CoinPostで今最も読まれています

豪政府、ブロックチェーン技術の革新を支援|800万円相当の追加出資とロードマップ発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

豪政府、ブロックチェーン技術の革新を支援
オーストラリア政府が自国のブロックチェーンプラットフォーム「オーストラリアン・ナショナルブロックチェーン(ANB)」の発展に向け、10万豪ドル(約790万円)の追加出資を決定。積極的な投資を通じて、ブロックチェーン業界でのグローバルリーダーを目指す。

豪政府、国内ブロックチェーンのロードマップを発表。約800万の追加出資も

オーストラリア政府は18日、自国のブロックチェーンプラットフォーム「オーストラリアン・ナショナルブロックチェーン(ANB)」のロードマップと、その発展に向け10万豪ドル(約790万円)の追加出資をすることを、共同メディアリリースにより発表した。

今回、新たに発表されたロードマップの焦点は、ブロックチェーンの規制、スキルと能力開発、イノベーション、投資、そして国際競争力とコラボレーションなどが含まれ、急速に発展を遂げるブロックチェーン業界でのグローバルリーダーを目指す形となっている。

産業科学技術庁のKaren Andrews大臣は、ブロックチェーン技術と開発の機会を捉える必要性を強調し次のように語っている。

国家戦略は、政府と産業がどのようにしてブロックチェーンの長期発展とその利用を強化することができるかに目を向けており、ブロックチェーン技術の業界と学会に携わっている専門家と密接に協力して政策策定し、同時にオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)の研究部門Data61と共同でブロックチェーンの将来に向けた動きをレポートする予定だ。

また、オーストラリア貿易投資促進庁であるSimon Birmingham大臣も次のように語っている。

オーストラリアにおけるブロックチェーン技術はすでに農業、フィンテック、資源、サービスを含む幅広い分野にわたって開発されており、世界で最も急成長している技術分野で常に優位に立っている。

今後の我々の使命はさらなるグローバル事業拡大のため、オーストラリアのブロックチェーン企業や新興企業を投資家や顧客と結びつけることだ。

そういう意味で、コンセンサスは世界的にブロックチェーンをリードするイベントであり、オーストラリアのハイテク企業が自社製品を世界の舞台で披露する重要な機会となるだろう。

豪政府、国を挙げての取り組み

オーストラリア政府は以前から、2018-19年度にはDigital Transform Agencyに、政府の支払いにブロックチェーンを使用する調査費用として70万豪ドル(約5800万円)を投資したり、国際標準化機構(International Organization for Standardization)を通じて国際ブロックチェーン規格の開発を主導するため、Standards Australiaに35万ドル(約3000万)投資するなど、積極的にブロックチェーン技術の支援を行なっている。

「同政府は、オーストラリア経済を成長させるための雇用創出計画の一環として革新と技術を支援し、10億ドル規模のナショナル・イノベーションと科学アジェンダを通じて、オーストラリアの才能を促進させることを約束し、2013年以来125万人以上の雇用を創出するのを助けている。」という言葉でリリースは締めくくられている。

ブロックチェーン技術を採用した革新的な取り組みと事業拡大を目指しているオーストラリアにも、今後注目していきたい。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

オーストラリア証券取引所:ブロックチェーン技術実用化を半年間の延期を発表
オーストラリアの証券取引所(ASX)は4日火曜日、開発やユーザーテストに時間を必要とするため、ブロックチェーン技術実用化のプロジェクトを6ヶ月延期するとを発表。
オーストラリア最古の仮想通貨取引所が国内初"国の認可"を獲得
オーストラリアでもっとも長く営業を続けている仮想通貨取引所のIndependent Reserveが、同国機関のオーストラリアデジタル商取引協会(以下ADCA)から、公式に認可を受けた。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/13 月曜日
15:05
リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。
14:32
ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘
ユニスワップの創設者らは仮想通貨業界に対する米SECの姿勢を批判し、大統領選で現職バイデン氏の再選に不利になる可能性を示唆した。
12:18
JPモルガン、ビットコイン現物ETFの保有が明らかに
米JPモルガンはSECへ提出した書類の中で複数社のビットコイン現物ETFへの投資を報告した。ダイモンCEOはBTCに対して懐疑的な姿勢を保っている。
12:17
冴えない動きの続くビットコイン、15日にCPI控え様子見基調
暗号資産(仮想通貨)相場では、15日にCPI(米消費者物価指数)を控える中、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)相場の様子見基調が強まっている。売り優勢の局面を打開できずにいる。
05/12 日曜日
11:24
来週のビットコイン相場はPPIとCPIに注目、ネガティブならチャネル下限試すシナリオも|bitbankアナリスト寄稿
GW明けのビットコイン(BTC)相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|トランプ前大統領の異例発言に高い関心
今週は、米フランクリン・テンプルトンによる仮想通貨ソラナのレポート発表、ビットコインの累積トランザクション数の10億件到達、ドナルド・トランプ氏による異例の発言に関する記事が最も関心を集めた。
05/11 土曜日
15:00
ビットコイン上のステーブルコイン発行計画 Taproot Assetsのテストが進行
Lightning LabsのCEOエリザベス・スターク氏が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインのブロックチェーンにステーブルコインを導入する新技術「Taproot Assetsプロトコル」について解説。ライトニングネットワークを使った即時、低手数料の国際取引が可能に。
14:00
「Friend.TechなどでBaseがイーサリアムL2を主導」フランクリン・テンプルトン分析
フランクリン・テンプルトンは、仮想通貨ブロックチェーン「Base」がFriend.Techなどソーシャルファイに牽引され、今後も代表的なイーサリアムL2であり続けると予想した。
12:45
日本代表団、スイスのDFINITY本部を訪れる
平将明氏および加納裕三氏を含む日本の代表団がDFINITY本部を訪問。DFINITYが推進するInternet Computerは、高速で広範なブロックチェーンベースのプラットフォームで、スマートコントラクトとデータシャーディングにより、効率的なWeb3アプリの開発を可能にする。
11:20
米SEC、コインベースの仮抗告を却下するよう申し立て
米SECは仮想通貨取引所コインベースとの裁判で新たな書類を提出。コインベースが証券性をめぐり求める仮抗告を退けるべきだと申し立てている。
10:00
著名投資家マーク・キューバン氏、SECゲンスラー委員長を批判
著名投資家マーク・キューバン氏は米大統領選挙で仮想通貨も争点の一つになると意見した。また米SECのゲンスラー委員長に批判を向けた。
09:00
米大手銀ウェルズ・ファーゴ、複数のビットコイン現物ETF銘柄を保有
ウェルズ・ファーゴを含むいくつかの金融大手はビットコインETFが1月にデビューしたのち、それらの取り扱いを開始した経緯がある。
08:00
米ARK、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く
現在、5月中に仮想通貨イーサリアムの現物ETFが承認される期待はすでに大幅に後退。専門家らはその可能性を2ヶ月前の約70%から25%に引き下げた。
07:30
J・ドーシー氏「2030年のBTC価格は100万ドル超へ」
2030年のBTC価格は100万ドル超まで上昇する可能性があると強気な見方を示すなど、ジャック・ドーシー氏が仮想通貨ビットコインの魅力を語った。同氏は以前からビットコインを支持している。
07:00
ソラナJupiter、モバイルアプリのリリース時期発表
モバイル版の最新情報のほか、Jupiterは第三回のLFG投票の予定についても情報を公開。来週あたりに新たなローンチパッド候補の仮想通貨プロジェクトを公開し、5月22日から投票を開始する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア