はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインが金融危機への新たな資産逃避先と市場恐怖指数として需要拡大か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Equity Armor Investmentsの代表Stutland氏の主張
Equity Armor Investmentsの代表を務めるStutland氏は、CNBCに対し、ビットコイン価格とCBOEの恐怖指数に相関性があり、ビットコイン価格が、将来の恐怖指数を示唆している可能性を述べました。
相関性の有無
ビットコイン価格と恐怖指数の相関については、ドイツ銀行やCBOEも以前言及していましたが、その確実性について確認するにはさらなる時間を要するでしょう。しかし、Stutland氏が言う通り、もしビットコイン価格が将来の恐怖指数を示唆しているのであれば、市場の動きを予測する優れたツールとなるのではないかと期待されています。
VIX指数とは
恐怖指数のこと。 相場が暴落するとVIXが大きく上昇する。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ビットコイン価格と恐怖指数の相関性

VIX指数分析家であり、Equity Armor Investmentsの代表も務めるBrian Stutland氏(以下、Stutland氏)は、CNBCに対し、ビットコイン価格とシカゴ・オプション取引所(以下、Cboe)が定める恐怖指数(VIX指数)に相関があり、ビットコイン価格は将来のVIX指数を示していると言及しました。

恐怖指数と呼ばれるVIX指数は、ボラティリティ・インデックスの略称であり、CBOEが、アメリカ市場に流通する代表的な500銘柄を用いた株価指数であるS&P500のオプション取引のボラティリティを元に算出しています。

このVIX指数は、投資家心理を測る基準として使用されており、その数値が高ければ高いほど、投資家達が相場の先行きに不透明感(不安視)を持つとされています。

CNBCに対し、Stutland氏は、以下のように主張しました。

「VIX指数と30取引日前のビットコイン価格には、大きな相関性が見られ、市場の信用リスクを測る指針になっています。

それが仮想通貨の新たな使い道となっているのです。

そして、銀行業界の信用リスクを抑える役割も担っています。」

もしこの相関が事実なのであれば、現時点のビットコイン価格で、30日後の未来の恐怖指数を予測し、市場の動向も予測することができるのではないかと注目されました。

CBOEの公式サイトでも、ビットコイン及び、VIX指数には相関関係が見られることが以下の図を用いて説明されています。

出典:Cboe

CBOEは、注目すべきは、2017年において、ビットコインの30日間のボラティリティが76%であったのに対し、VIX指数は、85%とより高いボラティリティを誇っていたと記述しています。

さらに、Stutland氏は、「ビットコインが、投資家達の資金を銀行の貸借対照表から、自身の資産管理場所に移す方法でもある」と語り、信用リスクを抑え、株式市場のリスクからも引き離す新たな資金の逃避先ともなっている可能性があることを主張しました。

ドイツ銀行の国際金融戦略部門に務めるMasao Muraki氏も、同僚のHiroshi Torii氏、Tao Xu氏と共にビットコイン価格とVIX指数に相関関係があり、その相関の高さは、2018年の最初の3週間で”劇的に高まった”とコメントしました。

この相関性は、さらに時間が経過すると共に評価されるべきではありますが、もし相関が確かに存在するのであれば、ビットコイン価格は、市場全体の動きを予測する上で非常に優れた基準になるのではないかと期待されています。

新たな資産先としてのビットコイン

昨日イタリア経済の動きに対して、ビットコインの買いが強まったことが報道されました。

現在イタリアの政局混乱により、経済危機が懸念され、ユーロや国債を売る動きが強まっています。

イタリア経済はギリシャの10倍近い経済規模となることから、影響力が多大です。

この様な状況の中、市場分析家は、ビットコインの急激な価格回復は、イタリア政局の混乱が金融市場に影響を及ぼしたと同時に起こったと指摘。

国に縛られないビットコインが、金など有事の際の資金避難先として注目される動きも強まっているかもしれません。

CoinPostの参考記事

イタリア財政危機|政局不安からビットコイン買いが増し仮想通貨全体の価格高騰か
イタリアの政局混乱からユーロやイタリア国債を売る動きが強まっている中、5月29〜30日にビットコインの買いが増し、価格は急激な上昇を見せました。法定通貨の価格が不安定になるとビットコインが買われる「有事のビットコイン買い」が行われています。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧