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『2021年は躍進の年』NFTゲーム業界をリードするAnimoca Brandsが創業者レター公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Animoca Brands、躍進の年に

NFT(非代替性トークン)を用いたメタバース(仮想空間)最有力プロジェクトの1つである「The Sandbox」開発などを手掛けるAnimoca Brands(アニモカ ブランズ)は12月8日、同社の共同創設者であり会長を務めるYat Siu氏による、「創業者レター」を公開した。

副題は「Animoca Brandsとオープンメタバース(仮想空間)にとってのアナス・ミラビリス」。アナス・ミラビリスは、ラテン語で”驚異(躍進)の年”を意味する。

Animoca Brandsは香港に拠点を持ち、モバイルゲームの開発・運営等を手掛ける企業。近年では特にブロックチェーンゲームやコレクタブルにフォーカスしており、暗号資産プロジェクトへの投資も積極的に行っている。

複数あるブロックチェーンゲームの中でも、代表的な「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」は、αテスト版段階で大きな売り上げを記録しており、Animoca Brandsの掲げるオープンメタバースを代表するタイトルとなっている。

関連:メタバース系NFTゲーム「The Sandbox(SAND)」とは|主な特徴と将来性を解説

2021年11月2日には、ソフトバンクグループの投資ファンドが、The Sandboxの9,300万ドル(約100億円)規模の資金調達を主導。同11月23日には、スポーツブランド最大手アディダスとの提携を発表し、大きな反響を呼んだ。

関連:ソフトバンク、メタバースNFTゲーム「The Sandbox」で100億円規模の資金調達主導か

また、カジュアルゲームを手掛けるグループ会社のGAMEEはアプリ、Arc8をローンチし、同プラットフォームは100万人以上のユーザーを獲得、ポリゴンネットワーク上で瞬く間に人気アプリとなった。

その他にも、Animoca Brandsでは現在、REVV Racing、Crazy Defense Heroes(Tower)、Lympo、nWay、Quiddなど様々なプロジェクト、グループ会社の取り組みが進められている。

こういった著しい成長は、会社の決算情報にも如実に表れている。2021年1-9月期の決算では、投資およびデジタル資産からの収入は約5億2,960万米ドル(約600億円)に増加した。

また、Animoca Brandsのエコシステムに属するプロダクトやプラットフォーム(REVV、SAND、TOWER、GMEEなど)に属するデジタル資産の積立金は2021年11月末の約159億米ドル(約1兆8,000億円)と、わずか2ヶ月で5倍以上に増加している。

SANDトークンやREVVトークンや同社が投資しているプロジェクトをすべて含めると、それらのトークンの総取引額は、CoinMarketCapによると、1日で30億米ドルにもなるという。

下の画像は、同社の投資するNFT関連のプロジェクト・企業の一覧となっている。

出典:Animoca Brands

以下では、「創業者レター」より、Animoca Brandsのビジョンについて語られた部分を抜粋する。

これらの結果は、さまざまなメタバースを取り込むという私たちの「オープンメタバース」構想が、コミュニティ基盤の国家のような全く新しい社会を構築することに等しいということを改めて示しています。そして、(現実世界の)国家と同じように、コミュニティの利益に最大限奉仕したメタバースプロジェクトこそが最も大きな成功を収めるでしょう。

還元・奉仕するための方法の一つは、その「価値」を国民に届けることです。

私たちは、真のデジタル所有権(バーチャル財産権)が、オープンメタバース全体の基礎になると考えています。デジタル資産の「所有権」によって経済的自由をもたらし、経済的機会を与え、新たなGameFi(Game+DeFi)を生み出し、より公平な社会への道を切り開くことになるでしょう。

メタバースを名乗るシステムは、常にオープン(分散型)であり、ユーザーが一部を所有するものであるべきだと、私たちが強く信じる理由です。そうすることで初めて、全ての人がネットワーク効果から相応の利益を受け取ることが出来ます。私たちにとって、デジタルな公平性と包摂は選択肢ではなく、基本的要件であります。

手紙は、「プレイ&ワークの新たな未来に向かって突き進む私たちを支える、すべての皆さまに感謝します」という言葉と共に締めくくられている。

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