CoinPostで今最も読まれています

バハマ中央銀行、デジタル通貨発行準備へ 自然災害対策で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バハマ中銀 デジタル通貨発行

カリブ海の700余りの小島からなる国バハマは、自然災害時など現金に依存できなくなる状況を特に想定し、政府発行のデジタル通貨の計画を進めていることが分かった。

バハマ中央銀行(CBOB)のジョン・ロール総裁は、10月25日に「エグズーマ島Business Outlook」のスピーチで、デジタル通貨について声明を発表した。「Sand Dollar」と呼ばれるブロックチェーンベースの法定通貨には、関連付けられたデジタルウォレットと、身元確認情報を含むカードが付与される予定だという。

またロール総裁は「決済システムはワイヤレスで復元可能になり、現金輸送や現金の取扱いにつきまとう厄介さを回避することができる。様々な援助を電子的に分散することで、自然災害後のニーズへの対応を優先できるような、柔軟性を(金融システムに)回復し、被災した家族に人間的尊厳をとり戻すことを可能にする」と、その意図を説明した。

バハマは、今年9月にも最大風速毎秒80メートルを記録したハリケーン「ドリアン」によって壊滅的被害を受けている。最近のハリケーンがバハマの銀行セクターに加えたダメージの1つが、アバコ島とグランドバハマ島にあった物理的構造物への重大な損傷であり、これらの島々では操業が停止していた。

ロール総裁は、このような状況において極めて重要なのは、銀行と決済システムの早い段階での回復であり、特に保険契約については、自然災害の直後に支払いサービスが必要とされるため、バハマの復興と防災プランにおいても、技術的側面を重視しなければいけないと強調した。

仮想通貨はインターネット接続なしでも取引可能

ハリケーンのような自然災害から数か月後経った後でも、送電網が一部地域で回復しないことがある。

Global Mesh Labs社のエンジニアRichard Myer氏は、仮想通貨メディアコインテレグラフに対し、「農村部および発展途上国の多くの地域では、インターネット接続は高価で断続的だ。これらの状況に合わせたより良いソリューションとして、必要な場所で仮想通貨の使用を促進することではないか。ビットコイン取引は、メッシュラジオやSMSなど代替する低帯域幅トランスポートレイヤーを介して行うことができる」と説明。インターネット接続がない場合でも、低帯域で行うことができるビットコイン取引の利便性について話した。

バハマ中央銀行のロール総裁は、デジタル通貨の導入は、中央銀行に緊急時のワイヤレス通信をテストすることを可能にするという。災害時にワイヤレス通信が可能となれば、迅速な金融サービスの回復と、関連する小売業サービスへの接続回復も期待できる。

バハマ政府の発行するデジタル通貨は年末までに同国エグズーマ島で試験運用する予定だ。

参考:The Nassau Guardian

CoinPostの注目記事

「中国人民銀行のデジタル通貨は、人民元の国際的地位を高める」Circle社CEOが見解示す
仮想通貨金融サービス企業、Circle社のCEOが、中国政府が新たに発行するデジタル人民元について、人民元が国際的な地位を高める動きに繋がるとする見解を明らかにした。
バハマ中央銀行、ブロックチェーンベースのデジタル通貨システムの実現へ
700余りの小島から成るバハマは、ブロックチェーン基盤のデジタル通貨を使用した送金システムの構築を着実に進めている。2020年までに諸島で完全なデジタル決済の実施を目指す。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。
15:00
ビットコイン強気相場継続の根拠、アーサー・ヘイズ氏語る
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、世界各国で法定通貨の供給量が拡大し続ける中、ビットコインをはじめとする仮想通貨の強気相場は今後も継続するとの考えを示した。
13:20
2028年の半減期に向けてビットコイン価格など5つの予測=Bitwise
Bitwiseの最高投資責任者は次の半減期までにビットコインに起こる5つのことを予想。ビットコイン価格は約3,880万円以上になるとする予測も含まれる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧