CoinPostで今最も読まれています

分散型取引所GMX、コインベースのL2「Base」で展開を検討

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベース「Base」上で展開する提案

暗号資産(仮想通貨)分散型取引所GMXのコミュニティメンバーは、米コインベースが進めるイーサリアム(ETH)の独自レイヤー2(L2)ネットワーク「Base」上でGMXを展開することを提案している。

この提案は、元々relied氏が2月末、コインベースの「Base」についての発表を受けて、GMXガバナンスフォーラムに投稿したものだ。現在、複数のメンバーから支持されているところである。

GMXはイーサリアムのレイヤー2「Arbitrum」上のデリバティブ取引所として知られており、22年2月にアバランチブロックチェーン上でもローンチしてシェアを伸ばしているところだ。

分散型金融(DeFi)データサイトDefillamaによると、預け入れ総額(TVL)は2022年3月に約398億円(3億ドル)を超え、現在は約782億円(約5.9億ドル)に成長している。アバランチ上では最大のTVLを抱えている状態だ。

提案者relied氏は、コインベースが独自のL2を立ち上げることで、そのエコシステムへ多額の資金が流入することが予想されると指摘。Baseを基盤とする初期段階のプロジェクトに投資し支援する「Baseエコシステム・ファンド」によって、支援を受けられる可能性にも言及した。

relied氏は、「早期参入の利点は大きい」として、次のように続けている。

「Base」がコインベースウォレットを含め、コインベースのエコシステムに深く組み込まれていることは、GMXの独自トークンGLPへの資金流入や、GMXレバレッジ取引プラットフォームの利用を促進する上で有益だと考えられる。

現在のところ、GMXコミュニティの多くが、この提案を支持している。Base上でGMXがデリバティブ取引を提供すれば、ユーザーの需要があるとする意見もあった。また、今はGMX v2(バージョン2)リリースを優先すべきとする者もいる。

レイヤー2とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

コインベースのL2「Base」とは

米仮想通貨取引所コインベースは2月に、独自L2ネットワーク「Base」を発表。安全で安価、開発者も使いやすいネットワークを提供することを目指しており、最終的には10億超のユーザーを呼び込み、コインベースのプロダクトの基盤にしたいと述べた。

ロールアップの仕組みで稼働する「Optimism」の技術を活用しており、イーサリアムのセキュリティを利用しながら、拡張性の高いdAppsを開発する基盤になることを目的とする。

関連米コインベース、イーサリアムの独自L2ネットワーク「Base」をローンチへ

ロールアップとは

メインのブロックチェーンのセキュリティを活用しながら、トランザクションの一部をオフチェーン(ブロックチェーン外)で処理することにより、ネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューション。

▶️仮想通貨用語集

コインベースは、Baseを孤立したシステムではなく、イーサリアムL1や他のL2、さらにビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、コスモス(ATOM)など他のL1エコシステムともつながる橋(ブリッジ)として構想している。

また、将来的にBaseプロジェクトの分散化も進めていく計画で、コインベースはOptimismプロトコルに貢献するOP Labsと、OptimismのコミュニティOptimism Collectiveとも協力して作業を進めていく。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/13 月曜日
15:05
リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。
14:32
ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘
ユニスワップの創設者らは仮想通貨業界に対する米SECの姿勢を批判し、大統領選で現職バイデン氏の再選に不利になる可能性を示唆した。
12:18
JPモルガン、ビットコイン現物ETFの保有が明らかに
米JPモルガンはSECへ提出した書類の中で複数社のビットコイン現物ETFへの投資を報告した。ダイモンCEOはBTCに対して懐疑的な姿勢を保っている。
12:17
冴えない動きの続くビットコイン、15日にCPI控え様子見基調
暗号資産(仮想通貨)相場では、15日にCPI(米消費者物価指数)を控える中、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)相場の様子見基調が強まっている。売り優勢の局面を打開できずにいる。
05/12 日曜日
11:24
来週のビットコイン相場はPPIとCPIに注目、ネガティブならチャネル下限試すシナリオも|bitbankアナリスト寄稿
GW明けのビットコイン(BTC)相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ前大統領の異例発言に高い関心
今週は、米フランクリン・テンプルトンによる仮想通貨ソラナのレポート発表、ビットコインの累積トランザクション数の10億件到達、ドナルド・トランプ氏による異例の発言に関する記事が最も関心を集めた。
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア