はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、対SEC裁判の証券性判断めぐり中間控訴求める 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「投資契約」の定義めぐり控訴求める

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは13日、米証券取引委員会(SEC)との訴訟で、控訴裁判所に中間控訴(仮抗告)する許可を求める書面を地方裁判所に提出した。

証券取引委員会が、仮想通貨などデジタル資産の取引を「投資契約」として規制できるかどうかという点について、第2巡回地区控訴裁判所(高等裁判所)がただちに検討できるようにするものだ。

コインベースが中間控訴の許可を求めたことは、SECとの訴訟において異議に関する重要な法的根拠を持っている可能性が高いことを示している。

コインベースのポール・グレワル最高法務責任者は、今回の動きの意味を次のように説明している。

私たちの業界にとって重要な問題であるため、通常よりも早くこの点について控訴裁判所の判断を仰ぐことを求めている。

当社および他の仮想通貨企業に対するSECの行動は、議会によって付与された法的権限をはるかに超えており、米国のデジタル資産イノベーションに不透明な状況をもたらしている。

背景としてコインベースは、取引を証券性のある「投資契約」とみなすには正式な契約書などが必要だと主張し、SECによる訴訟の棄却を求めていた。しかし、ニューヨーク南部地区のキャサリン・ポーク・フェイラ判事は3月、この指摘に同意せず裁判の続行を許可している。

今回の訴状でコインベースは、ある資産の証券性を判断するハウィーテストを取引にどのように適用するかについて、SEC委員や米国の議員、判事の間でも意見が分かれていると指摘した。

「ハウィーテストを仮想通貨取引に適用しようとすると様々な難問が浮上する」とも述べている。

以前よりコインベースは、SECはハウィーテストの基礎となった判決の要件を無視していると主張していた。証券性をみとめるには単に投資家がお金をある資産に投資する以上のことが必要だと論じていた格好だ。

関連: SEC、「コインベースは証券法違反のリスクを認識していた」と反論

ハウィーテストとは

ハウィーテストとは、米国で特定の取引が「投資契約」という証券取引の定義の一つに該当するかどうかを判定するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。

▶️仮想通貨用語集

また、米上院のシンシア・ルミス議員とカーステン・ギリブランド議員は昨年8月、SECの訴訟を却下するよう裁判所に請願書を提出している。仮想通貨は国家的に重要な問題であるため、裁判ではなく、まず議会で方向性を示すべきだという趣旨だ。

関連: 米地裁判事、コインベースに有利な発言 対SEC訴訟で

リップル裁判への影響は

仮想通貨XRPを支持するビル・モーガン弁護士は、今回のコインベースによる抗告申し立てがリップル社対SECの裁判に影響を与える可能性もあるとして、次のように意見した

コインベースに抗告の許可が与えられ、コインベースが敗訴した場合、トーレス判事による「XRPの一般投資家への販売は投資契約ではない」という判決に対するSECの控訴が成功する可能性がより高まるかもしれない。

背景として、トーレス判事が昨年7月に個人投資家へのXRP販売の証券性を否定した後、SECはこの点に対して中間控訴を申し立てていたが、これは10月にいったん拒否された。

一方で、モーガン弁護士は、地裁で最終判決が下される前に、一部の論点で控訴裁判所への中間控訴が認められることは少ないとも指摘している。

関連: リップル裁判に進展、米SECがリップル社に20億ドルの罰金求める方針 

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧