はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン様子見ムード、株やアルト市場でAI関連銘柄の物色つづく

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

6日の米NY株式市場では、ダウは前日比34.99ドル(0.1%)安、ナスダックは119.5ドル(1.00%)安で取引を終えた。

FRB(米連邦準備制度)の利上げペース鈍化を受け年明け以降続伸していた金融市場だったが、ここへきて下落傾向にある。

先週金曜日に発表された米雇用統計結果が市場想定を大幅に上回ったことで、浮き足立っていた市場に冷や水を浴びせた。

労働市場の過熱感が意識され、FRBによる早期利上げ停止の思惑が萎んだからだ。人手不足は人件費やサービス価格の上昇を招き、すなわちインフレ(物価高)圧力の高止まりにつながりかねない。

8日午前2時にはパウエルFRB議長やフィラデルフィア連銀のハーカー総裁などの要人講演がワシントンD.C.のエコノミック・クラブで予定されており、楽観気味の市場との認識ギャップを埋めにかかるとの見方がある。

ピークアウトしたとはいえ、現在の年間インフレ率6.5%はFRBのインフレ目標2.0%をはるかに上回っている。14日にはCPI(米消費者物価指数)発表を控え、様子見基調が強まりそうだ。

関連:米AI関連株好調・ドル円続伸、米早期利下げの期待後退へ|7日金融短観

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.22%高の22,884ドル。

BTC/USD日足

資産運用会社CoinSharesの週次レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)投資信託などのデジタル資産に対する機関投資家の資金フローは、2週連続で大幅プラスに転じている。

CoinShares

CoinSharesの運用資産総額(AuM)は年初から39%増となり、22年8月以来の水準となる303億ドルに達した。だ。年初来の資金流入は2億3,000万ドルに達している。

一方、Shanghai(上海)アップグレードを控えるイーサリアム(ETH)への流入は限定的だ。先週の流入分の約9割(6900万ドル)ビットコインが占めたのに対し、イーサリアムへの流入額はわずか70万ドルに留まった。

CoinShares

アルトコイン相場

米マイクロソフトが巨額出資するOpenAIの「ChatGPT」が流行した影響で、株や暗号資産市場では人工知能(AI)関連銘柄の物色が進んでいる。

株式市場では、エヌビディアやC3エーアイが大きく値上がりしたほか、アルトコインの個別銘柄では、SingularityNET(AGIX)が前日比33.8%高、前週比196%高に。The Graph(GRT)が前週比46.7%高と高騰した。

関連AIなど技術分野に期待できる2023年──米ARK Invest 

SingularityNETは、カルダノ(ADA)ネットワーク上に構築されたブロックチェーン基盤のAI関連プロジェクト。17年12月にはICO(イニシャル・コイン・オファリング)による資金調達で3600万ドルを集めた。

今月3日には、イーサリアムの規格「ERC-20」のブリッジで取引されたトークン量が2億AGIXのマイルストーンに達したことを発表している。

The Graphは、ブロックチェーン上の分散型データプラットフォーム。

dApps(分散型アプリケーション)開発者の情報取得効率化のため、ブロックチェーン上のオンチェーンデータ検索機能に特化し、データ収集・処理・保存で使用されるオープンソースのインデックスプロトコルだ。

22年1月には、投資ファンドTiger Global Managementが主導した資金調達ラウンドで5,000万ドルを調達した。

マーケットインテリジェンスプロバイダー「Messari」のレポートによれば、GRTのエコシステムは大きな成長を遂げており、ノードオペレーターのインデクサー、デリゲート(委任)するネットワーク参加者のデリゲーター、およびキュレーター数は四半期ごとに順調に増加。クエリ(データ要求)料のGRT収益は、前四半期比66%増となった。

昨今ではAI周りの動きが活性化しており、米グーグルは6日、AIを使用したチャットボット「Bard(バード)」の試験導入を発表したばかり。対話型自然言語AI「ChatGPT」の特筆すべき問題解決能力から、最大手検索エンジンGoogleのコアビジネスに脅威を与えるとの見方も広がった。

米グーグル3日、AIスタートアップ企業のAnthropicへの3億ドルの出資とGoogle Cloudとの提携を発表していた。

関連:米グーグル、対話型AI(人工知能)言語モデル「Bard」をリリースへ

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧