はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米規制当局の在り方は、仮想通貨など新ビジネス育成環境の整備ーSECコミッショナー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SEC理事、米国をブロックチェーン企業にとって魅力的な国することに意欲
米SEC(証券取引委員会)理事Peirce氏は、米国をブロックチェーン企業にとって魅力的な国にしていくことに対して積極的な姿勢を強調。一方で当局として議論に時間を要する現状への歯がゆさをあらわにする。

米クリプトママ、規制当局での議論は時間がかかる

規制当局は、アメリカがブロックチェーン関連企業にとってより魅力的な国になる様に一所懸命努力している。

そう語るのは、「クリプトママ」との愛称で知られる米SEC(証券取引委員会)理事の一人、Hester Peirce氏だ。先週より、仮想通貨・ブロックチェーン事業に対する前向きな発言が注目されているPeirce氏だが、今回は米ブロックチェーン企業Dragonchain社との独占インタビューの模様が公開された

Peirce氏はインタビューの中で、当局が(ブロックチェーン・仮想通貨といった)新しいビジネスや技術を育てていける環境を作ることを目指す、と当局としてのあり方を示した。新技術が勃興する領域に対して柔軟な対応の必要性と規制当局としてそれを主導していく考えは一貫している。

一方で、今回の発言の中では、これまでの当局としての進捗の遅さに対してもどかしさを表明している。その理由として、膨大な数の明確にしなければならない事項があるからだとその理由を述べる。

常として大きな期間であればあるほど、新たな規制を制定したり、定義を明確にしたりするには、膨大な時間を要する。これに対して、Perce氏は理解を示す一方、その様な否定的な見方で見られがちなSEC関しては、多くの人が気づいていないことがあるという。

多くの人が認識していないことの一つとして、SECは数多くの異なる論点に取り組んでいるということがある。我々には非常に詰め込まれたアジェンダがある。

この様にSECは着実に問題に対して取り組んでいることを明かしている。ただ、それを最終決定する時間がないと語る。

SECの組織としての前向きな姿勢を示しつつも、組織の構造的問題と論点の多さから議論が膠着している様に見えていることに対する歯がゆさを感じさせる発言だ。

しかし、その様な状況にも関わらず、当局が段々と前進を加速していると、今後の展開に対して前向きな展望を持つ。

先月には、米仮想通貨取引所大手Poloniex社が、アメリカの規制が不明確であることを理由に、オフショアを進める方針を明らかにした。

peirce氏は先週、SECとしてトークンセールのプラットフォームの開発に意欲を示した

ビジネス側が法整備を待つ、という状態が長く続いてきた中で、企業と技術の流出を食い止められる様な魅力的な環境を整備し、さらに業界を規制面でリードしていけるかが今後の焦点となる。

CoinPostの関連記事

「事実を歪曲された」有価証券問題でSECに訴訟された仮想通貨関連企業Kik社が猛反論
米SEC(証券取引委員会)が起こした有価証券の違法販売をめぐる裁判で、仮想通貨関連企業Kik社が新たに苦情書類を提出、「SECが事実を歪曲している」と非難した。業界に精通する弁護士の見解を掲載。
合意なきブレグジットならビットコインは記録的高騰に=英インデペンデント紙
英インデペンデント紙で、「ノーディールブレグジット」によって、ビットコインが記録的な高騰を遂げる可能性を専門家が予想。グローバル経済リスクが高まる中での避難資産としてのビットコインの役割にさらなる注目が集まっている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧