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ミームコインとは?買い方・探し方 BONKやWIF、FARTCOINをDEXで購入する方法

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ミームコイン市場を探し、購入する方法

2025年現在、インターネットミーム由来の「ミームコイン」は暗号資産市場でもっとも勢いのあるセクターの一つです。国内取引所で扱える SHIB・DOGE・PEPE などに加え、TRUMP・FARTCOIN といった新興銘柄を狙うにはDEX(分散型取引所)の活用が不可欠。本記事では「流動性の高いDEXの探し方」から「安全に購入する手順」までを、初心者でも実践できるようステップ別に解説します。

2025年ミームコイントップ銘柄
2025年5月12日時点の主なミームコイン時価総額 出典:コインゲッコー

本記事が対象とする主な銘柄はイーサリアム系(PEPE・FLOKI)とソラナ系(TRUMP・WIF・FARTCOIN)。それぞれの特徴に加え、価格変動リスクを抑えるためのウォレット管理やスリッページ設定も網羅しています。

この記事で分かる3つのステップ

本記事では、初心者でも安心して2025年のミームコイン市場に挑めるよう、DEX選びからウォレット設定、取引の実践までの3ステップを徹底解説します。

この流れを理解すれば、初めてのDEX取引でも安全かつ効率的に進められるだけでなく、流動性不足やスリッページ、詐欺トークンといったリスク回避にも役立つでしょう。

それでは、まずは最初のステップ「DEX選び」から見ていきましょう。

STEP 1 DEXを選ぶ:流動性チェックの鉄則

ミームコインを賢く、そしてチャンスを最大限に活かすには、流動性の高いDEXを選ぶことが重要です。流動性が豊富な取引所を選べば、次のようなメリットが得られます:

  • 取引注文がスムーズに通り、売買の好機を逃さない
  • スリッページ(取引価格のズレ)が抑えられ、理想的な価格で取引が成立する
  • 大きな注文でも価格への影響が最小限に留まり、取引コストを抑えられる

以下の3つのステップを実践すれば、2025年の最新データをもとに、信頼できるDEXを選び取ることができます。

DEX選定のコツ

  1. DeFiLlamaでチェーン別の取引量・TVLを比較
  2. CoinMarketCapで個別銘柄の取引ペアを確認
  3. ケーススタディ:WIF・FARTCOINの最良マーケット

DeFiLlamaを活用した取引所分析

DeFiLlamaは、DeFiプロトコルの総ロック価値(TVL)や流動性データを集約して提供するダッシュボードです。複数のブロックチェーンにわたるプロトコルのパフォーマンスと流動性を比較するのに役立ちます。

流動性データの分析方法

DeFiLlamaのDEXsセクションでは、各取引所(②)の重要指標を一目で比較できます。特に注目すべきは24時間取引量と週間取引量(③)で、これらの数値が高いほど活発な取引が行われていることを示しています。急成長中のミームコインでは、この指標が継続的に上昇しているDEXを選ぶことが賢明です。

TVL(Total Value Locked)指標(④)は、そのDEXにロックされている資産の総額を表し、プラットフォームの安定性と信頼性を評価する上で極めて重要です。2025年の市場では、少なくとも1,000万ドル以上のTVLを持つDEXを選ぶことをお勧めします。

ミームコイン取引に向けた、DEX市場の見方

DeFiLlamaのDEX分析画面:①チェーン選択 ②DEX名 ③取引量 ④TVL(出典:DefiLlama) 出典:DefiLlama

ブロックチェーン別の最適DEX選定法

ミームコインはブロックチェーンによって特性が異なります。DeFiLlamaの「Chains」タブ(①)を活用すれば、イーサリアムやソラナなど、特定のブロックチェーン上で最も流動性の高いDEXを簡単に特定できます。

2025年現在、イーサリアム系ミームコインではUniswapが最大の流動性を誇り、ソラナ系ではRaydiumが圧倒的シェアを持っています。ただし、市場状況は日々変化するため、実際の取引前に最新のデータを確認することを強くお勧めします。

コインマーケットキャップなどで銘柄情報を調査する方法

DeFiLlamaが提供する全体的な市場分析に加えて、特定のミームコインに最適な取引所を正確に把握するには、コインゲッコーやコインマーケットキャップが非常に強力なツールとなります。これらのプラットフォームは日本語インターフェースに対応しており、初心者でも簡単に利用できます。ここでは、コインマーケットキャップを使った具体的な分析手順をご紹介します。

最適な取引ペアの見つけ方

①まず、コインマーケットキャップの公式サイトにアクセスし、検索窓に調査したいミームコインの銘柄名(例:「PEPE」「BONK」「WIF」など)を入力します。サイト上部の言語設定で日本語を選択すると、より使いやすくなります。

CoinMarketCapでのPEPE検索結果画面

コインマーケットキャップでPEPEを検索した結果画面

②銘柄ページにアクセスしたら、「市場」タブをクリックし、さらに「DEX」サブタブを選択します。この表示により、中央集権型取引所ではなく、分散型取引所(DEX)での取引データのみにフィルタリングされます。

③DEXタブでは、各取引ペアの24時間取引量がリアルタイムで表示されます。この例では、PEPEコインの場合、「PEPE/WETH」ペアがUniswap上で最も高い流動性を持っていることが明確に示されています。

重要ポイント: WETHは「Wrapped ETH」の略で、イーサリアムをERC-20トークン規格に変換したものです。これはDEX上でのトークン交換を可能にするための技術的な仕組みで、実質的にはETHと同じ価値を持ちます。

このデータから、最適な購入方法が見えてきます:国内の取引所でイーサリアム(ETH)を購入し、それを自分のウォレット(MetaMaskなど)に送金した後、Uniswapを通じてPEPEを購入するのが最も効率的だとわかります。

ミームコイン投資に必要なイーサリアム・ソラナを購入するなら

〈注意事項: 海外の取引所は日本の法規制の管轄外にあるため、トラブルが発生した際に金融庁からの保護を期待することができません。また、ウォレットのセキュリティ強化やハッキング対策の知識も極めて重要です。これらのリスクを充分に理解し、慎重に行動することが必要です。〉

ケーススタディ:WIF(dogwifhat)、FARTCOIN

CoinMarketCapでのWIF取引所データ

WIF(dogwifhat)の主要な取引市場 出典:コインマーケットキャップ

別の例として、ソラナブロックチェーン上の人気ミームコインdogwifhat(WIF)を調査してみましょう。このコインではRaydiumやOrcaといったソラナ専用DEXでの取引量が突出しています。FARTCOINも同様です。

FARTCOINの主な市場 出典:同上

このように、各ミームコインごとに最適な取引プラットフォームは異なります。コインマーケットキャップを活用することで、購入を検討している特定のミームコインに対して、最も流動性が高く、スリッページの少ない取引所を正確に特定できます。これは特に大量取引を行う場合や、価格変動の激しい新興ミームコインを取引する際に極めて重要です。

実践的アドバイス:取引前に複数のDEXの流動性データを比較することは重要ですが、2025年現在、ソラナエコシステムではJupiter のような流動性アグリゲーターが登場し、この手間を大幅に省略できます。

Jupiterは複数のDEXから自動的に最良レートを検索し、最も効率的な取引ルートを提案します。 Jupiterは基本取引に0.1%のプラットフォーム手数料を課しています(公式サポート情報より)

これはDEXの基本手数料(Raydiumなら0.25%など)に追加される形になりますが、利便性や複数取引所からの最適ルート提案による価格改善効果を考えると十分検討に値します。手数料や具体的な使い方については後ほど詳しく解説します。

STEP 2 ウォレットと基軸通貨を準備する

ミームコインを取引するには、基軸通貨(ETH・SOL)の準備と、対応するウォレット設定が必要です。以下で手順を詳しく解説します。

準備の流れ

  1. 国内取引所で口座を開設
  2. ETHやSOLを購入・送金
  3. イーサリアム用ウォレット(MetaMask)の設定
  4. ソラナ用ウォレット(Phantom)の設定

ミームコイン投資に必要なイーサリアム・ソラナを購入するなら

〈注意事項: 海外の取引所は日本の法規制の管轄外にあるため、トラブルが発生した際に金融庁からの保護を期待することができません。〉

以下、詳細な手順を確認していきましょう。

1. イーサリアム対応ウォレットの設定

イーサリアム(ETH)系ミームコインを取引するには、MetaMaskの準備が必要です。MetaMaskはブラウザ拡張・モバイルアプリで利用でき、シンプルかつセキュリティ性の高いウォレットとして広く普及しています。

インストール後は新規ウォレットを作成し、表示されるシードフレーズ(12または24単語)を必ず紙に控えて安全な場所に保管します。これを紛失すると復元不能となり、資産を失うリスクがあります。

詳細ガイド:MetaMaskの使い方・スワップ手順解説

1-1. ETHの入手と送金:ガス代節約の工夫

ETHは国内取引所で購入し、MetaMaskアドレスに送金します。送金時はイーサリアムメインネットを選択してください。

【2025年最新:ガス代節約のヒント】

Arbitrum(ARB)などレイヤー2の活用で、取引手数料を最大90%抑えることが可能です。特に大量取引時は効果的です。

詳しくは:低コスト送金テクニック

※2025年時点、ETH系ミームコインの流動性はメインネットに集中。初心者は安全を期すためメインネット取引を推奨します。BaseやOPの活用は状況に応じて検討しましょう。

2. ソラナ対応ウォレットの準備

ソラナ(SOL)系ミームコインには、Phantomウォレットを使用します。Phantomはスマホ・PC両対応で、初めてでも扱いやすい設計です。インストール後はシードフレーズを紙に記録し、オンライン保存を避けましょう。

詳細ガイド:Phantomセットアップ・セキュリティ解説

SOL購入後、取引所からPhantomに送金します。必ずソラナネットワークを選び、アドレスを誤入力しないよう注意してください。

2-1. SOLを国内取引所からPhantom ウォレットへ送金

Phantom ウォレットの作成方法や、国内取引所からのSOLの送金方法は以下の記事で詳しく解説されています。

関連:Phantomウォレット使い方・セキュリティ対策

STEP3. DEXでミームコインを買う

いよいよミームコイン投資の核心部分、DEX(分散型取引所)での取引手順を解説します。2025年現在、イーサリアム系の「Uniswap」と、ソラナ系の「Raydium」「Jupiter」が主要な取引プラットフォームです。

この章の流れ

  1. イーサリアム系DEX:Uniswapの使い方
  2. ソラナ系DEX:Raydiumの使い方
  3. ソラナ系DEX:Jupiterの使い方

Uniswapの利用手順

Uniswapはイーサリアム系ミームコイン取引で定番のDEX。出来高が大きく、豊富な銘柄を取り扱います。

1. Uniswap接続:取引準備

ETHをウォレットに用意したら、Uniswap公式の「Launch App」から取引画面にアクセス。ネットワークはEthereum、ウォレットはMetaMaskを接続します。言語設定で日本語対応も可能。左側の「Swap」タブを確認しましょう。

Uniswapトップページ

Uniswapトップページ(出典:Uniswap)

2. スワップ設定

取引画面で、ETHから希望のミームコイン(例:PEPE)を選びます。「Select a token」で検索、またはコントラクトアドレスを入力すると該当コインが表示されます。

Uniswapトークン選択画面

トークン選択画面(出典:Uniswap)

売却ETHの数量を入力し、交換量と条件を確認。「スワップ」ボタンを押すと取引確認画面が開きます。

Uniswapスワップ確認画面

スワップ確認画面(出典:Uniswap)

補足: マイナーコインはUniswapで検索できない場合もあります。その際は、CoinMarketCapなどからコントラクトアドレスをコピーして入力します。

コントラクトアドレス例(TRUMPトークン)出典:OFFICIAL TRUMP

ソラナ系DEX:Raydium、Jupiter

ソラナ系ミームコイン(例:TRUMP、WIF、BONK)取引には、RaydiumJupiterが主流です。ここではRaydiumを中心に解説します。

1. Raydium接続と準備

Phantomウォレットを接続後、Raydium公式サイトで「Connect Wallet」を選択。ネットワークはSolana、接続後に「Swap」画面を開きます。

Raydium接続画面

出典:Raydium

2. コインスワップ

「FROM」欄にSOLと数量を入力、「TO」欄に購入したいミームコイン(例:TRUMP)を選びます。CoinMarketCapなどからコントラクトアドレスをコピーして検索するのが安全です。

Raydiumスワップ設定画面

出典:Raydium

「SWAP」をクリック後、トランザクション確認画面で「Approve」をタップ。取引が完了します。

Raydium承認画面

出典:Coinmarketcap

スリッページ調整や「Show Chart」で価格推移確認も可能です。

TRUMPチャート

出典:Raydium

Jupiterは複数DEXを横断して最良ルートを自動検索するアグリゲーター。取引効率重視の方におすすめです。

ミームコイン投資に必要なイーサリアム・ソラナを購入するなら

〈注意事項: 海外の取引所は日本の法規制の管轄外にあるため、トラブルが発生した際に金融庁からの保護を期待することができません。また、ウォレットのセキュリティ強化やハッキング対策の知識も極めて重要です。これらのリスクを充分に理解し、慎重に行動することが必要です。〉

Jupiterの使い方(Solana系)

ソラナチェーン上の最新ミームコインを効率的に取引するなら、Jupiterは2025年現在、最も強力なツールです。複数のDEXの流動性を一度に活用できる「アグリゲーター」として機能し、常に最良の取引条件を自動で提示してくれます。以下では、Jupiterを使った最新のミームコイン購入方法を詳しく解説します。

1. Jupiterへの接続方法

SOLの準備ができたら、Jupiter公式サイトにアクセスしましょう。サイト右上の「Connect Wallet」ボタンをクリックし、表示されるオプションからPhantomを選択します。

Jupiterウォレット接続画面

Jupiterウォレット接続画面:クリックして接続(出典:Jupiter)

ウォレット側で接続許可を求めるポップアップが表示されるので、「接続」を選択します。これでJupiterとウォレットが連携され、取引準備が整います。

2. 最適化された自動ルーティングでミームコインを購入

Jupiterの最大の強みは、複数のDEXから最良レートを自動検索する機能です。具体的な購入手順は以下の通りです:

①インターフェース上部の「Swap」タブを選択し、右側の通貨選択欄をクリックして、購入したいミームコインの名前(例:TRUMP、WIF、BONKなど)を入力します。検索結果から該当するコインを選択します。

②左側のSOL欄に、交換に使用するSOLの数量を入力します。自動的に取得できる右側のミームコイン数量が表示されます。または逆に、取得したいミームコインの数量を入力して、必要なSOL量を算出することも可能です。

③すべての設定が完了したら、画面下部の「Swap」ボタンをクリックします。Jupiterは自動的に最も効率的な取引ルートを計算し、最良の条件を提示します。

Jupiterスワップ画面

Jupiterスワップ画面:①通貨選択 ②数量入力 ③スワップ実行(出典:Jupiter)

取引を確定する前に、トランザクションの詳細画面が表示されます。ここで取引条件、手数料、最終的に受け取るトークン数を確認できます。問題がなければ、「確認」または「承認」をクリックします。

Phantomウォレットでの取引承認画面

Phantomウォレットでの取引承認画面:取引内容を最終確認(出典:Phantom)

3. Jupiter独自のメリット:エアドロップ獲得のチャンス

Jupiterを利用する大きな付加価値として、定期的に行われるJUPトークンのエアドロップがあります。2025年1月23日には、235万のアクティブウォレットに対して総額約5億4600万ドル相当(7億JUPトークン)が配布されました。

次回のエアドロップも発表されており、Jupiterを日常的に利用するだけで、追加の報酬を獲得できる可能性があります。エアドロップの対象となるには、一定期間内の取引量や頻度が考慮されるため、ミームコイン取引をJupiterで継続的に行うことで、次回のエアドロップに参加できる可能性が高まります。

このように、Jupiterは単なる取引プラットフォームを超え、ソラナエコシステム内でのトークン獲得機会も提供する総合的なDeFiツールとなっています。初心者からプロまで、ソラナ上のミームコイン取引には最も適したプラットフォームと言えるでしょう。

主要なETH・SOL取引所の特徴早見表

最後に、ミームコイン投資に向けて、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)を調達するのに、おすすめ取引所3社の詳細をご案内。メリット・デメリット、取引方法、各種手数料などを比較します。

おすすめ
取引所
メリット デメリット 現物取引 レバレッジ取引 取引所手数料 出庫手数料 備考
1
仮想通貨取引所 SBI VCトレード
SBI VCトレード
ETHの取引所を提供 SOLは取引所に未対応 取引所・販売所 ETHのみ Maker:-0.01%
Taker:0.05%
無料
2
仮想通貨取引所 bitbank
bitbank
出庫対応の早さに定評 特になし 取引所・販売所 ETHのみ メイカー: -0.02%
テイカー: 0.12%
ETH 0.005、SOL 0.009
2
仮想通貨取引所 GMOコイン
GMOコイン
ソラナの取引所(現物取引)あり 特になし 取引所・販売所 ETH(SOL)
Maker:-0.01%(-0.03%)
Taker:0.05%(0.09%)
無料

代表的銘柄と安全対策

  1. ソラナ圏のミームコイン(TRUMP・BONK・WIF)
  2. イーサリアム圏のミームコイン(PEPE他)
  3. DEX取引における重要なリスク管理と安全対策

ソラナ圏のミームコイン

トランプトークン(TRUMP)

TRUMP

出典:トランプ大統領X投稿

トランプトークン(TRUMP)は、2025年1月18日にソラナチェーン上でローンチされたミームコインです。ドナルド・トランプ氏の大統領就任に合わせて発行され、リリース直後から大きな注目を集めています。

TRUMPは、リリースからわずか1日で約2,000%の価格上昇を記録し、一時はドージコインに次ぐ時価総額を達成しました。

1月24日時点で時価総額は約70億ドル(約1兆円)に達し、仮想通貨市場全体で30位、ミームコインセクターではドージコインとシバイヌに次ぐ3位にランクしています。

trunmp-price

出典:コインゲッコー(以下全て同じ)

この急成長は「TRUMPドレイン相場」と呼ばれる現象を引き起こし、他の仮想通貨市場から資金を吸い上げる結果となりました。

しかし、トランプ氏本人がTRUMPトークンへの認識を否定したことや、妻メラニア氏の関連ミームコイン「$MELANIA」の発行などにより、価格は乱高下を経験しています。

TRUMPの最大供給量は10億枚で、その約8割がトランプ陣営の関連企業(CIC Digital LLCとFight Fight Fight LLC)に割り当てられています。これらのトークンは3年間かけて段階的に市場に放出される予定です。

ドッグウィズハット (WIF)

出典:Dogwifhut

Dogwifhat(WIF)は、ピンクのニット帽をかぶった柴犬のアイコンで知られるミームコインです。2023年11月20日の設立以来、2024年5月31日までにその時価総額は5200億円に達しています。WIFはミームコイン市場でトップ4に位置しており、仮想通貨市場全体では34位にランクしています。

WIFは、他のミームコインがステーキングやトークンの焼却(バーン)などの機能を備えている中で、あえてシンプルさを保っています。エコシステムやユーティリティ機能は提供せず、文字通り単なるトークンとして存在しています。

「Dogwifhat」という綴りは、「with」のスペルミスから来ており、プロジェクトのウェブサイトではこのコインを「文字通り帽子をかぶった犬」と紹介しています。この「WIF」はミームコインのトレンドを形成しており、DogWifCat(DWIFC:ドッグウィフキャット)などの関連ミームコインも話題になっています。

Dogwifhatの成功の背景には、活気あるコミュニティの存在があります。2024年3月には、Dogwifhatのアイコンである帽子をかぶった犬の画像を米ラスベガスにある巨大な球体型複合アリーナ「スフィア」に映し出すキャンペーンが行われ、67万ドル(約1億円)の寄付金を集めました。

また、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者であり元CEOのArthur Hays氏も、WIFコミュニティの一員とされており、WIFに関してX(旧ツイッター)に投稿しています。

10ドルに到達するまで帽子は被ったままだ。一緒に行くかいファミリー!

FARTCOIN

FartCoin ロゴ

出典:infinitebackrooms.com

FartCoin(FARTCOIN)は、AIチャットボット「Truth of Terminal」の実験から派生し、2024年10月18日にSolanaブロックチェーン上で公開されたミームコインです。公式サイトと公式Xアカウントが発信するユーモア重視のマーケティングが話題となり、ローンチ直後から急速にコミュニティを拡大しました。

最大供給量は10億枚で、エアドロップやミーム投稿報酬を通じてほぼ全量が流通しています。開発はTruth ofTerminalを手掛けるAndy Ayrey氏が主導し、a16z共同創業者Marc Andreessen氏から5万ドルの助成を受けています。エコシステム拡大に向け、専用DEX「FartSwap」、NFTコレクション「FartNFTs」、環境保全を目的とした「Carbon Offset」バーン機構の実装を進めているところです。

FartCoin 価格推移

FARTCOIN推移(円建て) 出典:CoinMarketCap

価格面では、ローンチ価格0.01ドルから上昇を続け、2025年1月19日に過去最高値327円を記録しました。その後は調整を挟みつつ、5月7日時点では約151円で推移し、時価総額は約1500億円でCoinMarketCapランキング65位に位置しています。Solana系ミームコインとしてはBONKやWIFに次ぐ規模で、高い取引高を維持しています。

BONK(BONK)

出典:BONK

BONKはソラナ上で発行された、柴犬をモチーフにしたミームコインです。

2022年11月にFTXの破綻とアラメダ・リサーチの詐欺事件が発覚した後、ソラナ・エコシステムは大きな打撃を受けました。このような困難な時期に、BONKプロジェクトは「アラメダを倒し、SOLを救え」というスローガンを掲げ、2022年12月25日に立ち上げられました。このプロジェクトはソラナブロックチェーンの分散型取引所の流動性復興を目指し、BONKの総供給量の50%をソラナコミュニティにエアドロップしました。

このような経緯から、BONKプロジェクトは、公平な配布(フェアローンチ)を達成したプロジェクトとして認知され、ソラナ対応のスマートフォン「Saga」に3000万Bonk(執筆時点に10万円)が配布されるなど、コミュニティ全体からの強い支持を受けています。なお、「BONK」というネーミングには自己嫌悪と自虐、そして風刺がこめられています。

BONKは過去1年間で222%成長。2025年1月時点で、BONKの時価総額は4300億円に達し、コインマーケットキャップでトップ60位にランクされています。

イーサリアム圏のミームコイン

ペペ (PEPE)

出典:PEPE

Pepeは、インターネット上の漫画のキャラクター「カエルのぺぺ(Pepe the frog)」に由来しています。

Pepeは誰からもメールが来ない、人生の道を誤ったなど悲しい状況を表すのに使われることが多いミームとして人気になった後、作者の意図した「平和なカエル野郎」というイメージに反してオルタナ右翼の象徴として用いられたという背景もあります。

2023年には、発行後すぐに4,000倍以上の値上がりを経験、PEPEはイーサリアム上でそのニッチな地位を確立しました。Pepeは認知度の高いミームとの結びつきと、コミュニティ・エンゲージメントへの重点が、その人気を牽引し続けています。

また長期間のステーキング(ロックアップ)参加者に報酬を与える再分配システムを採用し、プロジェクトへのコミットメントを継続できるようインセンティブを提供します。さらにPepeは、定期的にコインの一部が流通量から永久に除去されるバーン(燃焼)の機能を備えています。PEPEの最大供給量は420兆6900億に上りますが、バーンにより、希少性を維持することを狙いとしています。

2025年1月1日時点にその時価総額は1.4兆円に達しています。PePeはミームコイン市場でトップ3に躍り出ており、仮想通貨市場全体では25位にランクしています。

FLOKI(Floki Inu)

FLOKI(Floki Inu)は、イーロン・マスクの愛犬に由来しているミームコイン。

2021年に発行されて以来、FLOKIはその独特なブランドとコミュニティのサポートにより、急速に成長してきた。46万人以上のホルダー。イーサリアムおよびバイナンススマートチェーン上で運用されています。

特に、FLOKIのエコシステムはDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)に対応しており、DeFiストレージプロトコルのFlokiFi Lockerは、GameFiやNFTプロジェクトと連携するなど、さらなる人気の一因となっています。

また、FLOKIは長期間のステーキング(ロックアップ)に参加するユーザーに報酬を与える再分配システムを採用しており、プロジェクトへのコミットメントを促進しています。さらに、定期的にコインの一部を流通量から永久に除去するバーン(燃焼)機能を備えており、希少性を維持しようとしています。

2024年5月31日までにFLOKIの時価総額は3855億円に達し、仮想通貨市場全体では54位にランクインしています。

リスクと安全対策

ミームコインを含む暗号資産の取引には、多くのリスクが伴います。これらのリスクを理解し、適切な安全対策を講じることが重要です。

以下に、主要なリスクとそれに対する対策を説明します。

1.価格のボラティリティ

ミームコインは特に価格の変動が激しく、短期間で大きな価格変動が起こり得ます。これは投資家にとって大きな利益を生む可能性もありますが、大きな損失をもたらすリスクもあります。

対策: 投資額を慎重に決定し、全資産を一度に投入しないように分散投資を行う。投資対象の価格動向を常に監視し、必要に応じて迅速に対応できるようにします。

2.詐欺やフィッシング

ミームコインの中には、実際には価値のない詐欺プロジェクトも存在します。これらのプロジェクトは、投資家から資金を騙し取ることを目的としています。

対策:プロジェクトの公式サイトやSNSアカウントから最新情報を確認し、信頼できる情報源を利用します。また不審なリンクやメールをクリックしないようにし、公式チャネルからの情報のみを信頼します。

3.ハッキングリスク

DEXやウォレットがハッキングされるリスクがあります。これにより、ユーザーの資産が盗まれる可能性があります。

対策: 強固なセキュリティ対策が施されたウォレットを使用し、2段階認証(2FA)を有効にします。可能であれば、ハードウェアウォレットの使用を検討します。

4.プライベートキーの管理

プライベートキーはウォレット内の資産にアクセスするための重要な情報です。これを適切に管理しないと、資産が失われるリスクがあります。

対策: プライベートキーはオンライン環境で保存せず、紙に書いて安全な場所に保管します。また、バックアップを複数作成し、異なる安全な場所に保管します。

これらのリスクと安全対策を理解し、実践することで、ミームコイン取引の安全性を高めることができます。適切な知識と慎重な判断をもって取引を行い、リスクを最小限に抑えましょう。

ミームコイン投資に必要なイーサリアム・ソラナを購入するなら

補足. リスク管理:スリッページ設定と手数料最適化
Uniswapスリッページ設定画面

スリッページ設定画面(出典:Uniswap)

ミームコイン取引では、価格変動が激しいため、スリッページ設定が非常に重要です。スワップ画面右上の設定アイコン(⑥)をクリックすると、スリッページ許容範囲を調整できます。

スリッページ設定のコツ:

  • 一般的な設定値は1〜3%ですが、流動性の低いミームコインの場合は5〜10%まで設定することがあります
  • 設定値が低すぎると取引が失敗する可能性が高まり、高すぎるとボットによる「サンドイッチ攻撃」のリスクが増加します
  • 取引前に⑤の箇所でガス代(取引手数料)を必ず確認し、イーサリアムネットワークが混雑している時間帯は避けることでコストを抑えられます

取引確認画面では、最終的な取引条件と手数料を確認できます。問題がなければ「確認する」をクリックし、MetaMaskに表示される確認ダイアログで取引を承認します。

高度な知識:DEX取引における「サンドウィッチ攻撃」とその対策法

以上のステップを踏むことで、UniswapでのETH系ミームコイン取引が完了します。次のセクションでは、ソラナ系ミームコインの取引プラットフォームであるJupiterの使い方を解説します。

本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。