- スターバックスの収支報告で会長が仮想通貨について言及
- スターバックスの収支報告で、会長のシュルツ氏がビットコインをはじめとする仮想通貨及び、ブロックチェーン技術について言及しました。シュルツ氏は、ビットコインが将来的に通貨になり得ないとする一方で、何かしらの仮想通貨は普及すると予想しました。非中央集権や改ざん不可能な特性から、ブロックチェーンにも将来性を感じていることを示唆しました。
スターバックス会長のHoward Schultz氏(以下、シュルツ氏)は、1月25日に行われた退屈であるはずのスターバックスの収支報告にダブルエスプレッソほどの目新しい話題を盛り込みました。
税法についてのアナリストの質問に対する回答で、スターバックスの執行会長は、ビットコイン及び、仮想通貨にも言及しました。
シュルツ氏、ビットコインやブロックチェーンに言及
シュルツ氏は、理由については言及せずに、ビットコインに対して否定的な意見を述べました。
20年後ほど経って、仮想通貨をあなたが理解しているか、そして、どのようなことが起こるか予想できるか、というのが私の質問です。
この質問を投げかけたのは、私がビットコインについて話していたからではなくて、ビットコインが現在や将来の通貨となり得ないと考えているからです。
シュルツ氏はビットコインの酷評が終わると、非中央集権を可能にし改ざん不可なソフトウェア技術であるブロックチェーンは、将来性があり、仮想通貨において信用できる「消費者アプリケーション」として機能し始めるでしょうと語りました。
シュルツ氏は、その後すぐにスターバックスはデジタル通貨の発行やデジタル資産に投資することもないと明らかにしています。
一方で、彼は、「合理的な」仮想通貨の台頭は小売店にかかっていると予想しました。
シュルツ氏は次のように述べています。
私は、一つ、あるいはいくつかの合理的なブロックチェーンによるデジタル通貨は、将来的に存在し得ると個人的に信じています。
そして、その消費者アプリケーションの中での合理性や信用は、堅実な環境で、消費者が信頼のおける取引提供企業によって正当化されるべきでしょう。
シュルツ氏は、インターネットやEコマース、アマゾンが与える影響に対する自身の「先見の明」を持ち出し、差し迫るブロックチェーン時代にスターバックスがユニークな立ち位置にいることを示唆しました。
最後に彼は、収支報告の参加者に対し、次のように締めくくりました。
これは、経営モデルとは別のものなので、会社のCFOに多くの質問を投げかけるのはやめてあげてください。
そして、シュルツ氏の発言は何もなかったかのように、収支報告は収益や税務戦略の話に戻り、記者達はその合間の話はなんだったのかと困惑していました。
一部のスターバックスに詳しい人達は、シュルツ氏がここ数十年の間で最も優れていて先見の明を持つ企業リーダー達の一人であるため、スターバックスというコーヒー企業をブロックチェーンのパイオニアに仕立て上げるのではないかと予想しています。
Starbucks Chairman Schultz Rambles About Bitcoin on Earnings Call
Jan 26, 2018 by FORTUNE
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CoinPostの考察
収支報告会でのシュルツ氏の発言から、スターバックスはビットコイン以外の何らかの仮想通貨による支払いを受け入れるのではないかと考える投資家が多いようです。
スターバックスは過去にアプリを使ったモバイル決済を導入しているため、決済手段の選択肢の中に仮想通貨が加わるのでは、と期待する人が一定数いるのでしょう。
実際に、シュルツ氏の発言を受けて、海外でも仮想通貨決済受け入れの憶測が飛び交っています。