はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

CoinShares CSOがビットコイン年末予想「10万ドル」 強気の理由は

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

第4四半期の値動きに期待

英大手暗号資産(仮想通貨)投資企業CoinSharesの最高戦略責任者(CSO)が、米CNBCのインタビューで、ビットコイン(BTC)価格が年末までに10万ドル(約1,100万円)に達するとの予想を披露した。ビットコイン推進派のMeltem Demirors氏は、世界経済フォーラム(WEF)の仮想通貨部門(グローバル未来カウンシルの一部門)のメンバーでもある。

Demirors氏は強気予想の理由として、投資リスクの軽減も挙げつつ、承認の可能性が指摘される現金決済の「ビットコイン上場投資信託(ETF)」承認可能性について指摘。

また、ビットコインのポジションでは、オープンなロングポジションが減少したため、より強気なロング・コールを行う企業が増えているとしている。実際、CoinSharesの9月27日のデータでは、仮想通貨関連の投資商品並びにファンドに、6週連続で資金が流入している。さらに最も重要な点として、多額の現金を手元に保有している投資家が、ポートフォリオにビットコインを組み込むことを「真剣に検討している」とDemirors氏は付け加えた。

関連:先週末にかけて仮想通貨高騰、NFT関連銘柄2つが過去最高値を更新した理由は

なお、仮想通貨を全面禁止とした中国の影響については、楽観視しているようだ。

中国は2013年以降、ビットコインを16回ほど禁止しているが、毎回その禁止内容は異なっている。

同氏は以下のような「ビットコイン市場の中国離れ」が3月以降顕著であったと指摘し、中国による今回の禁止措置が市場に与えた影響は小さかったと分析している。

  • 活発な取引時間帯の変化:アジア時間から欧米時間に
  • 取引ペアの変化:USDT/BTCから米ドル/BTCへ=米国や欧州の規制された市場で売買
  • マイニング企業:中国からアイスランドやカザフスタン等へ移動

特にビットコインの取引に関しては、欧州や米国へシフトしているとDemirors氏は判断したようだ。

ビットコインETF承認は近い?

米証券取引委員会(SEC)は9月29日、申請中の4つのビットコインのETFに対して、可否判断を45日間延期すると発表した。対象となるのはGlobal X Digital Assets、Valkyrie、WisdomTree、Kryptoinの4社が申請したビットコインETF。いずれも承認の可否判断は21年11月〜12月へ延期された。

関連:米SEC、4つのビットコインETF判断を延期

一方、Demirors氏はビットコインETF承認の可能性に期待感がついに出てきていると発言。さらに、Bloombergの上級ETFアナリスト、Eric Balchunas氏は米国におけるビットコインETF承認について、10月中に承認される可能性が高いと予測している。

確かに、SECはビットコインETFの承認を見送ったが、それは33年法に基づく現物の裏付けのあるものが対象だ。しかし、40年法に基づく先物ベースのETF(ゲンスラーSEC委員長が好感)は全く健在であり、おそらく予定通りに承認されるだろう(10月に承認される可能性は75%と考えている)。

関連:米SECゲンスラー委員長、ビットコイン先物運用のETFに好感

ETFとは

「Exchange Traded Fund (上場投資信託)」の略。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。ビットコインやイーサリアムのETFがローンチされている国もあるが、米国では申請が承認された事例はない。

▶️仮想通貨用語集

中国の禁止をプラスに捉える動き

米テキサス州では今週、ブロックチェーン・サミットが開催され、テッド・クルーズ上院議員をはじめ3人の有力議員が登壇する。中国の仮想通貨活動全面禁止をテキサス州は新たなチャンスとして捉えているようだ。同州でのマイニング企業設立や大型施設買収をはじめ、州をあげて仮想通貨に友好的な州となる方向に舵を切っている。

関連:仮想通貨マイニング事業拡大へ、米Blockcapもテキサス州に本社を開設

同州のグレッグ・アボット知事は今年6月、統一商事法典を改正し仮想通貨を認める法律に署名。9月1日に正式に発効した。また、テキサス州銀行局は、同州の公認銀行に対して仮想通貨の保管権限を認める書簡を送っている。さらにテキサス・ブロックチェーン・カウンシルは、ビットコインで同州の固定資産税の支払いが認められるよう、憲法改正に取り組んでいるという。

この20年で70%の成長を遂げたテキサス州のGDPは、世界9位から10位の経済規模だといわれており、同州における仮想通貨の普及は、仮想通貨業界全体にも好影響を与えると期待される。

関連:米テキサス州、仮想通貨法案2つを施行

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。
08:30
JPモルガン、ベースチェーンで「JPMコイン」提供開始
JPモルガンが米ドル建て預金トークン「JPMコイン」を機関投資家向けにイーサリアムL2のBase上で提供開始した。B2C2、コインベース、マスターカードがテスト取引を完了している。
07:55
スイ、ネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内ローンチ
ブロックチェーンのスイ(SUI)がネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に立ち上げる。ストライプ傘下のブリッジが発行し、主要プラットフォームとの相互運用性を備える。
07:12
サークル、独自ブロックチェーン「Arc」向けトークン発行を検討 USDC流通量は前年比2倍超
ステーブルコイン発行企業サークルがArcブロックチェーン向けネイティブトークンの発行可能性を発表した。第3四半期のUSDC流通量は前年比108%増の737億ドルに達し、純利益は202%増加している。
06:50
観光客向け消費税還付をステーブルコインで実証実験、韓国NH農協銀行がアバランチなどと協力
韓国NH農協銀行がアバランチ、ファイアブロックス、マスターカードと協力し、ステーブルコインを使用した観光客向け消費税還付のデジタル化実証実験を開始した。
06:10
ナスダック上場BTCマイナーBitdeer、米国で建設中のマイニング施設で火災発生
米オハイオ州で建設中のビットディアのビットコインマイニング施設で火災が発生し、2棟が炎上した。負傷者はなく、まだマイニング機器は設置されていなかった。
05:55
米SEC委員長、仮想通貨の分類体系を明確化へ
SECのアトキンス委員長が仮想通貨のトークン分類体系を数カ月以内に検討すると発表した。ハウイテストに基づき有価証券に該当するトークンを明確化し、ネットワークトークンやミームコインの多くは管轄外となる見込みだ。
05:30
世界初のZcash保有企業サイファーパンク、ウィンクルボス兄弟主導で91億円調達し20万ZEC取得
リープ・セラピューティクスが社名をサイファーパンク・テクノロジーズに変更し、プライバシー重視の仮想通貨Zcashを蓄積する戦略を発表した。ウィンクルボス・キャピタル主導で91億円を調達し、20万ZECを取得している。
11/12 水曜日
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。
12:45
JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
12:37
Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす 
エネルギー軸でビットコインとAIを融合 Bitcoin Japan株式会社(旧堀田丸正)は11日、臨時株主総会で商号変更を完了し、ビットコイン財務戦略の詳細を発表した。 関連:…
11:40
ソフトバンクG、エヌビディア株を9000億円で全売却、オープンAI投資へシフト
日本のソフトバンクグループが保有のエヌビディア株を全売却し、オープンAIへの最大400億ドル投資に充てる。ビジョンファンドは234億ドルの投資利益を計上し、純利益は前年比2倍以上となった。
11:15
XRP現物ETF、今週中に米国で上場見込みか 最終書類提出=専門家
カナリー・キャピタルがXRP現物ETFのナスダック上場に向けた8-Aフォームを提出した。専門家は明日か木曜日のローンチを示唆しており、米国で2つ目のXRP追跡ETFとなる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧