mind palaceとは?

情報格差をなくすWeb3時代のAIリサーチプラットフォーム
― mind palace株式会社、投資家に“信頼できる情報”を提供 ―
暗号資産市場において「どの情報を信じるか」は投資成果を大きく左右します。SNSの普及により情報量は爆発的に増えましたが、その真偽を見極めることは容易ではありません。
この課題に挑むため、2025年1月に誕生したのが mind palace株式会社 です。同社は「知性と信頼を可視化する」をミッションに掲げ、分散された情報をAIで統合・解析。投資家にとって本当に価値のある「信頼できる情報」と「信用スコア」を届けるWeb3特化型のAIリサーチプラットフォームを開発しています。

沼間 悠作 CEO
組織体制と信頼性
- 資本金2,000万円を自己資金とコミュニティ支援で調達
- 2025年6月、日本最大級のFinTechコミュニティ FINOLAB に正式加入
- DID技術を活用した「分散型信用評価システム」を大手決済インフラ企業と共に推進中
外部資本に依存せず、独立した立場から開発を進めることで、中立性と信頼性を確保しています。
主要サービス ― 投資判断を支える3つの武器
1.Broad Listening

SNS版「世論調査」。
X(旧Twitter)、Discord、Redditなどから投資関連投稿を自動収集し、AIが市場感情やトレンドをスコア化。投資家に早期シグナルを提供します。
CoinPost編集部・体験レビュー
実際の画面では、左側のサイドバーに「GameFi」「NFT」「DeFi」「ステーブルコイン」など主要トピックが一覧化され、ワンクリックでオン/オフを切り替え可能。関心分野だけを絞って分析できる直感的な設計です。

中央には散布図が表示され、各カテゴリーの話題が色分けされたドットで視覚化。タイムラインには「ステーブル/RWA運用:34」「日本関連:9」などリアルタイムの言及数が数値化され、どの分野が盛り上がっているかを一目で把握できます。
特筆すべきはフィルタリング機能。例えば「日本関連金融」だけに絞り込むと、規制動向や新サービス発表といった日本人投資家に不可欠な情報を的確に捉えられます。また「ミーム/カルチャー」といった従来の分析ツールでは見落としがちなトピックまでカバーし、多角的なトレンド把握が可能です。
2.Memory Chain

情報の流れと影響力を可視化。
「誰の発言が価格を動かしたのか」「フェイクニュースの発信源はどこか」を特定し、信頼できる情報ルートを構築できます。
CoinPost編集部・体験レビュー
Memory Chainは、SNS上の情報拡散経路をネットワーク図として表示する機能です。実際の画面では、情報の伝達経路が線で結ばれたノードとして可視化され、エコシステム内での情報の流れが直感的に理解できる設計となっています。

Avalancheエコシステムの例では、中央のAvalanche公式アカウントを起点に、DeFiプロトコル、NFTプロジェクト、取引所など各プレイヤーがどのように情報を共有・拡散しているかが一目瞭然となります。
例えば、三井住友銀行(SMBC)を中心としたネットワークでは、TIS、電産システムホールディングス、Fireblocks、そしてSMBCグループ全体がどのように連携しているかが明確に表示されます。これによりステーブルコイン関連の動きにおいて、どの関連組織と協力関係にあるのかが一目で把握できます。
このような可視化により、単なる噂話と実際のビジネス連携を区別することが可能となり、より確度の高い投資判断が可能になります。過去の価格変動と照らし合わせることで「このアカウントの発言後、高確率で価格が動く」といったパターンも発見でき、フェイクニュースの発信源も特定できるため、情報の信頼性を事前に評価できる点も大きなメリットとなります。
3.Platinum Data

個人投資家の「情報資産化」を実現。
過去の投資判断を自動検証し、自分の強みや成功パターンを可視化。さらに優良ソースを自動登録してカスタム通知を受け取ることで、情報の取りこぼしを防ぎます。
この機能は今後実装される予定です。
noma LAB 有料メンバーシップ
mind palaceの深い分析力を体験したい方は、noma LAB Discordコミュニティの有料メンバーシップが利用できます。ブロックチェーンやクリプト領域のプロジェクトについて、国内外の動向・技術背景・市場構造を客観的に分析、専門的な観点からの解説や考察が提供されます。
料金プラン
ADVANCE - ¥1,980/月
エントリープラン。基本的な情報交換と市場分析へのアクセスが可能。初心者から中級者まで、Web3の最新動向を把握したい方に最適です。
PRO - ¥10,000/月
プロフェッショナルプラン。中級までの「情報交換」に加え、より深いリサーチ・実務的な分析・少人数でのディスカッションを通じて、一段上の視座を得られます。
メンバーシップに参加した場合、会員限定のDiscordコミュニティに招待されます。参加者同士で情報交換・意見共有を行える環境が用意されています。
mind palaceのリサーチ力や機能を試したい方はDiscordへ
n⌀ma LAB コミュニティ
クリプト業界の"真実と裏側"を探求
現在、350人以上が参加しています。
技術基盤

MIND PALACE公式サイト
サービスの技術基盤としては、XPR Network(旧Proton)、Avalanche、Ethereumなど複数のブロックチェーンに同時対応し、各チェーンのDeFiプロトコルやNFTプロジェクトの動向を横断的に分析。単一チェーンの情報に偏らない包括的な市場分析により、投資機会の見落としを防ぎます。
さらに、分散型ID(DID)技術の活用により、ユーザーは自身の投資履歴や信用情報を安全に管理しながら、必要に応じて第三者への開示も選択可能。この自己主権的な信用管理機能は、従来の中央集権的な信用評価システムとは一線を画す革新的なアプローチといえます。
開発ロードマップ

mind palaceの長期ビジョンは、暗号資産投資の枠を超えて、オンチェーン取引履歴、SNS活動、学術・職歴情報などを統合した「分散型デジタル信用インフラ」の構築にあります。これは従来の銀行系クレジットスコアに代わる、Web3時代の新しい信用評価システムの確立を意味します。
しかし、このビジョンの実現には複数の課題が存在しています。最も重要なのはAI分析の精度向上。SNS上にはbotアカウントや意図的な虚偽情報が溢れており、これらのノイズを完全に除去することは技術的に困難を伴います。また、暗号資産投資家のリテラシー格差も大きな課題となります。上級者向けの高度な分析機能と、初心者でも理解しやすいシンプルなインターフェースの両立が求められています。
さらに、信用スコアやデジタルID(DID)に関する規制環境も流動的。個人情報保護法やGDPR、今後制定される可能性のあるAI規制法などへの対応が必要となります。特に、日本の金融庁が検討中のデジタル資産規制や、暗号資産取引に関する税制変更の影響も考慮しなければならないです。
これらの課題に対し、mind palaceは「セルフソブリンアイデンティティ(Self Sovereign Identity)」の概念を採用しています。これは、ユーザーが自身の信用スコアや個人データを完全に自己管理し、必要に応じて第三者への開示を選択できる仕組みです。
国や企業などの中央管理者が存在しないため、データ漏洩リスクを回避しながら、プライバシーを保護した状態での信用証明が可能となります。この設計思想により、規制リスクを最小化しつつ、Web3時代にふさわしい分散型の信用インフラ構築を目指しています。