CoinPostで今最も読まれています

調査結果:金融機関の20%が2018年に仮想通貨取引を開始する可能性がある

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアムとの関係
Chadwick氏はButerin氏のイーサリアムホワイトペーパーを読み、学術論文にブロックチェーンが金融サービスに与える影響について書くことにしました。
仮想通貨取引時代の幕開け
Chadwick氏が2017年1月に仮想通貨について調査を行ったときはほとんど相手にされませんでしたが、2017年末に「ビットコインフィーバー」が起こり、一気に形成が逆転しました。
アルトコイン時代の幕開け?
調査で「もし我々が仮想通貨価格設定および取引を扱うことになった場合、どの仮想通貨に興味がありますか?」という質問をしたところ、興味深いことに有名どころ以外にアルトコインがいくつか選ばれたようです。

仮想通貨市場は今年更に賑わいを見せる?

仮想通貨市場は今年はるかに賑わうでしょう。

Thomson Reutersが行った調査によると、約20%の金融機関が2018年に仮想通貨取引を開始する可能性があります

調査によると、今年仮想通貨取引を実装すると期待されている機関のほとんど(約70%)は次の3〜6ヶ月の間に開始するつもりのようです。

そして約22%はもう少し先の6〜12ヶ月後を目標としているようです。

Thomson Reutersは自身の取引ソリューション(Eikon、REDI、そしてFXプラットフォーム)を利用している400を超えるクライアントを対象に調査を行いました。

イーサリアムとの関係

ブロックチェーンを専門とするThomson Reuters戦略・イノベーション担当部長Sam Chadwick氏がスイスのチューリッヒからインタビューに応えました。

Chadwick氏は2015年にオックスフォード大学で修士を取っていました。

そしてちょうど学術論文のテーマを探しているときにVitalik Buterin氏のイーサリアムペーパーが発表されました。

彼はそれを読み、ブロックチェーンが金融サービスに与える影響について書くことにしました。

運がいいことにButerin氏はスイスの1キロしか離れてないところにいました。

Chadwick氏は彼にEメールを送り、スターバックスで待ち合わせたようです。

Chadwick氏はそのときの様子を以下のように語りました。

「我々はThomson Reutersがブロックチェーンとスマートコントラクトによってどのような影響を受けるかについて話し合いました。

(Buterin氏は)予想通りにことが運べばThomson Reutersの現在の顧客基盤に何らかの混乱が生じると言いました。

しかしスマートコントラクトにはオフチェーンデータ(天候、気温、金利や他財産の価格など)を入手する手段が不足していました。

それが私の課題となりました。」

現在Chadwick氏はチューリッヒからThomson Reutersのブロックチェーンおよび仮想通貨イノベーションを指揮し続けています。

彼が入社した次の年にThomson ReutersはQuorum上にJPモルガンとカナダ・ナショナル銀行の債券発行データを付随的に提供しているBlockOne IQを実装しました。

仮想通貨取引時代の幕開け

Thomson ReutersのChadwick氏は以前2017年1月に会社の法人客を対象にビットコインおよび他の仮想通貨について調査しました。

その調査に対しChadwick氏は「無表情でじっと見つめられた」そうです。

しかしながら2017年末に「ビットコインフィーバー」が起こり、一気に形成が逆転しました。

例としてThomson ReutersがデスクトッププラットフォームEikonおよび価格発見のプレミアムデータフィードにビットコインを追加しました。

「それは一年前の話です。そして昨年第4四半期に入り、仮想通貨資産の価格は熱狂し、ビットコインの価格は急上昇しました。Eikonのビットコインランディングページは全FXランディングページ中、ユーロに続いて2位にまで登りました。」

ゴールドマンサックスが仮想通貨トレーディングデスクを実装するという噂が広まっていますが、Chadwick氏はその話題の敏感さを考慮してそのことと調査されたクライアントについて特にコメントしませんでした。

CoinPost関連記事

米GS:デジタルアセット部門のトップに大物雇用で仮想通貨デスクの期待が再燃
世界最大手の金融機関「ゴールドマン・サックス」が、デジタルアセット戦略の一貫としてクオンツファンドのSVPを務めたJustin氏をNY証券部門トップに起用したことを受け、仮想通貨資産のトレーディングデスク思惑が再燃しています。

「我々の調査対象は購入側の組織(アセット・マネジャーおよびヘッジファンド)に加え、一部の銀行トレーディングデスクでした。」

彼はさらに金融機関が仮想通貨取引を始められるいくつかの方法を説明しました。

「彼らが将来性に投資するか、パートナーシップを組むか、それとも大人しくホワイトラベル(他社製品・サービスを自社ブランドで提供すること)を行うかはわかりません。しかし彼らが新たなプロダクトをあまり苦労せずに実現する方法はいくつかあります。」

アルトコイン時代の幕開け?

Chadwick氏は続けてThomson Reutersのクライアントが興味を持っている仮想通貨について述べました。

興味深いことに、上位10個の仮想通貨以外の話もでてきました。

「調査では『もし我々が仮想通貨価格設定および取引を扱うことになった場合、どの仮想通貨に興味がありますか?』という質問をしました。

興味深いことに、有名どころ以外のアルトコインがいくつか選ばれました

つまり、100%ビットコインや、ビットコインとイーサリアム半々ずつ、といった方法以外の資金発行について考えている可能性があります。

これらが全てスタートアップであることを考慮し、10〜20種類のコインを含むポートフォリオを所持することでリスクを減らすことができます。」

調査された金融機関はKYC(Know Your Customer:本人確認)審査が通らない可能性からプライバシーコイン(Zキャッシュやモネロなど)にはそこまで興味がないようです。

20% of Financial Institutions Could Begin Cryptocurrency Trading in 2018: Survey

April 24, 2018 by Gerelyn Terzo

参考記事はこちらから

symbiot / Shutterstock.com

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。
10:25
ビットコインの供給インフレ率、金を下回る=レポート
Glassnodeは4回目の半減期についてレポートを発表。ビットコインの供給インフレ率がゴールドよりも低くなり、希少性が増したと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧