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米テキサス州、仮想通貨法案2つを施行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

テキサスの仮想通貨法整備進む

米テキサス州では1日、暗号資産(仮想通貨)関連の法案が2つ施行した。マイニング(採掘)拠点としての動向が目立つ州で、仮想通貨規制の法整備が進んでいる。

1日より施行されたのは、法案HB4474とHB1576。前者は仮想通貨を商法(UCC)の中に位置付けるもので、後者はブロックチェーン業界を調査する作業部会(ワーキンググループ)の設立を求める内容だ。

これらの法案は、6月上旬時点でテキサス州議会の上院と下院で可決し、知事の署名を受けていた。

仮想通貨関連法の詳細

統一商事法典(UCC)修正案と称される法案HB4474は、商法の中に暗号資産を組み入れることで、商業取引での有効性を認める内容。仮想通貨の管理権や、仮想通貨を購入して管理する者の様々な権利などを規定する。

一方、法案HB1576はブロックチェーン・ワーキング・グループの策定を定めるもの。

テキサス州内で事業を展開している既存のブロックチェーン企業について調査し、新興技術のもたらす経済成長の機会とメリットの特定を行う。最終的に提出するレポートの中では、州内におけるイノベーションや雇用創出を促進する法的推奨事項を示す予定となる。

両法案を署名したテキサス州のGreg Abbott知事は、仮想通貨とブロックチェーン技術を高く評価している。Abbott知事は今年6月、テキサス州の大手スーパーチェーンHEBが仮想通貨決済を導入するという報道に対し、「テキサスはクリプト領域のリーダーになる」と抱負を述べていた。

日本列島の約1.9倍に及ぶ広大な面積と安価な電力代が特長の米テキサス州では、マイニング事業者の取り込みにも余念がない。今年5月以降、中国の規制強化で同国内からの事業撤退を余儀なくされたマイナー間では、有力な採掘拠点候補として名が挙がっていた。

テキサス州は、広大な土地を活かした風力発電も盛んであることで知られる。

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