CoinPostで今最も読まれています

米ネブラスカ州、銀行の仮想通貨取り扱い認める法案を可決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ネブラスカ州、仮想通貨銀行の法案可決

米ネブラスカ州議会は20日、暗号資産(仮想通貨)の預託機関(銀行)を認める法案を可決した。施行すれば、ワイオミング州に続き、銀行による仮想通貨の取り扱いを認める2番目の州となる。

ネブラスカ州は、牛肉やトウモロコシの生産量でアメリカを牽引する米中西部に位置する州だ。コロラド州やカンザス州、そして仮想通貨に関して前向きな政策を促進するワイオミング州やサウスダコタ州に隣接している。

今回、同州議会を可決したのは「ネブラスカ金融イノベーション法」に関する法案649。暗号資産の預託機関を認めるほか、そのような金融機関のチャーター化、運営、監視、そして規制を認める内容となっており、米ワイオミング州が20年9月に米国で初めて同類の法案を施行していた。

ネブラスカ州議会の共和党派のJulie Slama議員は46-2で法案が可決したと報告。同州のPete Ricketts知事の署名を経て、法案は実際に施行すると説明した。

法案が最初に州議会に提出されたのは21年1月。銀行による仮想通貨の取り扱いを認める法案を認可したワイオミング州に感化されたネブラスカ州議会の共和党所属、Mike Flood議員が法案を提出した。

Flood議員はクリプト業界の起業家である知人が、仮想通貨規制を導入したばかりだったワイオミング州に移住したことを聞き、法案の提出に至ったと説明。「私の選挙地区だけではなく、ネブラスカ州全体にとって一世一代の機会」とコメントしていた。

法案が施行された場合、米国で仮想通貨メインの銀行のチャーター化を認める2番目の州となる。

米国の仮想通貨規制

米国の連邦政府レベルでの仮想通貨規制の不透明性はここ数年間業界の課題の一つとして頻繁に挙げられるが、ネブラスカ州以外でも、米国では州や郡、市レベルで仮想通貨・ブロックチェーン企業を誘致しようとする動きは強まっている。

州単位では、ワイオミング州、市単位ではフロリダ州のマイアミ市の仮想通貨動向が顕著な例だ。マイアミ市のFrancis Suarez市長は「地球上で最も仮想通貨で競争力のある都市」を目指す構想を以前明かしており、望む市の職員に対してはビットコインでの給与支払いや、市民の納税を可能にした。

ワイオミング州ではブロックチェーン企業による米ドル銀行口座へのアクセスを可能にする法案や、株式のトークン化、自律分散型組織(DAO)の法人化など、仮想通貨業界に友好的かつ先進的な規制が導入されている。

また、マイニング企業に友好的な法案を検討、可決したテキサス州やケンタッキー州、そのほか仮想通貨関連の法案を多数可決しているワイオミング州やノースダコタ州など、仮想通貨に肯定的な規制を導入、または検討している州は一般的には保守派(共和党)が強い傾向が伺える。

リベラル派の民主党の影響力が強い州に比べ、小さな政府や個人の自由を尊重する動向が見られる保守層のイデオロギーと、分散化や個人間の取引を可能にするブロックチェーン技術のオープンソースな側面が共感を得た可能性が考えられる。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/15 水曜日
18:00
仮想通貨ウォレット「メタマスク」の使い方、送金、セキュリティ対策
MetaMaskのインストール方法から送金手順、暗号資産(仮想通貨)取引所への送金や取引所からの出庫方法、セキュリティ対策までを初心者向けに詳しく解説。自己管理型ウォレットの基本知識を身に付けましょう。
14:45
「SusHi Tech Tokyo 2024」でSUDACHI TechとEchoXがWeb3プラットフォームを技術協賛
「SusHi Tech Tokyo 2024」では、SUDACHI TechとEchoXがNFT活用のWeb3プラットフォームを技術協賛。NFTデジタルスタンプラリーを展開する。CoinPostがアンバサダーを務めるグローバルスタートアッププログラムも開催される。
13:10
自由な取引ツールとしてのビットコインは実現しないのか、開発者が憂慮
仮想通貨ビットコイン開発の貢献者であるマット・コラロ氏は、現在「自由のためのツール」というビットコインのビジョンが実現できるかどうかが危ぶまれているとの考えを明らかにした。
12:30
コインチェック LSK保有者向け「KLY」エアドロップ対応方針発表
コインチェックは、LiskブロックチェーンのイーサリアムL2への移行に伴い、新谷発足するKlayrのネイティブトークンKLYのエアドロップへの対応計画を発表。スナップショットは2024年5月21日に予定される。
12:25
CPI発表迫り方向感を欠くビットコイン、イーサリアムETF承認は悲観的な見通し強まる
CPI(米消費者物価指数)発表を本日21時30分に控える中、暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコインの方向感に欠ける展開で狭いレンジで上下している。
12:00
香港のビットコイン・イーサリアム現物ETFから最大の資金流出
香港の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム現物ETFは4月の立ち上げ以来最大の1日当たり純流出を記録した。米国のBTC現物ETFは流入に転じている。
11:30
SBI VCトレード、口座保有者にHashHubのWeb3レポートを無料提供へ
SBI VCトレードは、暗号資産(仮想通貨)取引のサポート強化として、口座保有者に「HashHub Research」の一部を無料で提供開始。市場動向、プロジェクトの技術的背景などを把握するのに最適。
10:45
グーグル、新AI検索機能の一般提供発表
AIのGeminiで検索体験をさらに向上させるため、グーグルが新機能「AI Overviews」の一般提供を発表。同社のプロダクトにもAIを活用するとし、他にも様々な発表を行なった。
10:05
仮想通貨投資信託提供のCoinShares、1Qで利益総額が前年比11倍に 
仮想通貨投資企業CoinSharesは2024年第1四半期の決算を報告。利益総額は前年比11倍以上増加した。3月にはヴァルキリーのETF事業を買収している。
08:45
Polymarket、ヴィタリックなどから70億円調達
仮想通貨利用のポリマーケットは、2024年にプラットフォーム上で約2億200万ドル相当の予測取引が行われたと報告。特に米国の選挙の結果に125億ドル以上が賭けられており、現在のところドナルド・トランプ氏が49%の確率でジョー・バイデンの44%をリードしている。
08:15
Re、アバランチ上で再保険ファンド提供
仮想通貨アバランチのブロックチェーン上で、RWAである再保険のトークン化ファンドをReがローンチ。再保険業界の透明性を向上させ、オンチェーン決済を促進していく。
07:35
オルカンベンチマーク指数提供のMSCI、マイクロストラテジーなどを追加
MSCIの定期見直しは、投資家にとって重要な指標であり、各企業の市場での位置づけや影響力を反映するものだ。今回の見直しニュースを受け、マイクロストラテジーの株価は前日比で4.15%上昇した。
06:25
ソラナ基盤のDrift、エアドロップとコインベース上場予定
仮想通貨DRIFTトークンは、エアドロップの形でリリースされる。日本時間5月16日21時より取得可能となる。エアドロップ分のトークンは合計120,000,000 DRIFTで、総発行数の12%を占める。
05:50
米ウィスコンシン州投資委員会、ビットコイン現物ETFに255億円投資
米ウィスコンシン州投資委員会がスポットビットコインETFに1億6300万ドルを投資したことを報告。ブラックロックのIBITとGBTCを大量保有し、他の仮想通貨関連企業にも投資していた。
05/14 火曜日
18:00
オントロジー DIDソリューション普及のため、15億円規模の基金を設立
分散型ID(DID)とデータ共有を可能にする高速で低コストのブロックチェーンプラットフォーム、オントロジーは1,000万ドル規模の「Ontology DID FUND」を設立。プロジェクト提案は専用フォームから迅速に申請可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア