はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

証券性めぐる抗告却下求める

米証券取引委員会(SEC)は10日、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出した。コインベースが一部の論点について求めている中間控訴を退けるべきだと地方裁判所に申し立てている。

コインベースは4月13日、仮抗告により、SECが仮想通貨取引を証券性のある「投資契約」とみなして規制できるかどうかという点について、高等裁判所の意見を仰ごうとしていた。

この際にコインベースは、ある資産が有価証券かどうか判断するためにSECが頻繁に引用するハウィーテストをめぐる意見の相違を指摘していたところだ。

このテストの解釈については、SEC委員や議員、判事の間でも意見が分かれているとしており、また仮想通貨取引に適用しようとする場合、様々な問題が生じるとも述べていた。

関連: 米コインベース、対SEC裁判の証券性判断めぐり中間控訴求める 

ハウィーテストとは

ハウィーテストとは、米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。

▶️仮想通貨用語集

しかし今回SECは、「意見の相違は実質的な根拠があって生まれているものではない」としており、次のように反論した。

コインベースは、既存の法律を遵守するのにコストがかかるような方法で事業運営を行うことにしている。このために、コインベースがハウィーテストや現在の証券規制の枠組みを好んでいないことは明らかだ。

しかし、そうしたコインベースの事業方針や、定着した判例(ハウィーテスト)の解釈を自社の目標やニーズに合わせて書き換えたいという願望は、時期尚早な仮抗告を支持する説得力ある理由にはならない。

関連: 2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

ファイラ判事の見方

コインベースが仮抗告を進めるには、キャサリン・ポーク・ファイラ判事がそれを認める必要がある。ただし専門家によると、地裁で最終判決が下される前に、控訴裁判所への中間控訴が認められることは少ないとされる。

判事は4月、SECによる提訴棄却を求めるコインベースの申し立てのほとんどを却下していた。

コインベースの「経営努力」がハウィーテストに照らして、証券性を構成する可能性があると意見し、SECはコインベースのステーキングサービスなどについての申し立てをこのまま続行してよいとしている。

ファイラ判事は、コインベースが証券法の一部に違反しているというSECの主張には説得力があると述べた。一方で、SECの主張の一部にも異議を唱えている。

SECは、ウォレットサービスを提供することで、コインベースが未登録のブローカーとして他人のために有価証券取引を行う事業を運営していたと申し立てていたがこれには根拠がないとした形だ。

関連: 「米国が仮想通貨へアクセスできるように守る」ロビンフッドCEO、SECと争う姿勢示す

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:15
イーサリアムトレジャリー企業が市場に与える影響は? クリプトクアント分析
クリプトクアントが仮想通貨イーサリアム・トレジャリー企業の台頭を分析した。16社以上がETH財務戦略を採用する中、そのメリットや問題点を解説している。
13:00
J-CAMのWebXブースは「体験型エンタメ空間」遊び心と近未来を彷彿とさせる仕掛け|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、株式会社J-CAMの新津俊之CEOへインタビュー。BitLendingやIoliteを通じた暗号資産レンディングサービスの展望ついて聞いた。
11:45
JPYC、日本円ステーブルコイン発行へ 新サービス「JPYC EX」とは?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
11:25
岐路に立つビットコイン、次の上昇はいつから? 専門家の見解
仮想通貨ビットコインが11万4000~11万5000ドルで調整継続中。アナリストは9-10月回復予測する。バーンスタインは2027年まで強気相場継続と分析。
10:30
スカイブリッジ、アバランチで440億円の資産トークン化
米投資運用会社スカイブリッジが主力ヘッジファンドを仮想通貨アバランチのブロックチェーンでトークン化する。RWA市場が成長し機関投資家のトークン化参入が本格化している。
10:20
テゾスエコシステム at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
WebX 2025でテゾス共同創設者Arthur Breitman氏が登壇。そのエコシステムについて、ハードフォーク不要でアップグレードできるブロックチェーン技術と100万TPS対応のレイヤー2、世界初ウラントークン化など最新動向を解説。日本限定グッズ抽選やフォトブース体験も。
10:15
ロビンフッド、NFLと大学のアメフトの予測市場を提供へ
仮想通貨などの取引サービスを提供するロビンフッドは、米国のプロと大学のフットボールの試合結果に賭けることができる予測市場のローンチを発表。ロビンフッドのアプリから直接使用できる。
08:12
ワイオミング州、米国初の州発行ステーブルコイン「FRNT」をローンチ
ワイオミング州が米国初の州政府発行ステーブルコイン「フロンティア・ステーブル・トークン(FRNT)」を正式リリース。7つのブロックチェーンに対応。
07:00
カインドリーMD、5744BTCを購入 ナカモト合併後初の大型投資
医療企業カインドリーMDが5744BTCの仮想通貨ビットコインを約679億円で購入。ナカモト・ホールディングスとの合併完了後初の大型投資で総保有量は5765BTCに拡大。
06:35
米SEC・FRBトップ、仮想通貨規制方針転換を宣言
米SECアトキンス委員長とFRBボウマン副議長がワイオミング・ブロックチェーン・シンポジウムで仮想通貨規制の抜本的方針転換を発表。イノベーション重視の新時代開幕。
05:55
テザー、トランプ政権仮想通貨評議会の元高官を戦略顧問に起用
世界最大のステーブルコイン発行会社テザーが、トランプ政権でホワイトハウス仮想通貨評議会を率いたボー・ハインズ氏を米国戦略担当の戦略顧問に任命。
05:45
シャープリンク、イーサリアム保有量74万ETHに拡大
米上場のシャープリンク・ゲーミングが8月17日時点でイーサリアム保有量を74万760ETHまで拡大。前週は新たに14万3593ETHを購入した。
05:30
仮想通貨取引所Bullish、IPO調達資金全額をステーブルコインで受領
仮想通貨取引所ブリッシュがIPO調達資金11.5億ドルを全てステーブルコインで受け取り、米国IPO史上初の事例を達成。ソラナネットワークを活用しコインベースが保管。
08/19 火曜日
18:37
OKBとは?|OKXの取引所トークンの将来性・買い方・リスクを徹底解説
2025年8月、OKXがOKBを大規模バーンし発行量を2,100万枚に固定。価格は2.5倍に急騰した。OKBの特徴・買い方・将来性を詳しく解説します。
16:43
仮想通貨取引所OKJ、「オフィシャル トランプ」の取り扱いを8月28日から開始
オーケーコイン・ジャパン(OKJ)が8月28日からトランプ大統領関連のミーム系暗号資産「オフィシャル トランプ(TRUMP)」の取扱いを開始。Solanaネットワーク対応で取引所・販売所・積立サービスを提供。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧