はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの下落要因 プラストークン、板取引で仮想通貨を売却か=OXT最新調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PlusTokenのダンプは効果なし?

過去最大規模の仮想通貨ポンジスキームPlusTokenの首謀者らは、本人認証(KYC)が導入されている取引所を利用して、騙し取った仮想通貨を板取引で売却していた可能性が浮上した。調査企業OXTの最新調査報告書を公開した。

PlusTokenは、2018年半ばに開始した「高い投資収益」を謳った中国のウォレットサービス。紹介報酬として配当が入る仕組みで、捜査報告からネズミ講の詐欺であることが発覚した。

当時の試算で、80万人以上の参加者から、計20万BTC(ビットコイン全体の供給量の約1%に相当)をだまし取ったと見られ、被害総額は計29億ドルにも及んだ。

不正取得した仮想通貨は、ビットコイン市場の巨大売り圧力との見方が強く、現市場が軟調に推移している理由の一つにあがる。

今回新たに明らかになったのはその売却方法。これまで7ヶ月の間で、約13億ドル相当のビットコインおよびアルトコインを売却していたことが報告された。不正取得したアドレスから出金された仮想通貨は、マネーロンダリングを目的に「ミキシングサービス」を経由、その後KYC(身分証明)がある取引所で板取引を経由して売却を行なっていたという。

金額が大きいだけに、OTC取引などを経由している可能性はこれまで指摘されてきたが、板取引で売却していた場合、直接的な市場の売り圧力になるため、ビットコイン市場の上値を抑えていた要因である可能性が高まった格好だ。

ミキシングされたビットコインの8割は、すでに取引所に着金している。33,872BTCは現在ミキシングサービスで待機中のステータスにある。(37,725BTCは売りのビットコイン総額ではなく、あくまでミクシングサービスに送られているBTC)

昨年の8月や11月に起きたビットコイン相場暴落の「真犯人」もPlusTokenとして指摘されていたが、OXTの報告書では長い間に渡って売り続けた結果、PlusTokenの市場影響力はすでに弱まってきている考察した。

利用する取引所

売却に利用される取引所に関して

報告書で指摘された売却のルートは、「OTC取引ではなく、KYCを実施する取引所」になるという。具体例にあがった、中華系大手取引所OKExは、今年の2月にPlusToken関係者が送金したすべての資金の5割が入金されていたという。また、Huobiも入金先として利用されていたことが指摘された。

これらの取引所は、サービス地域では厳しいライセンス制(米日)によって規制されてはいないが、OKExもHuobiも、そしてその大手グローバル取引所も資金洗浄を防止するために、出金制限があり、KYCも実施している。

これまでPlusTokenの動向を追っているアナリストのErgoBTCもOTCではなく、上述の取引所が犯人たちに好まれている点を指摘する。

CoinPostの注目記事

ダウが08年以来の弱気相場入り 相関高まるビットコイン、目線が変わる価格帯は?|仮想通貨市況
仮想通貨(暗号資産)ビットコインは12日深夜、一時7600ドルを下回り3月の安値を更新。ダウ平均も、2月12日に付けた最高値からの下落率が20%を超え、2008年の金融危機以来初めてベア相場入りした。
仮想通貨市場を翻弄する「クジラの正体」史上最大のBTC詐欺に関連か
仮想通貨市場全体の弱気相場を先導するビットコイン(BTC)価格の不調。中国の動向への指摘も相次いだが、仮想通貨データ分析を行うErgoは、とある「売り圧力」を指摘した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/18 金曜日
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。
13:20
美容企業コンヴァノ、総額4億円のビットコイン購入を決議
東証グロース上場のコンヴァノが総額4億円のビットコイン購入を決議。インフレヘッジと財務基盤強化を目的に暗号資産保有事業を開始。専門部署「ビットコイン保有戦略室」を新設し、7月末までに購入完了予定。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
11:40
仮想通貨市場の時価総額が初めて4兆ドル突破、上昇余力は?=指標が示す動向
マーケットアナリストは仮想通貨ビットコインの短期保有者利益率13%で過熱感なし、13万7000ドル突破で大量売却の可能性を指摘。ビットコイン優勢に陰り、アルトシーズン指標点灯でアルトコインへの資金回転開始の兆しも。
10:25
サトシ・ナカモトのビットコイン資産推定20兆円、ビル・ゲイツ氏を上回る
仮想通貨ビットコイン価格上昇により、BTC創設者サトシ・ナカモトの資産が約20兆円に達し、ビル・ゲイツ氏らを上回る世界11位の億万長者となった。
10:00
Ondo Finance、米国債と銀行預金に裏付けられた「USDY」をSeiネットワークに導入
Ondo Financeが短期米国債と銀行預金に裏付けられたトークン化商品「USDY」をSeiネットワークに導入。高速処理と並列実行を特徴とするSei上で、DeFiやDAOでの活用が可能に。
09:50
「トランプ政権は仮想通貨の少額免税措置を支持」報道官
米報道官は、トランプ大統領と現政権は仮想通貨の少額免税措置を支持していると発言。仮想通貨決済を容易で効率的にする狙いがあると説明した。
09:45
仮想通貨ほぼ全面高、米下院3法案可決の歴史的ウィークに|仮想NISHI
*本レポートは、X-Bankクリプトアナリストである仮想NISHI(
09:20
アダム・バックのビットコイントレジャリー企業BSTR、3万BTC保有で上場へ
ハッシュキャッシュ発明者アダム・バック氏率いるBSTRが15億ドル調達でSPAC合併。3万21BTCの保有で上場企業ビットコイン資産4位の規模となり、機関投資家向けサービス展開へ。
07:55
XRPが史上最高値を更新、米仮想通貨法案の可決などが追い風に
XRPが12%上昇し史上最高値3.5ドルに到達、時価総額2050億ドルで第3位に。米下院の仮想通貨法案可決とリップル社SEC和解申請が追い風となり大幅上昇。
07:20
コインベースのL2「Base」、10倍の高速化を実現
仮想通貨イーサリアムのL2「Base」のプロジェクトは、Baseの処理が10倍速くなったことを発表。ゲームやリアルタイムのトレードなど、速い処理が必要なユースケースでの活用が期待される。
06:55
9兆ドルの年金市場に仮想通貨投資解禁へ、トランプが大統領令準備=報道
トランプ大統領が401k退職金制度への仮想通貨、金、プライベートエクイティ投資を解禁する大統領令を準備。9兆ドル規模の退職金市場開放で投資選択肢が大幅拡大される見込み。
06:30
シャープリンク、ETH追加購入のため最大60億ドルの株式発行へ
シャープリンク・ゲーミングがA.G.P.との契約を改訂し、最大60億ドルの普通株発行へ。調達資金は主に仮想通貨イーサリアムの追加取得と運転資金に活用。
06:00
ピーター・ティール出資のビットマイン、ETH保有額が1500億円超に
米上場のビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが7月17日、仮想通貨イーサリアム保有量30万ETH突破を発表。10億ドル超の評価額でシャープリンクとともに上場企業最大。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧