はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

中国の警察、仮想通貨による400億円以上の違法取引を摘発

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を利用した地下銀行を摘発

中国吉林省の警察は、違法な為替取引を行うために暗号資産(仮想通貨)を使用した疑いで6人の容疑者を逮捕した。地元メディアが10日に報じた。

容疑者らは、仮想通貨を違法に使用して、中国人民元と韓国ウォンの間の為替業務を行う地下銀行を運営していた。少なくとも21億4,000万元(462億円)以上の取引を行っていたとみられる。

警察は、事件関係者らは仮想通貨の匿名性、分散性、国境を超える性質などの特徴を利用していたと述べた。

経緯としては、まず吉林省在住のジン・ムードン氏およびシェン・モウ氏が、韓国と中国で両替事業を行い、その過程で他人の資金を騙し取り、国外に逃亡していた。

警察は、2人名義の銀行口座で巨額の取引が行われ、資金の出入りが頻繁で取引顧客も多いなど、地下銀行による不正の特徴と一致していることを確認している。

その後の捜査で、犯罪グループの組織構造や資金のありかを把握し、ムードン氏とモウ氏、および残り四名も逮捕した。

グループは、国内口座を利用した資金の受け取りや送金、仮想通貨の店頭取引、韓国ウォン決済などを利用して、違法な為替業務を行っていたとされる。なお、特に利用された仮想通貨の銘柄は明かされていない。

関連: 仮想通貨に軸足移す中国人投資家相次ぐ、深刻な中国株低迷を受け=報道

マネロンへの対応を強化へ

中国政府は仮想通貨の取引を違法として厳しく取り締まっているが、昨年よりマネーロンダリングや違法な為替取引の摘発にも力を入れているところだ。

米ドル建てステーブルコインUSDTによりアラブ首長国連邦(UAE)ディルハムと中国人民元の交換を行った事例などが相次いで取締りを受けている。

関連: 中国、仮想通貨テザー(USDT)などによる外貨交換の取締り強化

さらに、仮想通貨を使用した新たなマネーロンダリングに対応するためにマネーロンダリング防止(AML)法の改正を計画している。

関連: 中国政府、仮想通貨のマネロンに対処して法改正へ

デジタル人民元による給与支払い

中国は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタル人民元については実証実験を旺盛に進めているところだ。

サウスチャイナ・モーニングポストによると、最近では、蘇州の一部都市などで、国家公務員への給与をデジタル人民元で払い始めている。ただし、まだオンラインでもオフラインでも、デジタル人民元を使用できる場所は少ないため、すぐに現金に変換する人々が多い模様だ。

関連: デジタル人民元による初の原油取引成功 脱ドル化進む

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。
09/17 水曜日
18:00
日本でステーブルコイン普及のハードルと可能性は?|WebX2025トークセッション
WebX2025で日本円建てステーブルコインの普及をめぐるパネルセッションが開催された。専門家がステーブルコインの課題やユースケース創出をめぐって徹底議論した。
17:43
メタプラネット、「Bitcoin.jp」ドメインを取得 「ビットコインジャパン」も設立
メタプラネットは「Bitcoin.jp」を戦略的に取得し、新会社を設立。国内ビットコイン事業の拡大と収益基盤強化を目指す。
15:15
ビットコイン・スタンダード著者、アルゼンチン・ミレイ政権の経済政策を「ポンジスキーム」と指摘
ビットコイン・スタンダード著者のサファディーン・アモス氏が、アルゼンチンのミレイ政権の経済政策を「国家規模のポンジスキーム」と痛烈に批判。キャリートレードによる金融システムの崩壊リスクと、自由主義政策の矛盾を解説した。
13:30
11年間休眠のビットコインクジラが1000BTC移動、170億円相当
11年以上休眠していたビットコインクジラが17日朝、1000BTCを4つの新しいアドレスに移動したことがオンチェーンデータで判明した。
11:40
コインベース、銀行の「預金流出」懸念を否定 ステーブルコイン規制めぐり反論
米仮想通貨取引所大手コインベースが銀行業界のステーブルコイン規制変更要求に対し、預金流出は根拠のない神話だとする反論文書を発表した。
10:45
米ビットコイン法案承認に向けた円卓会議、セイラー会長らが出席
米連邦議会でビットコイン法案の円卓会議が開催され、ストラテジーのマイケル・セイラー氏らが出席。この法案では米政府が合計で仮想通貨ビットコインを100万BTC購入することなどが提案されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧