はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨送金を簡単に 米コインベース、ユーザー名宛ての送金サービスを開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインベースはユーザーネーム宛ての送金が可能に

コインベースは自社モバイルアプリ「Coinbase Wallet」で、ユーザーネーム宛てに簡単に仮想通貨を送ることが可能になったと発表した。

コインベースのユーザーは送金先のアプリのユーザーネームやアドレスの簡略化サービス「Ethreum Name Service(ENS)」のアドレス宛てに送金することが可能になり、従来の方法と比べ、より簡単に仮想通貨を移動できるようになる。

コインベースのウォレットが対応している通貨は、全てこのサービスが利用できるという。

知識を必要としない仮想通貨送金への一歩に

仮想通貨を送受金する際の手間とリスクは、仮想通貨の普及を妨げている大きな要因として度々指摘されてきた。

取引所や、仮想通貨ウォレット間での送金を行う場合、アルファベットの大文字、小文字、数字からなる複雑なアドレスを入力し、送金先を指定することが必要になる。

(仮想通貨のアドレスの例)

0x69136a83664fa0673930be34463e444260775dc

アドレスは複雑で、決まった法則もないランダムなものであるため、記憶しておくことが難しい。また、アドレスを手動で入力する場合、一文字でも間違えて存在しないアドレスに送ってしまった仮想通貨を取り戻すことは困難を極める。

この送金手順は、新規参入者にとっては分かりにくいシステムであり、既存の利用者にとっても、仮想通貨を移動させる際に常に仮想通貨を失ってしまう可能性がつきまとう。

ENSの仕組みとは

この課題の解決策の一つがコインベースが今回対応を発表したENS(Ethereum Name Service)だ。

ENSはインターネットのシステムの「DNS(Domain Name System)」が、数字のみのIPアドレスをより覚えやすい〇〇.comといった名前に変える仕組みであるように、イーサリアムなどのアドレスをより簡単で覚えやすいものに代用してくれる。

利用者はENSのサイトで登録を行うと、任意の文字列で〇〇.ethというドメインを取得することができる。登録は有償で、取得したドメインを取引することもできる。

例えばイーサリアム創業者のヴィタリック氏は自身のツイッターアカウント名をvitalik.ethにしているが、この名前はENSによって仮想通貨アドレスに紐づけられており、この名前宛てに仮想通貨を送ることも可能だ。

一方でドメイン名がわかれば、オープンな仮想通貨のシステムではそのドメインに紐づけられている仮想通貨アドレスのトランザクションなどの情報を閲覧することも可能になるため、プライバシーの問題が指摘される。

コインベースはこの問題に対し、仮想通貨アドレスをユーザーネームを紐づけないというオプションを用意、設定で変更できるようにすることで対応している。

DNSはインターネットの利便性を向上させ、その普及に大きく貢献したことから、今回のCoinbaseのような取り組みは、仮想通貨がデジタルな通貨として気軽に利用されるためには欠かせない動きとなる。

関連: Coinbase Blog

CoinPostの関連記事

「仮想通貨ビットコイン半減期に関する2つの観点」 コインベースによる考察
2020年5月のビットコイン半減期を目前にして、大手仮想通貨取引所コインベースは考察記事を発表。価格への影響を巡り二つの観点を披露。
仮想通貨業界の著名人に「.eth」が付いている理由
Twitterの仮想通貨界隈では最近、口座名に「.eth」を入れるのが流行っているようだ。イーサリアムネイミングサービスとは何か、なぜ人気なのか。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/03 木曜日
18:23
Aptos LabsがYellow Cardと提携、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金開始 
Aptos LabsとYellow Cardが提携し、アフリカ20カ国で手数料無料のステーブルコイン送金サービスを開始した。USDT・USDC対応で即時決済を実現し、数百万人のユーザーがステーブルコインをより迅速かつ手頃な価格で利用できるようになった。
18:10
ストラテジー社のビットコイン財務戦略:価値創造と潜在リスクの両面
米国のストラテジー(マイクロストラテジー)などビットコイントレジャリー企業の財務モデルを軸に、株式を通じた投資の仕組みやレバレッジ効果、税務上のメリットなどを解説。日本のメタプラネットなど類似上場企業の動きも取り上げ、再現性の条件やリスク要因を多角的に考察する。
17:26
スイスFINMA規制のAMINA銀行、リップル社RLUSDを世界初サポート
スイス金融監督局(FINMA)規制下のAMINA銀行が、リップル社の米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」の取扱いを開始。時価総額660億円超のRLUSDをサポートする世界初の銀行として、機関投資家向けに保管・取引サービスを提供。
16:14
米仮想通貨取引所コインベース、「LiquiFi」買収でトークン発行支援事業強化へ
米コインベースがトークン管理プラットフォーム「LiquiFi」を買収。トークン発行者を初期段階から支援するプラットフォームであり将来的に機関投資家向けサービスにも統合予定だ。
16:02
オルタナ信託設立とProgmat・ALTERNAの協業深化
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券特化の信託会社「オルタナ信託」を設立。Progmatと協業し、ST発行・管理基盤を導入。ST市場の効率化と拡大を目指す。
12:04
ビットコイン反発で11万ドルに接近、Bitfinex分析ではQ3の季節性要因を警戒
仮想通貨取引所ビットコインは前日比+2.6%の108,733ドルまで上昇。Bitfinexレポートによると、4月安値から50%反発後は10-11万ドルのレンジ相場に移行し、第3四半期の季節性要因で平均リターン6%の「最弱四半期」を警戒する。一方、米国初のソラナステーキングETFが取引開始し初日3,300万ドルの好調なスタートを記録。
09:50
「ビットコイン保有者の大多数が含み益、HODLが主流に」Glassnode分析
Glassnodeの週次レポートによると、仮想通貨ビットコイン投資家の大多数が含み益状態で、長期保有(HODL)が市場の主要メカニズムになっている。
09:31
米SIFMA、証券トークン化の規制作りでSECに要望書簡送付
米SIFMAはSECに対し、RWAに分類される株などの証券のトークン化に対する規制整備について提案を行った。オープンで透明性の高いプロセスを通して、ルールを作るべきだと主張している。
08:55
米テック富豪ら、仮想通貨向け銀行「Erebor」設立を計画=報道
ピーター・ティール氏らテック投資家が仮想通貨企業向け銀行Erebor設立を計画。全米銀行免許を申請、シリコンバレー銀行の後継を目指す。
08:20
米上場の中国系アパレル企業アデンタックス、ビットコインを最大12000BTC買収へ
ナスダック上場の中国系企業Addentaxが最大1万2000BTCの買収で基本合意。約13億ドル相当を株式交換で取得予定、5月発表の8000BTCから規模拡大。
07:55
ブラックロックのIBIT、手数料収入が「S&P500ETF」超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコインの現物ETF「IBIT」は、同社のS&P500のETFよりも手数料収入を生み出していることがわかった。IBITはビットコインETFの資金フローを主導している。
07:30
ドル指数が2022年以来の安値に、ビットコインや金に与える影響と今後の見通し=Cryptoquant分析
Cryptoquantが2日に発表した分析によると、ドル指数が2022年来安値を記録する中、ビットコインは膠着状態が続く。長期保有者の含み益減少も指摘。
06:55
ビットコイン、2025年後半に20万ドル到達目標を維持=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のケンドリック氏がビットコイン20万ドル予測を維持。ETFや企業購入の拡大により2025年後半に史上最大の上昇を見込むか。
06:10
リップル、米国銀行ライセンス申請 サークルに続く動き
リップルが米通貨監督庁に国家銀行免許を申請。RLUSDステーブルコイン規制対象化とサークルとの競争激化が注目される。
05:50
オープンAI、ロビンフッドの株式トークン化サービスとの提携を否定 未承認でトークン発行か
OpenAIがロビンフッドの株式トークンサービスへの関与を公式否定。未上場企業トークン化における先買権問題が浮き彫りに。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧