆ドル(779兆円)になるだろうと述べた。

しかし同時に、長期的な視点を持つことの重要性を強調。50年というような長期スパンで見ると、今後5年から10年で仮想通貨の市場規模が10倍になることは容易に想像できると語った。

その背景として「世界で最もよく管理されている通貨の一つである米ドル」は、インフレにより、過去50年間で90%以上も切り下げられた事実に言及。このような状況が今後改善するか、悪化するかを考えれば答えは自ずと得られると示唆し、自身が強く信じているマクロの基本原則を紹介した。

残念ながら我々は、世界市民として、政府が長期的な責任ある方法で通貨供給を管理すると信頼することができない。

SEC訴訟について

ガーリングハウス氏は、2023年7月13日に仮想通貨XRPをめぐる対SEC訴訟で、リップル社が部分的に勝訴したことは、自身のキャリアの中でも最高の瞬間であり、非常に感情が昂ったと述べた。

そして、仮想通貨業界に敵対的な態度を取り続ける米国証券取引委員会(SEC)は、最終的には負ける事になるだろうとの考えを示した。

「仮想通貨の継続的な成長を、数十年という時間の枠で見ると、現在起こっていることは、全くちっぽけなことだ」と指摘。仮想通貨については非常に楽観的であり、20年後に振り返ると、SECとの係争は「減速バンプ」のようなもので、笑い話になるだろうと語った。

仮想通貨は、市場の摩擦を減らし、コストを削減し、物事の効率化を実現する方法であるため、多くの取引の仕組みを変えていくと同氏。「最終的には、最高のテクノロジーが勝利を収め、市場は何兆という単位で測られる事になるだろう」と予測している。

関連:リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
06:45
米バンガードが仮想通貨ETF取引を解禁、5000万人超の顧客にアクセス提供へ
ブルームバーグが報じたところによると、世界第2位の資産運用会社バンガードは12月3日から仮想通貨を主に保有するETFとミューチュアルファンドの取引を許可。遂に長年の保守的姿勢から転換。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧