中国のビットコイン価格にプレミアム発生
中国で、ビットコイン(BTC)の買いが優勢か。 仮想通貨市場のマーケット価格で、中国のOTC取引市場にプレミアムが発生していることが確認された。
中国事情に詳しいDovey Wan氏のツイートによると、中国の仮想通貨マーケットでメインルートとなるOTC取引で、海外のマーケット価格から約2万元高い価格で取引されていることが確認された。
First time I’ve seen such big Chinese OTC premium during a technically Bitcoin bear market
— Dovey 以德服人 Wan 🪐🦖 (@DoveyWan) March 16, 2020
This can be part of the new paradigm pic.twitter.com/5T85WL1WCJ
具体的には、大手HuobiとOKExのほか、LocalBitcoinの取引価格が、3万9000元から4万元ほどで取引されており、グローバル価格からプラスに乖離が生じた。この価格を日本円に換算すると59.2万円から61.2万円に相当し、約6%ほど中国で高値で取引されていたことになる。
Dovey Wanはツイッターのコメントで、「弱気相場の期間でこのようなプレミアムが発生していたことはなかった。新たなパラダイムの一端を担うかもしれない」と発言した。
中国勢が活性化している可能性は、データサイトskewの24時間取引データでも一目瞭然だ。乱高下が続いた仮想通貨市場で、中国大手OKExが、24時間先物取引量で2位BitMEXを大きく引き離して1位にランクイン。取組高でも2位に位置している。
過去にコインポストが取材した中国人投資家によると、未だ中国人は現物ビットコインを保有している傾向にあり、自己資産の減少に敏感に反応していると指摘。古くから中国で巨大需要がある金と同様に、国外資産を持つことへの意識は高いとコメントした。
一方で、半減期を目前にマイナーを見越した思惑買いの可能性を指摘する声もある。